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取り組み
取り組み2023年03月31日

『Yumeトーク』イノベーションの伝道師として、社内文化の醸成に取り組む「Yumeハブ」の活動とは?

当記事は、2023年3月に取材・執筆されたものです。
当記事に掲載されている所属、役職等は取材・執筆当時の情報です。

イノベーション推進センター 川端(左)、統合営業本部 塩田(右)
イノベーション推進センター 川端(左)、統合営業本部 塩田(右)

「全員参加型イノベーション」を実現するための"ハブ"として活動

まずは、おふたりそれぞれの自己紹介をお願いします。

川端私は2016年の新卒入社です。研究室の先輩がOKIで働いていて、モノづくりで社会のインフラを支える仕事に興味を持ったことが入社のきっかけです。入社後は、研究開発部門の配属となり、次世代のコミュニケーション支援システムの研究開発に従事しました。実は大学院で、まさにコミュニケーション分野の研究をしていたので、専攻が仕事に活かせることに驚きましたね。現在はイノベーション推進センターにて、OKIが注力している行動変容の研究開発に携わっています。

塩田私は2016年2月の中途入社です。前職はパソコンや周辺機器を扱う専門商社の営業でした。製品の価値を最大化してお客様に提供する商社の仕事も面白かったのですが、そのうちに0から1をつくる"0→1"の仕事をしてみたくなり、転職を考えるように。様々な関連部門を巻き込んで新しいものを創るOKIの働き方に魅力を感じて入社を決めたんです。OKIに入社後は、営業として通信事業を担当し、お客様のIoT関連製品の開発を支援しました。2022年からは金融機関の担当に。現在は新規市場開拓がミッションです。

そもそも「Yumeハブ」とはどのような存在なのでしょうか。

塩田OKIでは、2017年よりイノベーション活動に取り掛かり、2018年からイノベーション・マネジメントシステム(IMS)「Yume Pro」をスタートさせました。Yumeハブは、Yume ProをOKIグループ全体に浸透させるために始まった活動です。Yumeハブメンバーは、自身の所属部署内や他部門との連携によって、イノベーション活動を広めています。いわば、イノベーションの伝道師ですね。

川端OKIでは「全員参加型のイノベーション」を掲げていますが、トップが号令をかけるだけで即座にイノベーションに対する意識が芽生えるわけではありません。地道に、かつ部門を越え、現場レベルで啓蒙活動を続ける必要があります。そこで、「それぞれの現場に「ハブ」となる人が存在すればいいのでは」と若手社員が提案したことから、Yumeハブが始まったと聞いています。私たちは4期生にあたり、グループ全体から30名ほどのメンバーが自薦・他薦で集まり、2022年夏ごろより2年の任期で活動をしています。

新規市場開発、業務フロー効率化など、現場に根差した課題解決に挑む

おふたりは、なぜYumeハブへの参加を決めたのですか?

塩田立候補...と言いたいところですが、上司から勧められて参加を決めました。OKIに入社したのも「0→1を様々な部署の人と協力してやりたい」という理由ですし、イノベーション活動には強い興味がありました。また、私が前回のOKIグループ内ビジネスアイデアコンテスト「Yume Proチャレンジ」にエントリーしていたことも、推薦の背景にあったのだと思います。

塩田
塩田

川端私も上司からの推薦です。私はイノベーション推進センターの一員として、OKIの様々なイノベーション活動をより身近に感じられる立場にいますが、これまで見ていて率直に感じたのは、「トップの本気」です。イノベーションを単なる"流行りもの"ではなくOKIの今後に本当に不可欠なこととして取り組んでいることが、この数年で伝わってきました。ただ、現場レベルではまだ意識を浸透させていく必要があります。私もその一助となるべく、Yumeハブに参加することにしました。

Yumeハブメンバーとして、どのようなことに取り組んでいますか?

川端私たち4期生は、本部ごとに4チームに分かれ、それぞれがイノベーション推進に関わるテーマを設定して実証を進めているところです。私のチームは、OKIグループ各社のメンバーで構成されています。各々の会社が抱える課題から共通項を探し、最終的には社内の申請や手続きのシステムが点在する非効率性に着目しました。イノベーションを推進するには、スピードが不可欠です。しかし新しい取り組みを進めるには、申請や手続きはつきものです。その時に分かりにくいフローやシステムだと、その分スピードが削がれかねません。そこで情報を整理し分かりやすくまとめて社内に公開することで、時間を短縮できるのではないかと考えました。まずは現場にヒアリングしリアルな課題を把握した上で、どうすればスピーディーにアクセスできるようになるのかを整理するなど、イノベーションを加速させるために、現場の声を聞きながらより良い情報集約の形を模索しているところです。

塩田私は営業本部のチームで、新規事業開拓のアプローチを仕組み化しようとしています。営業は、やはり受注や売上を最大化することが大きなミッションです。OKIではこれまで既存の市場・既存のお客様との深いお付き合いの中で、信頼を構築して成長してきました。しかし、ビジネス環境がめまぐるしく変わる中では、新たな市場を開拓し、そこでイノベーションを創出していく必要があります。とはいえ、可能性ある市場を特定し、アプローチするのは容易なことではありません。そこで、そのプロセスを仕組み化することで、効率よく新たな市場にアプローチできると考えました。まだ具体的なテーマを設定したばかりで、現在はいくつか立てた仮説を実証しながら、それぞれの課題を抽出しているところです。Yumeハブメンバーを中心に、関連部署など様々な人に協力をいただきながら進めています。

トライアンドエラーが自由にできる、Yumeハブ活動の魅力

具体的な活動を進める中で、どのような苦労がありましたか?

川端ひとつは、テーマ設定までのプロセスです。私たちはグループ各社メンバーが集まるチームですから、事業も普段の業務内容も異なります。その中で、共通のテーマを絞り込むのは至難の業でした。個別の課題に寄りすぎると汎用性に欠けてしまいますし、抽象的すぎると具体的かつ有用な取り組みにつながりません。苦労はしましたが、アイデアをしっかりと検証して絞り込みました。もうひとつは、時間です。通常業務も抱えながらYumeハブ活動のための時間を捻出するのは、各メンバーが苦労していると思います。私の場合は上司の理解もありますし、職場アンケートの際には「Yumeハブの一環で実施します」というと周囲の人も快く協力してくれるので、恵まれていると感じますね。

川端
川端

塩田大きな課題は、モチベーションの維持ですね。Yumeハブメンバーはイノベーション活動に対する意識が高いとはいえ、チーム全員が同じ目的をもって同じモチベーションの高さを保ち続けることは難しいですね。でも、中途半端に「なんとなく活動をした」というだけで終わるのはもったいないですし、評価もされないと思います。やるからには、小さくてもチャレンジをして成果を出したいですね。そして、自分たちだけが頑張るだけではその成果は伝わりません。自分の職場の上司や同僚に対して、「私はこういう活動をしています」とアピールすることが大切です。そしてこの先、Yumeハブの取り組みが事業につながれば、モチベーション向上につながると思います。

Yumeハブメンバーになって良かったことを聞かせてください。

塩田社内人脈が広がりました。YumeハブではOKIグループ全体からメンバーが集まっていますから、普段の業務では接することのない人との横のつながりが生まれます。営業は人脈が命ですし、中途入社だと特に社内人脈構築には苦労しますから、この機会は非常に嬉しいことでした。営業として「新しいことをしたい」と考えた時に、社内の色々な部門に協力を仰ぎやすくなったと思います。

川端確かに、人脈の広がりは大きなメリットですよね。自組織に閉じているだけでは、なかなかイノベーションは生まれませんから、グループ会社のメンバーとの繋がりができたことは良かったです。また、活動の進め方がメンバーの裁量に任されており、自由にトライアンドエラーができることも、Yumeハブの良いところです。

これからの目標や夢を聞かせてください。

川端まずは、今進めている取り組みを形にしたいですね。それを現場の人に実際使ってもらって、使いやすいものにアップデートしていきたいと思います。通常業務ではなかなかできない「まずやってみよう」ができますし、OKIグループの大きな規模の中でチャレンジできることも、Yumeハブならではですね。また、私はリクルーターもしているので、イノベーション活動を学生にしっかりアピールして、OKIに合う人材を惹きつけていきたいと考えています。

塩田同じく、Yumeハブで現在進行中の仕組みづくりを形にしたいです。その過程で、失敗をたくさんしたいと思っています。色々なことを試して失敗することが経験になりますし、イノベ―ティブな営業活動の土台になっていくはずです。そして営業職としては、入社当初から携わりたいと話していた0→1の仕事が実現しそうなので、これにもしっかり取り組みたいと考えています。今後も、新しい人や新しい場所との出会いを通して成長していきたいですね。

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