光学設計技術
コンパクトで画像歪みの無いレンズの実現
関連キーワード
外観検査 / 産業用カメラレンズ / 自動化 / 労働力不足
技術概要
プリンター事業で培ったLEDプリントヘッド技術を応用して、歪みの無い画像を撮れるコンパクトなレンズの研究開発を進めています。
- ディストーションが無く(=画像の端から端まで歪まない)
- テレセントリック光学系(=どこにあっても見え方が同じ)
- かつ、被写界深度が深い(=ピントが合う範囲が広い)
レンズを、従来に比べてコンパクトに実現します。
OKIならではの強みはなにか?
歪みのない画像を撮影するには、従来のレンズでは被写体からカメラまで約320mmの距離が必要でしたが、OKIの光学設計技術を適用したレンズを用いると約80mm、約1/4の高さで実現できます。この特長により、大きさの制約でカメラの設置が困難だった、狭い場所での撮影が可能になります。
またOKIのレンズは、被写界深度を大幅に深くできます。そのため、大きさが異なる被写体を同時に撮影する場合や被写体が変わった場合のピント調整も容易になります。
想定される市場領域は?
電子機器や半導体、紙などの製造で必要な外観検査市場での活用を想定しています。
外観検査で用いられている、コンタクトイメージセンサー(CIS)、ラインスキャンカメラ、エリアカメラ用のレンズに適用します。
今後のビジョン
本技術によりコンパクトでピント調整が容易なレンズを実現することで、外観検査用の装置を設置する際のハードルを下げ、対象ごとに調整が必要になるなどの課題を解決します。これにより、外観検査システム導入を促進し、製造現場における労働力不足を解消を行い、生産性と品質向上に貢献します。
また、さらなる高付加価値事業を創出するために、社内製品、ソリューションで利用できる光学設計技術の研究開発を進めていきます。