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IR資料室事業報告書
第89期事業報告書:社長インタビュー:中期経営計画の目標達成に向けて
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第89期事業報告書:社長インタビュー:中期経営計画の目標達成に向けて

成長分野のさらなる強化とプリンター事業の構造改革を加速します。

成長分野のさらなる強化とプリンター事業の構造改革を加速します。

Q1. 中期経営計画最終年度の経営目標である、営業利益220億円の達成に向けた取り組みについてご説明ください。

まず2012年度の営業利益について振り返ってみたいと思います。2012年度は、それまで進めてきた事業構造改革や事業拡大が着実に成果を上げ、情報通信で238億円、EMS・その他で46億円の営業利益を上げることができました。一方、プリンター事業では、環境変化への対応が遅れたことなどから収益力が悪化し、営業損失88億円を計上することとなりましたが、全体では計画を上回り135億円となりました。

2013年度は、2012年度から引き続き金融、社会、通信システムなどのベース事業で安定収益を確保するとともに、ATMの海外展開を加速するなど成長分野を強化いたします。さらに、プリンター事業において構造改革を確実に実行し収益力の回復を図ることによって、営業利益220億円を達成したいと考えています。

Q2. 今後も成長が見込める分野として期待している事業についてご説明ください。

まずは、メカトロ事業があげられます。中国に続く成長市場を着実に開拓し、紙幣還流型ATMの展開を加速しています。2012年度のロシア、インドネシア市場への参入に続き、2013年5月に発表しましたとおり、Itautec社との戦略提携によってブラジルに事業基盤を構築し、本格的にブラジル市場を攻めることにしました。今後も中南米、東欧、東南アジアでの展開を目指して活動します。メカトロ事業では、それに加えて現金処理機や、外貨両替機も市場に投入しており、引き合いが活発化しています。

また、EMS事業の成長にも期待しています。この分野では、2012年10月にOKI田中サーキット株式会社を設立するなど、OKIが得意とする高度な生産技術と品質保証力を必要とするハイエンド型EMS事業を着実に強化しています。

Q3. プリンター事業の構造改革とは具体的にはどのようなことを行いますか。
その狙いについてもご説明ください。

OKIのプリンターはLEDという技術優位性を持ち、当社がソリューションをお客様に提供する際のヒューマンインターフェースともなる重要な商品です。また、グローバル展開のフロントランナーとして世界中の優良顧客との長年にわたる良好な関係などの強みもあり、グループの成長戦略実行にとって重要な主力事業の一つと考え、収益力改善のための改革を行うことといたしました。

今回の事業構造改革では、まず2012年度の売上水準でも黒字化可能な事業構造を構築するために、海外子会社における固定費の削減や、設計・調達改革による効率化などを実施します。また、収益性を重視して販売商品や販売戦略を見直します。2012年度の営業損失88億円は、スペイン子会社の問題の影響や2011年度のタイ洪水に起因する一時的費用によるところが大きいため、その影響がなくなれば、これらの改革によって安定収益を出せる体質になると考えています。さらに、当社の強みが活きるオフィスソリューション市場やプロフェッショナル市場など、より上位カテゴリーへの参入で収益拡大を狙います。

Q4. 最後に、復配の見通しについてご説明ください。

中期経営計画の仕上げとなる2013年度は、まず、目標達成のためにグループ一丸となって収益確保に取り組むことで、営業利益220億円の達成を目指します。さらに、成長戦略を加速するため、メカトロ事業の海外展開をはじめEMS事業での新分野開拓など、成長力の強化を着実に図っていきます。そのうえで、復配を成し遂げていきたいと考えています。

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