商品紹介IP放送同時録画サーバー
IPネットワーク上を流れるマルチキャストパケットを録画(キャプチャー)し、受信時と同じタイミングで再送信するサーバー装置です。
録画と再現
IPネットワーク上に放送されたストリームを映像や音声、PSI/SIといったすべてのデータを、その送信タイミング・レートの揺れを含めて記録し、後から時間を遡って放送当時の状態をマイクロ秒の精度で再現することができます。
- 品質監視
- 放送ストリームのビットレートの推移、パケットロス、PSI/SIの送信周期をリアルタイムに観測可能で、異常検出時にはメール、SNMPなどを介して管理者に通知が可能です。
- 並列・二重化
- 同時録画サーバーを配信ネットワーク上の複数地点で並列稼働させることで、地点間の遅延やジッターの計測が可能となります。また同じ地点に2台設置して冗長構成を組むことで、論理上、数年間の取りこぼし「0」の録画を実現することが可能です。
- 外部連携
- 同時録画サーバー外部から利用可能な「RESTful API」が用意されていますので、既存の障害管理システムから自動で同時録画サーバーでの再現を実行させるなど、柔軟な連携システムを構築できます。
形態とメリット
- 形態
- 任意の時間帯・場所で受信した放送ストリームの品質をリアルタイムに監視するだけでなく、試験用ネットワーク上に受信時と同じ状況を再現させることができるため、障害発生時に視聴者様の端末でどのような影響が出たのかを後から遡って確認することができます。
- CSR向上
- 視聴者様からのサービス品質に関するお問い合わせに対し、該当時刻の放送品質と再現性の有無を迅速に確認できます。
- 製品開発・試験効率の向上
- 商用ネットワークを流れるストリームを一度録画しておけば、録画時と同じ状態を社内の開発・検証ネットワーク上に再現できるため、DTVやSTBといった映像装置だけでなく、IPストリームを処理するあらゆる装置の検証用データ送信装置としてもご利用いただけます。
主な仕様
機能仕様
項目 |
主な機能 |
録画機能 |
IPv4またはIPv6(マルチキャスト/ユニキャスト)パケットを数マイクロ秒の精度で記録 |
再現機能 |
録画したパケットを録画時と同じパケットサイズ・タイミングで再送信 |
解析機能 |
ビットレート・パケットロス TSの連続性・SSRCの変化 PSI/SIの送出周期など |
二重化(オプション) |
2カ所で録画したデータを相互補完(マージ)して取りこぼし無しを実現 |
製品仕様
項目 |
仕様 |
ハードウェア |
2U IAサーバー(ifServer DL380 Gen10) |
OS |
Redhat Enterprise Linux 7 |
最大容量 |
459TiB(15.3TiB SAS HDD×30) |
ネットワーク |
10GbNIC×2(入力1、出力1) |
サイズ |
435mm(W)×699mm(D)×44mm(H) |
重量 |
23.6kg以下 |
定格電圧 |
AC100-120V(50/60 Hz) |
消費電力 |
約318W(100V時) |
入力電流 |
3.2A(100V)、1.56A(200V) |