環境保護の取組み
省エネルギの取組み

石油など化石燃料の燃焼によって排出される二酸化炭素がもたらす地球温暖化は、地球環境問題の中でも最も深刻と言われ、この対策として、電力などの省エネルギが重要な課題となっています。
沖電気では、主として、全使用エネルギの約80%を占める電力使用量を削減するため、省エネルギ推進部会を設置し活動しています。消費電力量の多い半導体製造グループ会社はこの部会に参加し、沖電気と一体となり、省エネに取組んでいます。
98年度は半導体製造グループ会社の生産量が低減したため、97年度に比べ、原単位指数が増大しました。
消費電力量推移(半導体製造グループを含む)
消費電力量推移グラフ

1.製造プロセス改善による省エネ例
基板の製造工程では、製造品をA製品からB製品へ変更するとき、セット替えのため、空き時間が発生します。この空き時間にも製造設備は稼動しているため、無駄な電力が消費されます。
このため、JIT生産方式※の導入により、空き時間を極力なくし、設備稼動時間を削減しました。その結果、約20%の電力使用量が削減できました。

※JIT生産方式
柔軟性のある生産ラインの構築やリードタイム短縮などにより、徹底した無駄取りを行なうことを特徴とする生産方式

製造プロセス改善による省エネ例

製造プロセス改善による省エネ例

2.省エネ型空調システムの導入
半導体製造工程では、多量の電力を消費しますが、その約43%を空調設備の運転に費やしています。
このため、半導体工場に省エネ効果の優れたFMU方式※の空調設備を導入し、従来の空調方式に比べ、消費電力を約53%削減しました。

※FMU方式
半導体工場クリーンルーム等の空気循環方式の一つ。空気循環搬送速度が低速なため、圧力損失が小さく、使用動力が少ないことが特徴。

3.半導体製造工場、エネルギ管理優良工場として表彰される。
沖電気では、工場等の省エネに努めてきましたが、この努力が認められ、半導体を製造するグループ会社2社がエネルギ管理優良工場として、表彰を受けました。

● 宮城沖電気: 資源エネルギ庁長官賞

● 宮崎沖電気: 九州通商産業局長賞



Copyright (c) 1999 Oki Electric Industry Co., Ltd.