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コラム2025年04月11日

【2025年最新】920MHzマルチホップ無線で配線レスなデータ収集システムを!カーボンフットプリントに対応する「SmartHop」とは?

生産効率化に向けて工場の「見える化」を推進したいものの、生産設備の状況を測るセンサーの配線工事が煩雑でコストがかさむ…。そんなお悩みに、920MHz無線が応えます。920MHz無線は広大な工場でも、障害物が多い場所でも、スマートメーター、テレメトリ、モニタリングなどのIoTデータの安定した収集を実現します。

この記事は、工場におけるデータ収集の効率化やコスト削減、さらにカーボンニュートラル推進をご検討中のご担当者に向けて、920MHz無線技術のメリットと、代表的な用途であるCFP(カーボンフットプリント)算定のためのデータ収集などの活用シーンについて解説します。

※カーボンフットプリントの算定には、商品やサービスのライフサイクル「原材料の入手・設計・生産・輸送・配送・使用・使用後の処理等」の各フェーズでのCO2排出量の測定が必要になります。本記事では、ライフサイクルの「生産」にフォーカスした内容を解説します。

目次

センサーネットワークに適した920MHz無線

無線センサーネットワークとは、工場内のさまざまなエリアや特定の場所に設置されたセンサーから、電力消費量、温度、圧力、設備の稼働状況といったデータを、無線通信によって一括で収集するシステムのことです。

従来の有線ネットワークはセンサーを設置する際、配線工事が必要です。この配線工事に多大なコストと時間がかかり、設置場所が限定される、工場のレイアウト変更にも柔軟に対応できないといった課題があります。

それに対して無線センサーネットワークは配線工事が不要で、導入の工数やコストを大幅に抑えることができます。また、レイアウト変更にも柔軟に対応でき、必要に応じてセンサーを容易に追加できるため、スモールスタートで効果を検証し、成果に応じて段階的に導入を進めるといった拡張性にも優れています。

その無線センサーネットワークの構築に適しているのが、今回ご紹介する920MHz無線です。

他の無線帯域、たとえば2.4GHz帯のWi-Fiは高速通信が可能ですが、工場のような金属や障害物が多い環境では、電波干渉による通信の不安定さが懸念されます。特定小電力無線は比較的低コストで導入できますが、通信距離が短く、大規模な工場では多数の中継器が必要です。

920MHz無線は、電波干渉のリスクを低減し、安定した運用を実現します。さらに、920MHz無線は、電波が障害物を回り込んで届きやすいという特性を持っています。そのため、工場内の広いエリアや、複雑な構造の場所でも、確実にデータを収集することができます。

今後期待される無線センサーネットワークの活用シーン

無線センサーネットワークはその利便性と効率性から、さまざまな分野での活用が広がっています。中でも近年、特に期待されているのが、カーボンフットプリント(CFP)の算定が必要な工場への導入です。

ここからはCFPの概要と役割、そして無線センサーネットワークがCFP算定においていかに有効であるかについて、詳しく解説します。

カーボンフットプリント(CFP)とは:カーボンニュートラル実現に欠かせない指標

カーボンフットプリント(CFP)とは、商品やサービスのライフサイクル全体で排出される温室効果ガス、主にCO2の排出量を定量的に算定したものです。地球温暖化対策が喫緊の課題となる中、CFPはカーボンニュートラルの実現に不可欠な指標として、その重要性を増しています。

CFPを算定する目的は、商品やサービス単位での「CO2排出量の見える化」です。これにより、企業は自社の活動が環境に与える影響を具体的に把握し、排出量削減に向けた具体的な対策を講じることができます。

具体的には、CFP算定により以下のことが可能になります。

  • 商品やサービスのライフサイクル全体におけるCO2排出量を詳細に把握し、どの段階でどれだけのCO2が排出されているのかを特定できる
  • 排出量削減のために改善すべき工程を明確にすることができる。たとえば、製造工程で使用するエネルギーの種類を見直す、輸送方法をより効率的なものに変更するといった対策が検討できる
  • 消費者や取引先に対して、商品やサービス単位でのCO2排出量を情報開示することで、脱炭素・低炭素製品(グリーン製品)の選択を促すことができる。商品パッケージなどにCFPの数値を表示することで、消費者は環境負荷の少ない製品を選ぶ際の判断材料とすることができる

無線センサーネットワークがCFP算定に有用である理由:効率的なデータ収集とコスト削減

商品やサービスごとのCFPを正確に算定するには、原材料の調達から設計、生産、輸送、配送、使用、そして使用後の処理に至るまで、ライフサイクル全体でCO2排出量を測定する必要があります。そのためには、各工場に多数のセンサーを設置し、データを継続的に収集するための設備構築が不可欠となります。

しかし、従来の有線センサーネットワークでは、センサー設置のための配線工事に多大なコストと時間がかかり、多くの企業にとって大きな課題となっていました。

そこで、この課題を解決する有効な手段として注目を集めているのが、配線工事が不要で導入コストを大幅に抑えることができる無線センサーネットワークです。

特に、生産ラインや設備ごとの電力消費量を詳細に計測する必要がある生産工場においては、無線センサーネットワークの導入によって、設備の導入コストを大幅に削減できるというメリットが非常に大きいため、期待が高まっています。

920MHzマルチホップ無線 SmartHop:CFP算定を強力にサポート

OKIの920MHzマルチホップ無線 SmartHopは、無線センサーネットワークの構築に必要な機能をバランス良く兼ね備えた製品です。

配線工事が不要なため、導入コストを大幅に抑えることができるだけでなく、920MHz無線を使用しているため、電波干渉のリスクが低く、安定した運用が可能です。これにより、手軽に高信頼性の無線センサーネットワークを構築できます。

OKIでは、SmartHopを活用した、生産ライン・設備別の消費電力の「見える化」に対応した事例も公開しています。CFPへの対応にお悩みの企業様は、ぜひこれらの事例をご確認いただき、無線センサーネットワークの導入をご検討ください。

まとめ

920MHz無線は、電波干渉のリスクが低く、長距離通信が可能である特長を持ち、工場における無線センサーネットワークの構築に最適な帯域です。

工場の「見える化」による効率化、カーボンフットプリント(CFP)算定の効率化によるカーボンニュートラルの推進など、920MHz無線を活用した無線センサーネットワークは、工場が抱えるさまざまな課題を解決に導きます。

OKIは、920MHzマルチホップ無線 SmartHopをはじめ、お客様のニーズに寄り添った最適なソリューションをご提供し、持続可能な工場運営をサポートします。

工場のCFP対応をはじめ、データ収集システムの構築にご興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

<関連情報>
・OKIのカーボンニュートラル 無線見える化パッケージ(920MHz帯マルチホップ無線 SmartHop)
https://www.oki.com/jp/920M/solution/example_7.html

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