2022年3月14日
OKIの山本 秀樹が、国際電気通信連合(International Telecommunication Union 所在地:スイス・ジュネーブ、事務総局長:Houlin Zhao、以下ITU)電気通信標準化部門(International Telecommunication Union - Telecommunication Standardization Sector、以下ITU-T)の「第16研究委員会(以下、SG16)」副議長として就任しました。任期は2022年から2024年となります。
ITUでは、電気通信における標準化活動の方向性を決める最高意思決定会議として4年に1度世界電気通信標準化総会(以下WTSA(注1))を開催し、電気通信に係るさまざまな標準化課題や標準化体制の承認、および標準化活動を行う研究委員会の議長・副議長の任命など行っています。山本は2022年3月1日~9日にスイス・ジュネーブにて開催されたWTSAにおいて、ITU-T SG16の副議長として任命されました。SG16では、映像・音声の符号化、IP映像配信、CDN(注2)、超臨場感通信、車載マルチメディア、デジタルヘルス、分散電子台帳など、今後の主要サービスにおけるマルチメディア処理やデジタルサービスの研究を行う予定です。
OKIのソリューションシステム事業本部で映像配信事業に従事する山本は、入社以来、データベース、AIシステム、映像配信システムの開発に携わる中で、これら技術の標準化活動にも積極的に関わり、現在、SG16に関連した研究に係る地域標準の作成や成果の普及促進を行うアジア太平洋電気通信共同体標準化機関(Asia-Pacific Telecommunity Standardization Program 所在地:タイ・バンコク、事務総長:近藤 勝則)のマルチメディア応用専門家グループ議長、および一般社団法人情報通信技術委員会(The Telecommunication Technology Committee 所在地:東京都港区、代表理事専務理事:岩田 秀行)のマルチメディア応用専門委員会委員長も務めています。こうした本人の実績と、標準化活動に注力する当社の戦略および体制が評価され、今回の任命につながったと考えております。
OKIは引き続き、映像配信を含むネットワーク製品の開発や新技術の研究開発の経験を活かして、マルチメディアとデジタルサービスにおける標準化活動に貢献し、5G・6G時代のグローバルスタンダードの策定において主導的役割を果たしていきます。
4年に1度開催されているITU-Tの最高意思決定会議。2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により2022年に開催。
大容量のデジタルコンテンツをインターネット上で効率的に配信するために、コンテンツを蓄積するキャッシュサーバーなどを配置した最適化されたネットワーク。