COLUMN

コラム
コラム2025年10月31日

調剤薬局アンケートで見えた「プリンター利用」の4つの課題と改善ポイントとは?

この記事で分かること

  • OKIのアンケートから判明した、現場が直面するプリンター利用における4つの具体的な課題
  • 人手不足が進む現場における、印刷の遅延や停止が与える影響
  • 調剤薬局が業務を効率化するための、プリンター選びの4つのポイント
  • 長期無償保証や省スペース設計など、調剤薬局の課題解決に貢献する推奨モデルとは

全国の調剤薬局では、日々多くの機会で、プリンターが活用されています。薬袋、薬剤情報提供書、領収書、掲示物の印刷 ― どれも患者様の安全と信頼を支える、重要な業務です。

OKIが2025年9月に実施した「調剤薬局の印刷業務における生産性の壁」に関する調査では、薬剤師と調剤事務の9割以上が「印刷業務に負担を感じる」と回答するなど、現場における負担の実態が、明らかになりました。特に「設置スペース」「印刷スピード」「突発的な停止」「コストの見通し」の4つが、共通の悩みとして浮き彫りになりました。

この記事では、その詳細と改善の方向性をご紹介します。調剤薬局で日々の運営を担う方々にとって、現場業務効率化の役立つヒントになれば幸いです。

目次

人手不足時代に求められる効率化

調剤薬局業界は、薬剤師不足や働き方改革の影響を受けており、限られた人員で多様な業務をこなさなければなりません。もし印刷業務に時間や手間を取られれば、調剤や服薬指導といった本来の中核業務に支障をきたします。

薬剤師・調剤事務共に約9割が印刷業務を負担と感じ、特に薬剤師は強いストレスを抱えている結果となりました。

印刷業務の効率化は、顧客サービスの質を守るためにも不可欠な取り組みであるといえます。

アンケート調査で浮き彫りとなった主な課題

今回の調査結果から、下記のような現場でのお困りごとが浮き彫りとなりました。

  1. 「バックヤードに余裕がなく、プリンターを置く場所を確保するのに苦労する」
  2. 「混雑時に紙詰まりが発生し、その場で復旧を急ぎ、患者様への説明が十分にできない」
  3. 「前日の帳票印刷中に部品の寿命がきてしまい、翌朝の開局に間に合わず対応に追われる」

調査の回答を分析すると、調剤薬局が直面しているプリンター業務の課題は、大きく4つに整理できます。いずれも人手不足や限られたスペースといった環境要因と複雑に絡み合い、現場の負担を増大させています。

①設置スペースの不足

調剤室やバックヤードには分包機や薬棚、冷蔵庫、シンク、PCなどが並び、プリンターを設置できるスペースは限られています。そのため、奥行きや横幅が大きい機種は、配置そのものが難しい場合もあります。「棚や冷蔵庫の位置を無理に動かして設置した」という声もありました。通路幅が狭くなれば転倒リスクも高まり、効率的で安全な動線を確保することが難しくなります。

②印刷スピードの遅さ

患者様が集中する朝や夕方の時間帯には、わずかな遅延が大きな影響を及ぼします。特に「最初の1枚が出るまでが遅い」「スリープからの復帰が遅い」という不満が多く寄せられました。数十秒の遅れでも、受付の列が長くなり、待ち時間が増えることで患者様の不安や苛立ちを招きます。

③突発的な停止リスク

紙詰まりや部品の寿命による停止は、どのプリンターでも発生する可能性があります。しかし1台のみで運用している調剤薬局では、その影響は非常に大きく、会計処理や患者対応が完全に止まってしまうこともあります。とくに繁忙時に復旧対応に時間を取られてしまうと、患者様を待たせるだけでなく、スタッフの心理的負担も高まります。

④コストの見通しの難しさ

プリンター運用にかかるコストは用紙やトナーだけではありません。定着器やローラーなどのメンテナンス部品の交換は、予期しないタイミングでも発生します。

業務効率化のためのプリンター選びのポイントとは?

こうした調査結果を踏まえ、調剤薬局が業務効率化に向けてプリンターを選ぶ際のポイントは、以下が挙げられます。

  • 設置のしやすさ:前面操作やコンパクト設計によって、限られたスペースにも柔軟に設置できること。
  • 初動の速さ:スリープからの復帰や1枚目の印刷が短縮され、患者様を待たせないこと。
  • 安定稼働と復旧の容易さ:紙詰まりの解消や部品交換が簡単で、スタッフが迅速に対応できること。
  • 長期的な安心:保証やメンテナンスサービスが充実し、突発的な費用発生が抑えられること。

これらの要件は、患者様を待たせず、スタッフの負担を軽減するために欠かせない要素です。

OKIが提供する“長く安心して使える仕組み”

OKIのCOREFIDO® EXシリーズは、調査で浮き彫りになった4つの課題、「省スペース」「印刷スピード」「安定稼働」「コストの見通し」に応える設計を備えています。

省スペース×即応性で現場の業務効率を向上

独自のSpace Saving Technology®(スペースセービングテクノロジー)を採用し、調剤室や窓口カウンター、職員室や事務所など設置環境が限られる場所でも収まりやすいコンパクト設計。さらに、スリープからの高速復帰や1枚目の印刷速度の速さにより、ピーク時や授業開始前、受付開始直後などの混雑を防ぎます。設置場所と初動のストレスを減らすことで、日々の「使いやすさ」を高めます。

高耐久×前面アクセス設計で業務を“止めない”

長時間・大量印刷を想定した堅牢設計に加え、フロントアクセス構造により、紙詰まりや部品交換を素早く解消できます。ほとんどの装置の裏側に回り込む必要がなく、限られた人員でも短時間で復旧できる仕組みを整えています。これは人手不足の現場において特に有効です。

長期利用を前提とした“7年間無償保証”とメンテナンス品の7年間無償提供

多くのメーカーが1〜3年程度の保証に留まる中で、OKIは7年間無償保証で安心を提供。さらに、定期的に交換が必要な定着器ユニットやベルトユニットといった定期交換部品を7年間無償提供。突発的な修理費を心配せず、長期利用できます。教育機関や公共施設のように予算が限られる組織にとって、“計画できる安心”は大きな意味を持ちます。

この7年間長期無償サービスは、「プリンターを長く使いたい」というお客様の声を受け、2019年に業界初のサービスとしてスタートしました。従来の5年間長期無償サービスの商品から7年間長期無償サービスの商品に切り替えたお客様の99.2%から高いご満足をいただいており(OKI実施の「COREFIDO EX」利用者アンケートによる)、2025年9月より「COREFIDO」全カテゴリに本サービスを拡大しました。

おすすめの製品はこちら

特に調剤薬局様におすすめのプリンターはA4モノクロLEDプリンター「B433dn/B513dn」、A4カラーLEDプリンター「C651dnw」です。

①A4モノクロプリンター B433dn / B513dn

コンパクト設計で省スペース。カウンター下での領収書の印刷に適したモデルです。

②A4カラープリンター C651dnw

クラス世界最小サイズ(※)。薬袋・薬情や掲示物を鮮明に印刷できる、小型ながら高耐久のモデルです。

※2024年12月現在市販されている連続プリント速度32ppm以上(A4片面)のA4カラーLED/レーザープリンターの本体体積において。当社調べ

このように、OKIの「COREFIDO」シリーズはいずれの製品も「長期間における安定した利用」「省スペース」「フロントアクセス」「高速立ち上がり」を備えており、調査で明らかになった課題に応える設計となっています。

まとめ

いかがでしょうか。OKIが全国の調剤薬局を対象に実施したアンケート調査は、印刷業務が抱えるリアルな課題を明らかにしました。設置スペースの不足、印刷スピードの遅さ、突発的な停止リスク、コストの見通しの難しさ ― これらの課題は、人手不足が続く業界の中でますます重要度を増しています。特に半数超の薬局が「印刷トラブルが患者対応に影響した」と回答しており、プリンターの信頼性は業務継続だけでなく、経営や顧客体験の質に直結する要素です。

OKIは、調査で得られた知見を踏まえ、現場の声に寄り添う製品とサービスを提供し続けています。調剤薬局が「止めない」「待たせない」「長く安心」を実現できるよう、これからも信頼できるパートナーとして支援していきます。

自社に最適なプリンター選びでお悩みの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

編集部
OKI STYLE SQUARE VIRTUAL編集部 印刷機器担当
今までもこれからも「止まれない」現場の最前線ではプリンターの活用が欠かせません。40年以上の実績を持つOKIのLEDプリンターに精通したメンバーが、課題解決のヒントになる情報をお届けします。
この記事をシェア

PICK UP

TAG

キーワードから探す

RELATED ARTICLES

関連記事

CONTACT

OKI Style Squareに関するご相談・
お問い合わせはこちら

TOP
TOPへ