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CINO ism

Aug.10, 2021

『CINO ism Vol.9』
4年目に入った 「社長と社員が語らう場」 イノベーション・ダイアログ
経営トップの強い意志がイノベーションの社内浸透を促す

鎌上社長(中央右)とのイノベーション・ダイアログの様子の写真
鎌上社長(中央右)とのイノベーション・ダイアログの様子

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組織にイノベーションを浸透・定着させるうえで、コミュニケーションは非常に重要な要素です。
OKIのイノベーション活動において、他ではなかなか見られない特徴の1つが、経営トップである社長自らが率先して社内コミュニケーションを実践していることです。
その具体的な施策である「イノベーション・ダイアログ」をご紹介します。

月2回ペースの開催を継続しのべ670名の社員と会話

イノベーション・ダイアログは、鎌上社長と10名程度の社員が一緒にランチを取りながら約2時間、イノベーション活動や自身の業務などの課題、取り組みについて語り合う場です。2018年度からスタートし、概ね月2回のペースで年間20回ほど実施されています。2020年度以降は新型コロナウィルス感染症対策として、オンラインで開催しています。
一般的に社長と社員が接する機会は、年頭式や年度初めの事業計画発表、大規模な社内イベントの挨拶といったようなごく限られた場しかなく、しかも社長から社員へのワンウェイコミュニケーションです。イノベーション推進活動を行う前のOKIも同様でした。しかし鎌上社長は、「既存事業に携わる社員も多い中で、イノベーションのような新しいことに取り組む際には、自分が社員と向き合って会話し、社員の声を聞いたうえで自分の想いをしっかりと伝えたい。そうしなければ社内に浸透していかない」と考え、イノベーション・ダイアログの実施を決断。2021年6月末時点で累計62回・のべ670名の社員と対面(あるいはオンライン)で語り合い、「OKIをこうしていきたい、こうしていこう!」と熱い想いを伝えてきました。
まさに、『継続は力なり』だと実感しています。イノベーションを興すには経営トップの強い意志が絶対に必要です。そしてOKIは、鎌上社長自らがイノベーション推進の施策を継続的に実践されており、これが社外からも、「インベーション活動が活発化している企業」として、高く評価されている大きな要因であると思っています。

星副社長(中央右)とのイノベーション・ダイアログの様子の写真
星副社長(中央右)とのイノベーション・ダイアログの様子

副社長・常務とのダイアログも追加し浸透力を強化

2020年度からは、鎌上社長のダイアログをスケジュール通りに実施しつつ、新たに星正幸副社長、布施雅嗣常務との会話の場も追加されました。鎌上社長のプログラムと同様に月2回ペースを基本として約2時間、10名前後の社員を集めています。これまでに星副社長のダイアログは7回でのべ62名、布施常務のダイアログは4回でのべ39名が参加しました。(2021年6月末時点)
狙いは、より多くの経営陣がイノベーションへの想いを語ることによって、社員側の理解・認識を深めてもらうことです。イノベーション推進に関する方針や諸施策は、経営陣の方々が同意・承認したうえで公表され、社員の目にも触れているわけですが、その内容をどのような言葉で伝えるかは人それぞれです。人事責任者・コンプライアンス責任者・財務責任者を務める星副社長、コーポレート本部長・内部統制統括を務める布施常務が、自らの経歴や経験、専門知識を踏まえて、お二人それぞれのエピソードや苦労話なども交えて話をされるので、これまでダイアログに参加したことのある社員も「OKIのイノベーションとはどんなものか」をより広く深く知ることができるようになったと思います。

布施常務とのイノベーション・ダイアログの写真
布施常務とのイノベーション・ダイアログ

実体験が増えれば増えるほどダイアログは盛り上がる

ダイアログへの参加は、イノベーション基礎研修を受講していることを条件として、希望者には手を挙げてもらいますが、多くは上長の人選で決まっています。各回の参加メンバーは職位も年代も所属部署もさまざまです。また、種々のイノベーション推進活動が進展してきたことから対象者を指定――たとえばイノベーション実践研修の受講者、Yume Proチャレンジの受賞者というように候補者を絞って参加を依頼するケースも出てきています。
私は立ち上げ時から参加し、CINOとなった今はファシリテータ役を務めています。最初の頃は参加社員の緊張感や戸惑いが非常に大きく、鎌上社長がフランクに話しても硬い雰囲気はなかなか拭えませんでした。しかし、回を重ねるにつれて場の和やかさが増し、最近は「皆楽しそうで盛り上がっているな」と肌で感じています。
こうした変化は、社内にイノベーションが浸透し、日々実践する中で社員同士が共感・共有できることが増えていることが要因だと思っています。色々な実体験をしていると、牽引役である経営陣に「ぜひ聞いてみたいことがある」「こんなことに困った」等々の質問・発言を積極的に行えるようになり、その話題を参加者全員が共通テーマとして受け止められるようになってきたということです。
鎌上社長も星副社長も布施常務も、社員の質問や発言に対して、ご自身の考えをしっかりと盛り込みながら回答・アドバイスをしています。話題によっては議論が活性化し、最終的に予定の時間をオーバーしてしまうこともありますが、それだけ、経営陣と社員が熱い想いで話し合える、そんな場になっています。

イノベーション・マネジメントシステム(IMS)全社展開後に社員たちとフリートークする場を企画

長引くコロナ禍によって、イノベーション・ダイアログのオンライン開催をいつまで続ければよいのか(集合形式で再開できるのはいつか)がなかなか見通せない状況ですが、対面でもリモートでも盛り上がり方は変わらないように感じています。しかも、リモートゆえに全国各地の拠点やグループ会社からも参加できるというプラスの効果もあります。私の希望としては、やや現実味に欠けるかもしれませんが「全員参加型イノベーションの一環として、社員全員が経営陣とイノベーションについて語らう場に一度は参加する」ということを、長期的な目標に掲げたいと思っています。
また、CINOとして今後ぜひ実現したいことがあります。IMSとそのプロセスを全社導入した後、社員との定期的なフリートークです。
OKIはいま、IMS “Yume Pro”を全社展開するための社内規程の策定と、標準プロセス「Yume Proプロセス」を部門や業務に応じて扱いやすくするためのカスタマイズに着手し、まずは事業部門での試行を始めています。2022年度末までの約2年間で、社内各部門へと試行を広げ、そのフィードバックも踏まえて全社的なYume Pro体系の第1版を完成させ、「IMS Ready」な企業となること目指しています。
これをやり終えたら終わりではなく、イノベーションのプロセスは常により活動のし易いプロセスに改善を繰り返していくことが必要です。Yume Proプロセスを実践したメンバーを集めて、定期的にYume Proプロセスの課題や問題点、要望・意見等々をざっくばらんに話し合うダイアログ・プログラムを実施したいと考えています。

(2021年8月10日、OKI執行役員CINO兼CTO 藤原 雄彦)

本記事およびOKIの「Yume Pro」については、こちらよりお問い合わせください。

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