2015年 No.226 次世代社会インフラ特集
巻頭言
OKIの次世代社会インフラ事業 [1.0MB] 
OKI's Next Generation Social Infrastructure Business
竹内 敏尚
招待論文
次世代社会インフラの動向 [488KB] 
Trend of Next Generation Social Infrastructure
株式会社野村総合研究所 グローバルインフラコンサルティング部 上席コンサルタント 宇都 正哲
膨大な更新費用、維持管理人材の不足などの多くの課題を抱える中、持続可能な社会インフラを実現するためにはこれまでの延長線上での更新ではなく、ICTと融合した「次世代社会インフラ」を積極的に構築していくことが必要である。
総合報告
OKIの次世代社会インフラ技術 [907KB] 
OKI's Next Generation Social Infrastructure System and Supporting Technologies
片桐 勇一郎
OKIは、ICTの活用で変化し続ける社会課題解決に貢献することを目指し、次世代社会インフラ事業に取り組む。次世代の社会インフラシステムとそれを支える技術の現状と、今後のOKIの取組みを紹介する。
新技術および新商品紹介
電波到来方向推定による車両/歩行者位置検出システム [1.3MB] 
Vehicle and Pedestrian Positioning System using Direction of Arrival Estimation
渡部 智宏・金子 富・浜口 雅春
電波の発信元の方位を特定する技術をITS路側インフラに実装すると、車両の走行車線検出や安全運転を支援するサービスを高度化し、電波を発信する車両や歩行者の位置情報を使用したシステムを構築することが可能になる。本稿では到来方向推定装置を試作し、測位実験を行った結果をGPS装置と比較して紹介する。
無線センサーネットワーク技術を利用した暴走車両侵入通知システム [618KB] 
Runaway Vehicle Intrusion Notification System using Wireless Sensor Network Technology
橋爪 洋
東日本高速道路株式会社と共同で、高速道路上の工事作業者の更なる安全確保を支援する暴走車両侵入通知システムの研究開発をしている。本稿では本システムの特徴と活用技術である低消費電力の無線マルチホップネットワーク技術について解説する。
社会インフラ事業における映像センシング技術 [672KB] 
Image Sensing Technologies for Social Infrastructure Business
渡辺 孝弘・長島 且佳
OKIの社会インフラシステムに利用されている映像センシング技術および製品について紹介する。具体的には車両検出・速度計測技術、車種判別技術を応用した「映像トラフィックカウンター」と、動体検知技術、動体追尾技術を応用した「RAG空港用ITVシステム」について述べ、今後の社会インフラシステム向けの映像センシング技術の方向性についても述べる。
新航空管制卓システム [417KB] 
Advanced Air Traffic Communication System
西貝 公男・堀越 貴之
安全かつ円滑な航空交通の確保のため、航空管制官がパイロットとの交信に用いるのが管制卓システムである。VoIPおよびワイヤレス技術を導入し、増大する航空交通量へ対応する新管制卓システムの開発について紹介する。
社会インフラ構造物点検効率化システム [611KB] 
High-Efficiency Social Infrastructure Inspection System
阪上 貴也・槇田 毅彦・山本 剛司・関根 理敏
打音検診におけるコンクリート内部異常の機械判定や点検報告書の自動作成など、 「現場」から「事務所」までインフラ設備点検の一連業務をシステム化し、作業全体の効率化を支援するシステムを紹介する。
社会インフラモニタリング向け分布光ファイバーセンシング技術 [1.0MB] 
Distributed Optical Fiber Sensing Technology for Social Infrastructure Monitoring
小泉 健吾・村井 仁
橋梁やトンネル等の重要社会インフラモニタリング、急傾斜地等における災害発生予兆の検知に適用する光ファイバーセンシングとして、自己遅延ヘテロダイン検出方式を採用した高速リアルタイム歪・温度測定技術について紹介する。
無線マルチホップ通信技術を用いた社会インフラモニタリングシステム [646KB] 
Social Infrastructure Monitoring System with Wireless Multi-hop Communication Technologies
野崎 正典・久保 祐樹・西川 雅之・福井 潔
構造物の振動データや、斜面の傾斜や土壌水分量を遠隔で収集する無線モニタリングシステムを開発した。本稿では、本システムの特徴であるスリープルーター技術とエナジーハーベスティング技術について報告する。
総合防災システム [1.1MB] 
Comprehensive Disaster Prevention System
小松崎 司・西澤 裕子
自然災害、都市災害および緊急対処事態発生時には自治体の防災活動を支援し、被害の軽減や住民の安全・安心を確保でき、平時には防災関連情報(ハザードマップ、避難所情報)の公開、および異常気象・災害発生時の情報収集と災害対策活動へ活用できる総合防災システムを紹介する。
空中音響技術を利用したドローン探知システム [498KB] 
Drone Detection System using Aerial Acoustic Sensing Technology
萬造寺 博・望月 大志・神林 誠・進士 浩樹
パッシブソーナー製品で培った水中音響信号処理技術を空中音響に応用し、ドローンを自動探知し、方向を検出するシステムを実現した。本稿では旋回型監視カメラと組み合わせた試作機によりランダム飛行するドローンの自動追従探知と機影撮影を確認した実証実験を紹介する。
ガスデマンド監視システム [1.0MB] 
Gas Demand Monitoring System
西村 弘志・川本 康貴 ・野崎 正典
業務用の契約として、1時間あたりのガス使用量が契約量を超えると追加料金が発生するため、デマンド監視をしたいというニーズがあった。本稿ではガス使用量を無線で収集し、デマンド監視を行うシステムの開発について紹介する。
社会インフラに貢献するケーブルおよびフレキシブル基板 [655KB] 
Optical/Electric Cables and Flexible Circuit Board Technologies for Social Infrastructure
梶塚 秀治・堀中 拓郎・小川 雄平
インフラ設備や産業機器では通信速度の高速化や耐久性など高い性能や信頼性が求められている。本稿ではこれらの要求に応える当社製品のうち、光ファイバーケーブルやその応用製品の実使用例、樹脂モールド加工ケーブルの開発工法、フレキシブル基板の実使用例を紹介する。
社会インフラを支えるEMCと製品安全試験 [783KB] 
EMC and Product Safety Tests for Social Infrastructure
玉手 泰将・多田 雅則・戸所 佑策・菊池 秀克
社会インフラを構成する機器は安全かつ正常に動作することが求められる。機器の安全性向上や誤動作防止を図るのに有効な製品安全設計およびEMC設計などへの総合技術支援の取組みを紹介する。
4K/8K 時代に向けたIPTVの標準化動向とOKIの取組み [587KB] 
4K/8K IPTV Standardization Trend and OKI’s Activities
山本 秀樹
超高精細テレビ(4K/8K)の普及に関心が高まっている。ITUでは4K/8Kに対応したIPTVの国際標準が2015年10月に発効された。OKIはIPTVの標準化に積極的に取り組むとともに製品開発を進めている。
A3 LED カラー複合機:新MC8 シリーズ [543KB] 
A3 LED Color MFP:New MC8 series
前川 昌則・古原 竜一・植田 英憲・大山 剛司・鈴木 正宏
近年のモバイル/SNS/クラウド/ビッグデータというIT環境進展でワークスタイルが変革していく中、「大型コピア」から「適材適所の分散配置」化が進む傾向にある。このような環境に適した低コスト・省スペース・高印刷品質・高メンテナンス性等の特長を備えた商品 新MC8シリーズを紹介する。
新商品概要/トピックス(OKIプレミアムフェアの話題展示紹介)
新商品概要/トピックス [1.0MB] 
開発の現場から
OKIのトラッドテクノロジーで社会インフラの長寿命化に貢献 [164KB] 
社会システム事業本部
次世代社会インフラ事業推進室
阪上 貴也