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920MHzマルチホップ無線で配線レスなデータ収集システムを!カーボンフットプリントに対応する「SmartHop」とは?
920MHz無線は電波干渉に強い帯域で、スマートメーター、テレメトリ・モニタリングなどのIoT向けデータ通信やセンサーネットワークなどで活用されています。今回は、920MHz無線の代表的な用途であるセンサーネットワークの活用シーン(カーボンフットプリント算定のためのデータ収集)やメリットなどについてご紹介します。
(※カーボンフットプリントの算定には、商品やサービスのライフサイクル「原材料の入手・設計・生産・輸送・配送・使用・使用後の処理等」の各フェーズでのCO2排出量の測定が必要になります。本記事では、ライフサイクルの「生産」にフォーカスした内容を解説します)
目次
センサーネットワークに適した920MHz無線
無線センサーネットワークとは、工場などの特定のエリアに多数設置される電力・温度・圧力といった様々なセンサーや設備の稼働情報などを、無線を使用してセンサーデータを一括収集する無線ネットワークのことです。
このような無線センサーネットワークのメリットは、有線のネットワークに必要な配線工事が不要で、導入コストを大幅に抑えられる点です。また、レイアウトの変更にも柔軟に対応できる他、拡張が用意であるためスモールスタートで効果測定を行ってから大規模に本格導入できるといったメリットもあります。
そんなセンサーネットワークの構築に適しているのが、今回ご紹介する920MHz無線です。
センサーネットワークでもっとも問題になりやすいのが電波干渉ですが、920MHz無線であれば電波干渉のリスクを避けつつ、安定して運用できるセンサーネットワークを構築することができます。
また、920MHz無線は電波到達性が良く、障害物を回り込んで電波が届きやすいため、工場などの広いエリアをカバーすることができます。
今後期待される無線センサーネットワークの活用シーン
無線センサーネットワークはさまざまな用途で活用されていますが、今後期待されているのが、カーボンフットプリント(以下CFP)の算定が必要な工場への導入です。ここでは、CFPの概要や役割の他、なぜ無線センサーネットワークが有効活用できるのかについてご紹介します。
カーボンフットプリントの概要と役割
CFPとは、商品やサービスのCO2排出量を定量的に算定したもので、カーボンニュートラルの実現に欠かせない指標とされています。CFPを算定する目的は商品・サービス単位の「CO2排出量の見える化」で、これにより以下のような対応が可能になります。
- 商品・サービスのライフサイクル全体で排出されるCO2排出量を把握できる
- 排出量削減のために改善すべき⼯程がわかる
- 消費者や取引先に商品・サービス単位のCO2排出量を知らせること(商品パッケージなどに数値を掲載する)により、脱炭素・低炭素製品(グリーン製品)が選択されるようになる
カーボンフットプリントの算定に無線センサーネットワークが有用な理由
商品やサービスの種別ごとにCFPを算定するには、ライフサイクル全体(原材料の入手・設計・生産・輸送・配送・使用・使用後の処理等)でCO2排出量を測定しなければなりません。そのためには各工場へのセンサーの設置が必要不可欠で、データ収集のための設備構築が多くの企業の課題となっています。
そこで注目を集めているのが、配線工事が不要で導入コストが少ない無線センサーネットワークです。特に、生産ライン・設備別の電力消費量の計測が必要な生産工場においては、設備の導入コストを大幅に抑えられるとして、無線センサーネットワークが期待されています。
920MHzマルチホップ無線 SmartHop
OKIの920MHzマルチホップ無線 SmartHopは、無線センサーネットワークの構築に必要な機能をバランス良く兼ね備えた製品です。配線工事が不要なため導入コストを大幅に抑えられる他、920MHz無線のため電波干渉のリスクが低く、安定して運用できる無線センサーネットワークを手軽に構築できます。以下のページで生産ライン・設備別の消費電力の「見える化」に対応した事例も掲載しているので、CFPへの対応にお悩みの方はぜひ確認してみてください。
OKIでは、無線センサーネットワークを活用して、CFP算定のためのデータ収集・見える化ができる「カーボンニュートラル 無線見える化パッケージ」を提供しています。CFPへの対応にお悩みの方は、ぜひ以下のリンクよりご確認ください。
まとめ
920MHz無線は、電波干渉のリスクが少なく長距離通信が可能なため、無線センサーネットワークの構築に適した帯域です。工場のCFP対応などにお悩みの方は、ぜひ設備構築に920MHzの無線センサーネットワークを選んでみてください。
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