OKIの「バーチャル・ワンファクトリー」構想による工場間の連携強化の取り組みが、経済産業省「ものづくり白書」に掲載
5月29日に経済産業省から発表された「2020年版ものづくり白書(令和元年度ものづくり基盤技術の振興施策)」に、OKIの本庄工場(埼玉県)と沼津工場(静岡県)で実施した「バーチャル・ワンファクトリー」構想による工場間の連携強化の取り組みが掲載されました。

ものづくり白書とは
ものづくり基盤技術振興基本法(平成11年法律第2号)第8条に基づき、政府がものづくり基盤技術の振興に関して講じた施策に関する報告書です。2020年度版の白書は、予測困難な環境の激変に対し、企業が迅速かつ柔軟に対応する能力である「企業変革力(ダイナミック・ケイパビリティ)」を高めるために必要な、デジタルトランスフォーメーションの推進、設計力の強化、人材強化について、その具体的な方策を、数々の事例とともに論じています。
OKIの取り組みはこのうち、「デジタルトランスフォーメーションの推進」に関わる具体例として、コラムの形で掲載されました。
「バーチャル・ワンファクトリー」構想による工場間連携強化の取り組みとは
「バーチャル・ワンファクトリー」構想とは、2つの異なる工場業務の共有を通して工場間の連携を強化し、2つの工場をあたかも一つの工場の様に融合することを目指すものです。今回、OKI本庄工場および沼津工場では、①部門間融合、②生産融合、③試作プロセス融合、④ITの融合 という4つの柱で融合・デジタル化を推進し、コスト削減だけでなく工場間の人材・技術の交流の活発化、外部環境変化に対する柔軟な対応などの新たな成果をあげることができました。
この取り組みは、2019年12月に開催されたOKIグループ全生産部門を対象とする「生産・品質改革発表会」において、「改革大賞」を受賞したものです。OKIは、この取り組みを本庄工場および沼津工場の2工場間の生産プロセスだけの活動とせず、個別最適で運用されていた仕組みを全体最適に移行することによりマスカスタマイゼーションにも対応すべく、全社活動「バーチャルOneFactory」を促進していきます。