平成11年5月28日

平成11年3月期 決算

2.経営成績

(1)当期の概況

当期のわが国経済は、個人消費は依然として伸び悩み、民間設備投資についても長期的な低迷に陥る等、景気は自律回復の兆しを見せないまま極めて厳しい状況が続きました。
当社の事業領域においても、需要の冷え込みが厳しく、企業間の価格競争も熾烈を極めました。

このような環境の下で、当社は収益力を向上させるため、半導体事業の構造改革、固定費の削減、資産の売却、生産構造の見直し、設備投資の抑制等あらゆる対策を打ってまいりましたが、当期の業績については、予想を上回る需要の落ち込みによる売上不振に加え、時価が大きく下落している一部保有株式の評価損と沖グループとしての事業構造改革推進に係わる損失を特別損失に計上したことにより以下のとおりとなりました。

すなわち、受注高は前期の5,391億円に対し12%減の4,731億円、売上高は前期の5,550億円に対し12%減の4,866億円、損益につきましては、経常損益は前期の31億円の利益に対し443億円の損失、当期損益は前期の18億円の利益に対し323億円の損失となりました。

このような業績でございますので、当期の配当につきましては、見送ることとさせていただきます。株主各位には大変申し訳なく、深くお詫び申しあげます。


(2)次期の見通し

わが国経済は、漸く景況に下げ止まり感が出てきたといわれるものの、まだまだその実感に乏しく、予断を許さない状況にあり、引き続き需要は低迷するものと予測しております。
誠に厳しい経営環境でありますが、当社は安定的収益基盤の確立のため「フェニックス21計画」を推進中であり、これにより早期の黒字転換を果たす所存であります。

次期の業績については次に示すとおりの見通しをたてております。

  • 単独
    売上高経常利益当期純利益
    5,100億円 50億円 30億円 
    当期比 4.8%増当期比 -%当期比 -%

  • 連結
    売上高経常利益当期純利益
    7,100億円 70億円 10億円 
    当期比 5.5%増当期比 -%当期比 -%


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