印刷データを暗号化しユーザー情報で認証して印刷する(ID認証印刷)

パソコンから機密情報を印刷するときに、印刷ジョブを暗号化しパソコンにログイン中のユーザー情報を自動的に付与して本機に送信します。印刷ジョブは本機のメモリーに保存され、本機にパソコンと同じユーザー名でログイン後にメニュー操作することで印刷されます。

機密情報への不正なアクセスを防止するとともに、印刷毎にジョブのパスワードを入力する必要がないので操作性の向上が図れます。

  • 本機能をご利用になるためには、本機のアクセス制御機能を有効に設定し、パソコンと本機が同じユーザー情報でログインできることが必要になります。

  • 本機の内蔵メモリーの容量不足で、スプールしたデータを格納できないときは、ファイルシステムがいっぱいであることを示すメッセージが表示され、印刷ジョブは実行されません。

  • この機能は、Windows用PCLでのみご使用になれます。

  • 本機をプリントサーバーでネットワーク共有している場合、ポスター印刷または小冊子印刷とこの機能を併用することはできません。

  • この機能を使用するときは、[ホストの開放を優先する]のチェックを外してください。

    印刷データを本機に蓄積してから印刷する

印刷形式として「ID認証印刷」を指定します。

ログイン中のユーザー情報を付与したID認証ジョブは暗号化されたままの形式で本機のメモリーに保存され、同じユーザー情報で本機にログインして操作パネルからID認証印刷メニューを実行するまで印刷できません。

  1. 印刷するファイルを開きます。

  2. [ファイル]メニューから[印刷]を選択します。

  3. [詳細設定]をクリックします。

  4. [詳細設定]タブを選択します。

  5. [ID認証印刷]を選択します。

    ID認証印刷が選択できない場合は、[スタート]>[デバイスとプリンター]の[OKI MC883]のアイコンを右クリックし[プリンターのプロパティ]を選択して、[デバイスオプション]タブで[ID認証印刷]をチェックして有効にします。

  6. [OK]をクリックします。

  7. 必要に応じてほかの設定をして、[OK]をクリックします。

  8. [印刷]画面で[印刷]をクリックします。

    本機ID認証ジョブが送信されるだけで、まだ印刷されません。

    メモ

    メモリーに保存されている印刷ジョブは、印刷が終了するか、設定した一定期間を過ぎても印刷されないと、自動的に削除されます。データの送信時にエラーが発生したり、ジョブがパソコンから送信された時から変更されていることを検出した場合は、ジョブは自動的に削除されます。

本機の内蔵メモリーに保存された、ID認証印刷ジョブを印刷します。

  1. パソコンと同じユーザー名を持つユーザーで本機にログインします。

    認証方式(ユーザー名/パスワード、PIN、ICカード)は問いません。

  2. [プリント]または (プリント)を押します。

  3. [ID認証ジョブ]を押します。

    ログイン中のユーザーが管理者権限を持っている場合、全てのユーザーのID認証ジョブを表示するかを最初に選択します。

    [はい]を選択した場合、本機に保存中のID認証ジョブ全てを表示します。

    [いいえ]を選択した場合、自身のID認証ジョブだけを表示します。  

  4. 対象のID認証ジョブがリスト表示されるので、印刷したい印刷ジョブについて[印刷]を押します。表示された全てのID認証ジョブを印刷する場合は[全て印刷]を押します。

    [削除]を押すと指定したID認証ジョブを、[全て削除]を押すと表示中の全てのID認証ジョブを削除できます。

    管理者による全ユーザーのID認証ジョブを表示中の場合、削除操作はできますが、印刷操作はできません。