IoTクラウドとの通信が可能なLTE通信機能を備え、頻発・激甚化する河川の急激な水位変化の計測に特化し、国土交通省「危機管理型水位計の観測基準・仕様」に準拠した、超音波式の水位計です。
高精度な「超音波水位計」をベースに太陽電池とLTEカテゴリー1と音速補正用温度計を組み合わせ、小型・軽量・一体型としました。橋梁や水門・樋門などの既存構造物に容易に設置できます。
全国の河川水位計測で実績のある超音波センサーを採用、長期間安定した運用が可能です。また、水面上方に設置する非接触式のため、流木などによる破損のリスクとごみ除去などのメンテナンス不可を大幅に軽減します。
太陽電池と無線通信方式の採用により、電源工事とネットワーク接続配線工事を不要とし、工事費用を大幅に削減することができます(設置費用当社比1/5以下)。
項目 | 仕様:自律型水位計 |
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(1)水位計計測部 | |
測定方式 | 超音波反射方式 |
超音波周波数 | 20~25kHz |
最小読取単位 | 1cm |
計測範囲 | 1~10m(0~1m不感地帯) |
計測精度 | ±1cm |
(2)観測装置 | |
水位の決定方法 | 水位は、サンプリング間隔1秒以内による20秒間以上平均観測水位。その際、瞬間的に発生する異常値を除去して平均化。 |
平常時水位監視(監視モード) | ・観測開始水位に達するまでは、10分間隔以内で水位を監視(監視モード) ・観測開始水位以下の場合、データ送信は不要(死活監視を除く) |
観測開始水位・観測停止水位 | ・観測開始水位を上回った場合に水位観測を実施(観測モード) ・観測停止水位を下回った場合に観測を停止(監視モード) |
洪水時水位観測(観測モード) | 水位が観測開始水位を上回った場合、大河川は10分、中小河川は5分、水位が急激に上昇する河川は2分間隔で観測および計測データの送信 |
死活監視 | 1日1回以上の死活監視のため、計測データを送信 |
通信装置 | ・LTE Cat1(閉域網接続)で国土交通省危機管理型水位計共同運用プラットフォーム(クラウド)に伝送 ・データ伝送時に未達が生じた場合に再送 |
時計機能 | 受信パケットで定期的に時刻補正 |
(3)電源等 | |
電源装置 | ・太陽光パネルおよびバッテリー(リチウムイオン)を使用 ・通年、平常時は監視モードとし、9日間無日照の後、観測モードで150回程度の観測が可能な容量を実装 |
(4)共通 | |
耐久性、耐湿性 | IP55 |
使用温度範囲 | -30~50℃(-5℃以下で電源停止) |
寸法 | W240×D240×H420(mm) |
重量 | 6kg |