これまでの電話を超える自然な音声通話を実現
携帯端末の高音質化に最適
これまでの電話は、そのシステム的な制約から音声として伝送できる周波数が300Hz~3.4kHzに制限されていました。一般に人の耳が聴きとれる周波数は20Hz~20kHzと言われており、その一部しか伝送されていなかったことになります。
Voice Band Enhancer(以下、VBE)は、従来の電話では伝えられなかった周波数帯域の音声を生成・補完することで、広がりのあるより自然な音質での通話を実現します。
本製品は、組込み機器にソフトウェアライブラリとして搭載するものであり、既に商用の携帯端末にも採用された実績があります。
VBEは、音声信号に存在する周波数的な特徴(周期性、概形)を利用して、伝送の際に欠落した周波数成分を生成・補完します。これにより、利用者が聴く音声を広がりのある自然な音質にします。
図:VBEの仕組み
軽量、軽処理、かつ、プラットフォームに依存せず搭載可能なソフトウェアとして設計されているため、携帯端末向けベースバンドチップのCPUやDSP、または、周辺のサウンドチップに搭載することにより、携帯端末の高音質化を実現できます。また、既に商用の携帯端末に採用された実績があります。
端末ごとに異なるレシーバを採用しているため、そのレシーバ特性が違えば、人の耳に届く音声特性も変わります。VBEでは、レシーバ特性の差をパラメータにセットすることで、レシーバ特性による変化をキャンセルし、理想の音声特性に調整して再生することができます。