■ 製品の環境負荷低減の取組み |
製品は生産段階から廃棄段階に至るまで、長期にわたるライフサイクルにおいて、環境負荷を発生
しています。従って、製品の環境負荷低減のためには、ライフサイクル全体について取組むことが必要です。 沖電気では、廃製品・梱包材リサイクル推進部会を設置し、製品の環境負荷低減に取組んでいます。 |
1.製品アセスメントの実施 |
環境への負荷の少ない製品を提供するためには設計段階において、省エネ・省資源・リサイクル性など製品のライフサイクル全体にわたる環境負荷を評価し、可能な限り改善することが必要です。 このため、1995年に製品アセスメント制度を制定しました。この制度は、たとえば、表に示す11の分類について、22項目を設計段階で評価するものです。評価は数値化され、結果が一定の水準に達しない場合は再設計もしくは設計変更を行ないます。 1998年度は、OA機器、情報機器、通信機器など計15機種で製品アセスメントを実施しました。 |
環境アセスメントの実施例
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◆製品アセスメントによる改善の事例
【ATM21シリーズ】 |
![]() ATM21シリーズ |
2.有害物質(鉛半田)の削減 |
◆鉛フリー半田の研究
電子機器製品を廃棄する際、酸性雨により、製品に含まれる半田が溶け、有害金属である鉛が流出することが大きな社会問題となっています。そこで、鉛を含まない半田での半田付方法の実現を目差した研究を行なっています。
基板の半田付工程で使用するクリーム半田は短時間で性能が劣化し、劣化したものは使用できないため処分していました。 |
3.グリーン調達の推進 |
◆グリーン調達ガイドラインの制定
製品の環境負荷を低減するためには、購入部品の環境負荷が少ないことが不可欠です。そこで、取引先から購入する製品、部品、材料、サービスなどについて、環境負荷の少ないものを優先
して購入するため、グリーン調達ガイドラインを制定しました。 ◆グリーン調達データベースの構築
グリーン調達を実施するためには、購入部品に含まれる環境汚染物質等を把握することが必要です。そのため、通信機器用購入部品に関し製造メーカに、ご協力をお願いし、含有物質の調
査を行ないました。 |
4.包装・梱包材の削減 |
一般廃棄物に占める容器・包装廃棄物の割合は、容積比で約60%であり、この削減が課題とな
っています。 この対策として、1995年に包装・梱包アセスメント制度を設け、この実施により、製品の包装・梱包材料の削減に努めています。 1998年度はOA機器、情報機器など9機種で包装・梱包アセスメントを実施しました。 |
包装材料購入推移 (沖グループの主要生産会社を含む) ![]() |
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