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コラム2024年07月19日

カーボンフットプリント算定には工場での対応も必要。その設備構築の課題と対策とは?

カーボンフットプリント(以下CFP)とは、商品やサービスのCO2排出量を定量的に算定したもので、カーボンニュートラルの実現に欠かせない指標のひとつとされています。

カーボンフットプリントの算定には、商品やサービスのライフサイクル全体「原材料の入手・設計・生産・輸送・配送・使用・使用後の処理等」でCO2排出量の測定が必要になりますが、本記事では、ライフサイクルの「生産」にフォーカスした内容を解説します。

「生産」の段階でCO2排出量の算定を生産ラインごと、製品の種別ごとに行う場合、各設備に電力消費量を計測するセンサーを導入する必要があり、設備導入の手間やコストが課題になっています。今回は、CFPの概要の他、複雑化する工場設備を簡略化する方法についてご紹介します。

目次

カーボンフットプリントとは?

まずはCFPとは何か?についておさらいしておきましょう。

カーボンフットプリントとは?

CFPとは、商品やサービス単位のCO2排出量をライフサイクルアセスメント(LCA)の観点から算定したものです。CFPを計測することで、商品やサービスの環境負荷を定量的に把握できるようになります。

カーボンニュートラルの実現には、CFPが不可欠で、世界的にCFPが推進されています。(気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)最終報告書(2017)、ISO 14067:2018など) 日本政府もCFPガイドラインを作成・開示し、企業に対してCFPの取り組みを促しています。

参考:環境省・経済産業省「カーボンフットプリント・ガイドライン」(2023/3/31)
https://www.env.go.jp/press/press_01409.html

カーボンフットプリントの役割

CFPの主な役割は商品・サービス単位の「CO2排出量の見える化」です。これによって以下のような対応が可能になります。

  • 商品・サービスのライフサイクル全体で排出されるCO2排出量を把握できる
  • 排出量削減のために改善すべき⼯程がわかる
  • 消費者に商品・サービス単位のCO2排出量を知らせることができる(商品パッケージなどに数値を掲載する)

工場設備が複雑化する一面も。カーボンフットプリントの課題とは?

CFPの算定には、生産ライン上での正確なデータ収集と算出が必要です。ただ、既存の生産ラインに計測器を設けるのは簡単ではなく、大幅な設備改修が必要なケースもめずらしくありません。また、各設備への配線が膨大になり、有線での配線がそもそも困難なことも。このような、工場設備の複雑化やコストの増大は、生産工場を持つ企業の大きな課題となっています。

配線レスで導入コストを大幅カット!無線センサーネットワークのメリットとは?

CFPで収集が必要なデータは、CO2排出量を把握するための生産ライン・設備単位での電力使用量です。有線の設備を導入した場合、配線工事・レイアウトの変更などの膨大なコストがかかりますが、無線センサーネットワークであれば配線が不要のため、このようなコストを大幅にカットできます。

また、有線では多数のセンサーを接続しようとすると膨大な配線が必要になりますが、無線センサーネットワークであれば複雑な配線なしで多数接続も可能。導入コストを大幅にカットしつつ、CFP算定に必要なデータ収集を効率的に行うことができます。

【OKIのカーボンニュートラル 無線見える化パッケージ】

OKIでは、無線センサーネットワークを活用して、CFP算定のためのデータ収集・見える化ができる「カーボンニュートラル 無線見える化パッケージ」を提供しています。CFPへの対応にお悩みの方は、ぜひ以下のリンクよりご確認ください。

まとめ

CFPの算定はカーボンニュートラルの実現に欠かせない要素です。しかし、データ収集のための設備導入は、生産工場を運営する企業の大きな課題となっています。今回ご紹介した無線センサーネットワークは、設備導入のコストを大幅に削減し、データ収集を効率化する、課題解決に最適なソリューションです。CFP算定のための設備構築にお悩みの方は、ぜひ無線センサーネットワークの導入を検討してみてください。

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