現在位置:Home > OKIについて > 技術広報誌 OKIテクニカルレビュー > 1999年 No.181 ネットワークソリューション特集


技術広報誌 OKIテクニカルレビュー

1999年 No.181 ネットワークソリューション特集

21世紀型顧客サービスバンキングソリューションOnDelivery™/FSS

峯松伸男

今日の金融機関が大競争に勝ち残るためには、顧客の視点で価値の高いサービスを提供する金融サービス業へ変革することが必要と言われている。OnDelivery™/FSSは、オープンネットワークと高度情報技術を活用した顧客サービスバンキングソリューションであり、金融機関の変革を支援するものである。

ページの先頭へ

OnDelivery™/FSSソリューションデザイン

樽本尚明 平沼雄一郎 堀込眞人 宝生真行

OnDelivery™/FSSは、顧客視点に立ったサービスデリバリを実現する21世紀型顧客サービスバンキングソリューション体系である。OnDelivery™/FSSでは、コンサルテーション、SI、保守/運用、最適化という4フェーズを1つにパッケージングしたパッケージソリューションを提供している。我々は、マルチチャネルサービス、ワンストップサービス、パーソナルサービスをローコストでスピーディに提供するという基本コンセプトを具現化できるようにソリューションをデザインし、また、それを実現するためのシステムアーキテクチャ設計を行った。

ページの先頭へ

分散アプリケーションプラットフォーム/ComStage®

竹内敏尚 宝生真行 保田真人 碓氷明寿

21世紀型顧客サービスバンキングソリューションOnDelivery™/FSSを構成するミドルウェアが、ComStage®である。ComStage®は、マイクロソフト(株)のWindows®DNAをベースに、Web技術/分散オブジェクト技術/最新オープン技術を採用し、新サービスのシステム化対応迅速化、事務省力化をねらったものである。

ページの先頭へ

デリバリチャネルソリューション

岡本吉史

金融機関を取り巻く環境は近年まれに見るスピードで変化している。メガ・コンペティション時代の勝ち抜きをかけ、多様化する顧客ニーズへの対応強化/効率的なチャネル運営の実現が最重要課題となっている。OnDelivery™/FSSは、「顧客主体のサービスデリバリの実現」を基本コンセプトとしたソリューション体系であり、デリバリチャネルソリューションは、スピーディなチャネル戦略を支援し、ローコストデリバリによるコスト競争力の強化を実現する。

ページの先頭へ

戦略情報バックヤードソリューション

菊池登悦 山田良史 佐藤賀浩

金融機関において、多様化の一途をたどるデリバリチャネルの顧客接点情報を一元管理・活用する戦略情報バックヤードソリューションを確立した。その中核となるCRMシステムと各チャネルとのインタフェースはWindows®DNAfsに準拠し、下位レイヤの実装に影響されない構造を採用した。またダイレクトチャネル対応のコールセンタは電話系とH.323系を統合することにより、クライアントの共有化を実現し、効率的なセンタ運用を可能にしている。

ページの先頭へ

事務集中バックヤードソリューション

田中信一 岩木 亨 横幕達哉

金融機関を取り巻くコスト競争・サービス競争の激化に立ち向かうべく、営業店後方事務削減、センタ集中、パート化の推進による事務処理コストの削減を可能とするソリューションを提供する。本ソリューションが提供するシステムは、ワークフローエンジンにデファクトスタンダードであるPanagonを搭載した統合イメージ処理システムである。従来の業務別システムから統合システム化を可能とすることにより、クライアントの共有化を実現し、またエントリ支援としてのソフトOCR、印鑑照合支援ソフトを実装し、大量定型事務のアウトソーシングを可能としている。

ページの先頭へ

サプライチェーンとERP—企業内外のビジネスネットワークソリューション—

志村勝美

サプライチェーンとERPを、ビジネスプロセス整流化の視点で述べている。共通の目的は顧客が求める商品価値を増大するようなビジネスプロセスの構築である。構築するにはまず、経営戦略としてのサプライチェーンマネージメント(SCM)やBPRが必要になる。実現する手段として、サプライチェーンプランニングパッケージ(SCP)やERPが有効になる。最適なビジネスプロセスは、商品特性に応じて変化する。このため、商品特性の分類を行い、プロセス課題を抽出し、ビジネスモデルについての考察を行った。

ページの先頭へ

電子決済/デビットカードシステム

長谷部 忍 瀬下裕矢

現在、金融機関のダイレクトチャネル「電子決済システム」が、商取引の電子化を牽引する原動力として注目されている。電子決済システムには、リアル系(実社会での商取引)へ決済手段を提供するものと、バーチャル系(インターネット上での商取引)へ提供するものとがある。ここでは当社による、これらの電子決済システムへの先進的な取り組みについて、リアル系の「J-Debitシステム」と、バーチャル系の「Infomerce SET決済システム」を中心に紹介する。

ページの先頭へ

オンラインコラボレーションシステム

鈴木一義 今野康彦 長坂 篤

多地点間マルチメディア会議の国際規格であるH.323に準拠し、多くのアプリケーションでマルチメディア通信が実現できる汎用性の高いオンラインコラボレーションシステムを開発した。本システムは、従来、専用のハードウェアで開発されていたマルチメディア通信システムを、オープンプラットフォーム上のソフトウェアで実現し、高速画面同期、オンラインヘルプ(操作質問、代行入力)、操作誘導機能等の特長を有するシステムである。

ページの先頭へ

自動化機器運用管理システム

上村年彦

金融機関の営業店はこれまでの総合事務処理拠点という位置付けから、営業店での少人数化によるセールス・相談拠点等の専門店へと変貌し、ますます業務の専任集中化が求められてきている。これと同様にATMの店舗内、店舗外を問わず運用管理における作業や作業時間の負荷軽減が求められている。当社の自動化機器運用管理システムは、現金を含む媒体の管理、効率化、機器のノンストップ化、顧客対応の向上を実現している。

ページの先頭へ

アイリス認識システムの金融機関への適用

羽鹿 健 北岡正一朗 湯浅秀一

当社が開発した、眼の虹彩(アイリス)による個人認識技術を利用した業界初のゲート管理システム「アイリスパス®—Sゲート管理システム」は、高い認識精度を持ち、かつ低価格で高セキュリティレベルのゲート管理システムを実現する。特に高セキュリティが要求される金融機関への本システムの適用例を示す。

ページの先頭へ

自動料金収受システム(ETC)の開発とDSRC

新井 茂 長島且佳

1999年度末から自動料金収受システム(ETC: Electronic Toll Collection system)の運用が開始される。本システムは、路側に設置された路側無線装置と車両に搭載された車載器との間で5.8GHz帯の無線を使用してデータ通信を行う狭域無線通信(DSRC)により、有料道路の料金収受を行うものである。当社は、1995年に行われた建設省、道路四公団(日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団)および民間企業によるETC共同実験へ参加するとともに、当社東海R&Dセンタ(静岡県清水市)内に設置したITSテストコースにおいて、システムの技術の核になるDSRCの基礎実験ならびにシステムの総合的な検証実験を行ってきた。

ページの先頭へ

メールロボ: インターネットメールからの情報抽出

福本淳一 桝井文人

現在、インターネット上で大量の情報が流通しており、それに伴い個人に送られる情報や個人でアクセス可能な情報が大量なものとなっている。このような大量の電子化された文書から必要な情報を抽出する技術として、情報抽出技術が注目を集めている。我々は、情報抽出技術を電子メールに適用することにより、従来のメールシステムにはないメール内容に基づいた分類と、メール内容の要点情報の抽出機能を持ったメールロボシステムを実現した。これにより、メールを読む手間の省力化だけでなく、分類・整理されたメール情報を顧客情報管理など別の目的に活用することも可能になった。

ページの先頭へ

テキスト音声変換技術と応用

矢頭 隆 小松英二

情報発信や音声応答システム、電子メールの読み上げなどネットワークでの応用が広がる沖の高品質テキスト音声変換技術について述べる。漢字かな混じり文から合成音声生成までの、テキスト解析処理、韻律生成処理、音声合成処理の各過程において従来の構成を一新し、より自然で明瞭な音声品質を実現した。本稿では、各部における高品質化技術、およびカーナビゲーションやCTIを中心とした応用例について概要を紹介する。

ページの先頭へ

IPネットワークの通信品質制御

中里秀則 石田寛史 門 洋一

インターネットによって、電話、動画像、データの通信を統合しようとする研究が、現在活発に行われている。電話や動画像配信のサービスでは、アプリケーションが使用に耐えるために、通信サービスの品質に関して何らかの保証が必要になる。本稿では、インターネットにおける通信品質制御の動向を概観するとともに、我々が開発した通信品質制御技術を紹介する。

ページの先頭へ

光ファイバセンサシステム

土橋孝治

干渉型光ファイバセンサは、音響、振動、磁気、温度、歪み等、各種の物理量を計測することができる広ダイナミックレンジなセンサである。原理的に広域多点計測のためのセンサネットワーク化が可能な方式であり、環境センシング情報通信ネットワークとしてのソリューションを提供しうるセンサである。
本稿では、開発中の光ファイバセンサの方式、特性の概要およびセンサネットワーク化の構成案について述べる。

ページの先頭へ

MPEG over IP

桜田孔司 上田剛弘 宮崎朋博 呉 志雄 山田陽一 野中雅人 本玉靖和

近年、IPネットワークを利用した映像通信システムへのISO/IEC国際標準化方式MPEGの導入が目立つ中、当社ではMPEG-2およびMPEG-4の映像音声コーデックと、これらを利用した映像通信システムの開発を進めている。
今回、広帯域のTV放送品質から携帯端末やインターネットで利用される低ビットレートの映像品質までをサポートする映像通信システムを開発した。これを応用し、種々のネットワーク・利用目的に合ったシームレスな通信サービスを提供する。また、PCベースのシステムであるため、既存ソフトとの連携により、高度なアプリケーション構築が容易かつ低コストで可能である。

ページの先頭へ

分散マネージメントによる通常分散ファイバ上での大容量・波長分割多重・光ソリトン伝送方式の検討

村井 仁 四方 誠 尾関幸宏

次世代の大容量・長距離伝送技術として分散マネージメントによる波長分割多重(WDM)・光ソリトン伝送方式に注目し、既設ファイバとして広く普及している通常分散ファイバへの応用を検討した。理論検討により、分散耐力が向上する分散マネージメント方式を考案し、分散スロープが存在する伝送ファイバにおけるWDM伝送特性を改善するとともに、その応用実験において20Gbps×4チャネル—1000kmのWDMソリトン伝送を達成した。

ページの先頭へ

Radio on Fiber技術のITS応用

徳田清仁 牛窪 孝 平尾良和

高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems: ITS)用路車間通信システムへの適用を目的に、光ファイバ無線(Radio on Fiber: ROF)技術の開発が進められている。本論文では、ROF技術のITS応用に対する当社の取り組みをシステムとデバイスの両側面から報告する。

ページの先頭へ

トランザクションHub

新田哲二 五十嵐春雄

トランザクションHubはデリバリチャネルと基幹バックヤードシステムの間に介在し、各デリバリチャネルからのトランザクションを効率的に中継・管理する仕組みを提供する。

ページの先頭へ

情報ハブ—Enterprise Jini—

中沢 修 野田泰徳 長坂 篤

情報ハブは、イントラネット/エクストラネット向けのセキュアなネットワークサービスの構築・管理・運用を容易にするミドルウェアである。情報ハブでは、ハードウェアとソフトウェアをともに自律的なネットワークリソースと捉え、Jini技術が提供するプラグ&ワーク機能と分散オブジェクトプロトコルを利用し、システム全体を小さなサービスコンポーネントの協調により連続的に拡張させる、進化型のネットワーク環境を構築することができる。そのため、小規模なシステムから大規模な分散システムへの段階的な拡張が容易になるとともに、システムの運用管理を効率化し、TCOを大幅に削減する企業情報ネットワークシステムの構築が可能となる。

ページの先頭へ

航空通信ネットワーク(ATN)ルータ

中上恵一郎 大塚竜治 堀越貴之

ATNは、将来の航空航法システムを支えるネットワーク技術であり、国際民間航空機関によって標準化がなされている。当社は、1995年よりATNに対応したネットワーク機器であるルータ、エンドシステムなどの研究開発を進めてきた。昨年、地上ネットワークの構築に使用されるG/Gルータを、商品化した。開発に当たっては、標準に準拠した機能に加え、二重化構成の採用やリモートメンテナンス機能の実装などを行い、可用性/保守性の向上を図っている。

ページの先頭へ

ITSネットワーク

辻 克則

ITS(高度道路交通システム)は、道路と自動車を高度に情報化し、さまざまな社会サービスを提供するシステムの総称である。ITSを支えるネットワークは社会インフラとして、「いつでも、どこでも、どんな情報でも自由に扱えて、管理と保守が簡単で、しかも経済的なネットワーク」であることが望まれている。本稿では、この要求を満たすためのネットワークモデルを紹介し、さらにネットワークの高度利用による新しい情報システムについての考察を行う。

ページの先頭へ

H.323準拠VoIP機器 インターネットボイスゲートウェイ・ゲートキーパ

千村保文 松沼敬二 和泉幸一 渡辺正晃 薄葉伸司

インターネットプロトコルを用いて、音声や画像などのマルチメディア通信を行う手順として、国際標準H.323が注目されている。当社では、H.323仕様に準拠したインターネットボイスゲートウェイ(BS1200/BV1250/BV2000)とゲートキーパ(BS1200GK)を開発した。

ページの先頭へ

SPAによるネットワーク用システムLSI(VoIP LSI)

阪田義男 柚江政志 冨沢方之 井坂正純

Voice over Internet Protocol技術を組み込んだシステムLSIを開発した。本LSIは、基本アーキテクチャとして当社が提供するSPA(Silicon Platform Architecture)を採用し、呼処理やCODEC等をソフトウェアにより実現するためのCPU、DSPと、LANインタフェース、音声インタフェースを内蔵したシステムLSIである。
本稿では、SPAの適用、本LSIのソフトウェア、ハードウェアおよびアプリケーションについて述べる。

馬の個体識別システム

平井和子 久野裕次 谷本英雄

馬の個体識別の技術開発を、日本中央競馬会殿との共同研究により行った。本研究では、当社の持つ人のアイリス認識技術を応用した認識アルゴリズム、および馬の特性に対応した専用カメラを開発し、フィ-ルドテストによりシステムとしての有効性を確認した。この技術開発により、現在専門家の目視確認で行っている競走馬の個体識別を、より迅速かつ高精度に行うことが可能となる。

ページの先頭へ

水平テーパ活性層型スポット径拡大レーザ

有元洋志 中村 努 的場昭大

光ファイバ通信の進展に伴い、低コスト、大容量の通信サービスを提供できる加入者系光通信網が各種提案されている。その用途からの小型化、低価格化への要求を満たすため、無調芯実装技術を用いた平面実装型光モジュールが開発されている。このモジュールではレンズ系の削除により、低コスト化を図っているため、SMFとの高結合効率の望めるスポット径拡大レーザが必要になる。
本稿では、水平テーパ活性層型スポット径拡大レーザの概要および特性、光モジュールの開発結果を述べる。

ページの先頭へ