COLUMN
医療・調剤、物流、流通・小売…業界別 “印刷“業務の課題解消法と、”プリンター“の選び方

この記事で分かること
- 医療・調剤、物流、流通、小売、製造、公共、教育など幅広い現場に共通する印刷業務の4つの課題
- 設置スペース不足や印刷の遅さが、現場の業務効率と顧客満足度に直結する理由
- 「省スペース・待たせない・長く安心」を実現するプリンターとは
- 自社に最適なプリンターを選定するための視点と業種別推奨モデル
近年はペーパレス化やデジタル化が進んでいますが、医療・調剤、物流、流通、小売、製造、公共、教育などさまざまな現場で、印刷・プリンターは今なお欠かせない存在です。患者様や利用者への説明、店舗での値札やPOP、物流拠点での出荷帳票、作業現場での確認、授業での配布といった場面で「紙で出力すること」は、依然として高い必要性を果たしています。もし一時的にでもプリンターが止まれば、さまざまな業務への影響は避けられません。
OKIが全国の調剤薬局を対象に行った「プリンター利用実態調査」では、印刷業務における4つの課題、「設置スペース」「印刷スピード」「突発的な停止」「コスト不透明さ」が浮き彫りになりました。
本記事では、この結果をもとに、多様な現場に共通する課題を整理し、業務を止めないためのプリンター選びのヒントをお届けします。
目次
浮き彫りとなった課題と現場の実態
OKIの「調剤薬局の印刷業務における生産性の壁」に関する調査(2025年9月)では、調剤師・調剤事務の約9割が「印刷業務に負担を感じている」と回答しました。これらの結果は、業種を問わず共通する印刷現場の課題を示唆しています。
設置スペースの不足と動線への影響
調査では、「本体のサイズが大きい」ことを負担やストレスに感じるとの回答が7割以上でした。
- 医療・調剤の現場では、薬棚や受付カウンターの周囲など、わずかな空間をやりくりして設置しているケースが多く、動線の確保が難しいという声が聞かれます。
- 物流倉庫でも同様です。棚や荷物が密集するエリアにプリンターを置くと、作業通路が狭まり、搬送動線に影響を及ぼす場合があります。
- 流通・小売店舗では、バックヤードやカウンター下など、限られたスペースに設置せざるを得ない場面が多く、コンパクト設計や前面操作のしやすさが求められます。
- 製造業の事務所でも、工程票の出力場所が遠いと無駄な移動が発生し、作業効率を下げる要因となります。
- 教育現場では、職員室や教室周辺での設置が動線を妨げることがあり、公共施設の窓口では、カウンター上に設置してもやり取りに支障が出ないサイズ感が重要です。
つまり「小型で前面操作が可能」という設計は、単なる利便性だけではなく、業務効率・安全性の両面を支える共通要件なのです。
印刷初動の遅さが招く現場の非効率
調査では、「印刷速度が遅い」との回答が6割強にのぼりました。
医療・調剤の現場では、処方箋受付からお薬を渡すまでのわずかな遅延が患者様をお待たせすることにつながります。
- 物流現場では、出荷ラベルや伝票の出力が遅れると出荷スケジュールに影響し、流通・小売店舗では、POPや値札を印刷してから陳列までの時間が販売機会に直結します。
- 製造業では、工程票や検査記録の出力遅延がラインの停滞を引き起こします。
- 教育現場では、授業前の教材印刷が滞れば授業進行が止まり、公共窓口では待ち時間が信頼低下につながります。
このように、ウォームアップや1枚目印刷時間の短縮は、すべての現場で求められる共通ニーズです。
突発的な停止リスクと部品交換が大きな負担に
プリンターの紙詰まりや部品寿命による停止は避けられません。調査では、「紙詰まりが多い」「消耗品の在庫管理や発注の手間(が負担)」との回答が、約8割に上ります。また、「(保守員の対応が必要な)故障が多い」も7割を超え、「耐久性が低い・頻繁に本体を買い替える必要がある」も約6割に上りました。
- 物流では、ラベルや出荷票が印刷できなくなれば配送が遅延し、流通・小売ではバックヤードでの値札印刷が止まれば販売対応が滞ります。
- 製造業ではライン停止による生産ロスにつながります。
- 教育現場では授業が中断し、公共窓口では市民対応が滞ります。
深刻な人手不足も絡み、十分な人員がいない中で機器トラブルに時間を取られると、本来の業務が後回しになります。だからこそ「復旧が容易で、業務を止めない設計」が極めて重要です。
コストの不透明さと予算管理の難しさ
プリンターはトナー代だけでなく、定着器や給紙ローラーといった部品の交換費用もかかります。
- これは調剤・医療に限らず、教育機関・公共施設、コスト圧力の強い製造業、印刷量の多い流通・小売業にも共通する悩みです。
- 物流拠点では、複数台を一斉運用するケースも多く、部品交換費用の積み重ねが予算に影響します。
したがって「コストの見通しが立ち、安心して長期運用できること」が、どの業種においても重要な条件です。
OKIプリンターの強み ― 長期保証と安定稼働
OKIのCOREFIDO® EXシリーズは、調査で浮き彫りになった4つの課題、「省スペース」「印刷スピード」「安定稼働」「コストの見通し」に応える設計を備えています。
省スペース×即応性で現場の業務効率を向上
独自のSpace Saving Technology®(スペースセービングテクノロジー)を採用し、調剤室や窓口カウンター、職員室や事務所など設置環境が限られる場所でも収まりやすいコンパクト設計。さらに、スリープからの高速復帰や1枚目の印刷速度の速さにより、ピーク時や授業開始前、受付開始直後などの混雑を防ぎます。設置場所と初動のストレスを減らすことで、日々の「使いやすさ」を高めます。
高耐久×前面アクセス設計で業務を“止めない”
長時間・大量印刷を想定した堅牢設計に加え、フロントアクセス構造により、紙詰まりや部品交換を素早く解消できます。ほとんどの装置の裏側に回り込む必要がなく、限られた人員でも短時間で復旧できる仕組みを整えています。これは人手不足の現場において特に有効です。
長期利用を前提とした“7年間無償保証”とメンテナンス品の7年間無償提供
多くのメーカーが1〜3年程度の保証に留まる中で、OKIは7年間無償保証で安心を提供。さらに、定期的に交換が必要な定着器ユニットやベルトユニットといった定期交換部品を7年間無償提供。突発的な修理費を心配せず、長期利用できます。教育機関や公共施設のように予算が限られる組織にとって、“計画できる安心”は大きな意味を持ちます。
幅広いラインアップと特長、業種ごとのオススメモデル
OKIのCOREFIDO® EXシリーズは、A4モノクロ・A4カラー・A3モノクロ・A3カラーといった多彩なラインアップを提供。現場の業務ニーズに合わせて柔軟に選択できます。
A4モノクロプリンター: 日常業務の主力モデル B433dn / B513dn

シンプルで堅牢な設計を持ち、日常的な文書や帳票を効率よく印刷できます。コンパクトサイズのため、狭い職員室や窓口カウンターにも設置しやすく、毎日の業務を止めない安定性が強みです。ウォームアップが速く、短時間での大量出力に対応できる点は、教育現場のテスト印刷や公共窓口での証明書発行などで特に効果を発揮します。
A4カラープリンター: 視認性を重視した印刷物に最適 C651dnw

薬袋、薬剤情報提供書、教育現場の教材や掲示物など、「視認性」や「理解しやすさ」を求められるシーンで力を発揮します。コンパクトながら高画質カラー印刷に対応し、設置場所が限られる調剤室や学校の教室横でも運用可能です。Wi-Fiにも対応しているので、配線の自由度が高い点も現場に喜ばれています。
A3モノクロプリンター: 大量帳票や工程票を支える堅牢モデル B833dn / B843dn / B843dnt

製造業の工程管理票や検査記録、大型帳票の出力に適したA3対応モデルです。高耐久性と大量印刷性能に優れており、日々の生産活動を止めない基盤として工場現場を支えます。バックオフィス業務でA3サイズの会計帳票や契約文書を扱うケースにも適しています。特にB843dntは大容量給紙に対応し、長時間の連続印刷を可能にします。
A3カラープリンター: 印字品質が良く、鮮やかな発色のモデル C844dnw / C835dnwt / C835dnw

圧倒的な印刷スピードとクオリティーを兼ね備え、印字品質が良く、鮮やかな発色で小売店舗の売り場で目を引くPOPを作成できます。トラブルが起きにくく、万が一のトラブル発生時でも簡単にメンテナンスができ、忙しい職場に最適。コンパクトながら高画質、省スペース、現場の業務効率が向上します。
業種別でたとえばこんなシーンにはこの機種が最適
- 病院・調剤薬局:患者説明資料や薬袋にはA4カラープリンター C651dnw
- 物流倉庫:現品票やピッキングリスト、出荷帳票などの連続印刷にはA4モノクロ B513dn
- 流通・小売店舗:値札や棚札、POPなどの速やかな出力にはA3カラープリンターC835dnw
- 製造業の工場:A3サイズの工程票や検査記録には A3モノクロ B843シリーズ
- 学校や学習塾:短時間で大量のテストの問題用紙を出力するならA4モノクロ B433dn
- 公共施設の窓口:住民票や証明書の発行には堅牢で安定稼働する A4モノクロ B513dn
これらはあくまでも一例です。利用シーンごとの適合性をイメージして、現場のニーズに合わせた最適な機種を選びましょう。
まとめ
ペーパレス化やデジタル化が進む今も、紙の印刷は現場の効率と安心を守るために欠かせません。患者様や利用者に直接渡す資料、店舗での値札やPOP、物流拠点での出荷帳票、工場の工程票、授業での教材、窓口での証明書 ─ こうした「現場を動かす紙」は、今なおプリンターに支えられています。
調剤薬局調査を通じて明らかになった課題は、業界を超えて共通するものでした。設置スペースの制約、初動の遅さ、突発的な停止リスク、コスト不透明さ ― いずれも人手不足が進む社会において、より強く解決が求められるテーマです。
OKIのCOREFIDO® EXシリーズは、7年間無償保証、高耐久設計、フロントアクセス、省スペース設計、高速立ち上がりといった特長を備え、現場の「止めない」「待たせない」「長く安心」を実現します。豊富なラインアップから用途に応じた最適な機種を選びながら、共通の安心感を得られることが大きな魅力です。
これからもOKIは、調査で得られた知見をもとに、現場に寄り添った製品とサービスを提供し続けていきます。自社に最適なプリンター選びでお悩みの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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