2025年1月28日(火)、一般財団法人 日本海事協会(以下ClassNK)主催のClassNK R&D Forum 2025がJA共済ビルのカンファレンスホール(千代田区平河町)で開催され、クロスインダストリー事業推進センター 村山シニアプロフェッショナルが船舶騒音計測における技術課題について講演しました。
ClassNKは、国際船級協会として、海上における人命と財産の安全確保と海洋環境の汚染防止に向けた各種取組みをされており、今回のR&D Forumでは、安全で環境にやさしい船舶を目指す事を目的に船舶の水中騒音問題や船舶の耐航性、セーフティカーボナイゼーション等をテーマとして各分野の専門の方より講演がありました。
村山シニアプロフェッショナルからは、「浅海域における船舶騒音計測について」と題し、一世紀近く歴史があるOKIの水中音響関連の研究、実験、製造の話から始まり、民間企業として国内唯一の海上実験施設 計測バージ「SEATEC NEO」をご紹介し、将来の騒音規制に対するClassNK発行の「船舶騒音2023ガイドライン」に則った計測イメージ、また浅海域における水中音響計測の難しさと今後の課題を簡易的なシミュレーションを交えてご説明しました。
最後に日本における今後の船舶騒音計測について、船主にとって負担が少ない方法を老舗音響メーカーとして継続検討していきたい旨お伝えし講演を締めくくりました。
現地会場で約200名を超える船主や船舶関係者が参加され、OKIの講演後に多数のご質問をいただき、多くの方々にご関心いただきました。
OKIは長年にわたって培ってきた海洋分野を支える確かな技術と充実した試験環境により、今回の講演テーマである船舶騒音規制など、海洋が抱える課題解決に貢献し、新たな価値創造に取り組んでまいります。