平成11年5月28日
平成11年3月期 決算
1.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
当社は、グローバルな大競争の中で継続的な発展を図るため、沖の強みを活かせる事業領域に企業の力を結集し、スピードある行動をとることを経営の基本方針としております。
景気低迷の中、当期の業績は遺憾ながら大幅な欠損を計上する結果となりましたが、収益力向上を目指し昨年9月以来「緊急施策」を実施するとともに、21世紀への飛躍を期した「フェニックス21計画」を策定し行動を開始しました。
この計画は、上記経営の基本方針に基づき、安定的成長を実現するための事業構造の転換、世界に通用するマネージメントの確立を行い、企業ビジョン「ネットワークソリューションの沖電気」の地位を確固たるものにすることを基本施策としております。
今後、より一層強力に計画を推進することで、グループをあげてグローバルなネットワーク社会の発展に貢献すると同時に、企業価値を高めるために収益とスピードを重視した経営を行ってまいります。
(2)会社の利益配分に関する基本方針
当社は、今後の事業展開を勘案して研究開発投資、最新鋭製造設備の導入など企業体質の一層の充実、強化を図りつつ、株主各位には収益に対応した安定的な配当を行うことを利益配分に関する基本方針としております。
しかしながら、当期につきましては大幅な損失を計上したため、無配とさせていただきます。現在、会社再建に向けて「緊急施策」「フェニックス21計画」に取組んでおりますが、全社一丸となり黒字転換および早期の復配を実現し、株主各位のご期待に添いたいと存じます。
(3)中長期的な会社の経営戦略
「フェニックス21計画」で、当社は2001年度の経営目標を以下の様に定めております。
売上高 (連結)8,500億円 (単独)6,000億円
経常利益 (連結) 400億円 (単独) 300億円
この経営目標を実現するために,当社は、受注開発型から企画提案型へと新しいビジネスモデルに
転換してスピードある事業運営を行い、「ネットワークソリューションの沖電気」の地位を確固たる
ものとしてまいります。
そのため,「事業構造の転換」と「新しい経営マネジメントの確立」を現在、強力に推進中です。
- 「事業構造の転換」
- 重点事業への集中
- 一等商品の創出
- 不採算事業からの撤退
- 選択と集中の継続実行
- 「経営マネジメント」
- グローバルスタンダード経営体制構築
- 企業価値ベースの経営
- グループ連結経営の強化
- カンパニー制の導入
(4)会社の経営管理組織の整備等に関する施策
経営管理組織の整備に関しましては、当初計画を一年前倒ししてカンパニー制を西暦2000年4月より導入すべく、その準備として1999年4月に組織改革を行いました。2000年度からのカンパニーと想定される事業体を括って3つのビジネスグループ体制とし、併せて事業部の再編、本社組織の簡素化を行ったものです。
また、カンパニー制導入に合わせ、2000度から執行役員制を導入して経営と業務執行の分離を行い、スピードある事業運営を行ってまいります。