
沖のリモート交換機(RCS 8,000回線) が動いていた、首都テグシガルパにある
VEGA局(天井近くまで浸水したため、 RCSは使用不能となっている) |
1998年10月末から11月初めにかけて、過去500年以上に亘り、いまだかつて経験したことのない巨大なハリケーン「ミッチ」がホンジュラス共和国を襲いました。もたらした被害は、総人口約6百万人に対し、6,500人もの死者を出し、死傷者は、1万人を越し、避難者は3百万人を越えると言われています。また、全国60%以上の地区が被害を受け、河川の氾濫に至っては全地域に亘り、70以上の橋が使用不能の状態です。その他、数少ない輸出産業であるフルーツは壊滅的被害を受け、全国的復旧には、15年以上かかると言われています。
ホンジュラスは、1963年に沖電気が初めて海外に交換機プラント(ステップバイステップ型)およびマイクロ伝送(真空管式)を納入して以来、今日まで、クロスバー、S/D型電子交換機、T/D型電子交換機とそれぞれの時代の最先端を行く交換機や伝送装置(光、デジタル無線)を納入してきました。また、現在も、1999年3月の開通を目指し、T/D型電子交換機(OKI
D70)の増設工事が行われております。幸い、我が社を始めとする日本人工事隊は無事でしたが、工事は一時中断を余儀なくされています。
このように、沖電気とホンジュラスは、長期にわたる深い繋がりがあるため、過去や現在においてプロジェクトに係わった人は社内外を問わず多く、海外営業本部と社会貢献推進室にて、これらの人達に働きかけ、ホンジュラスへ義援金を送ることにしました。有志により寄せられた義援金は、237,000円に達し、沖のホンジュラス工事事務所を通じ、現地の赤十字社や商工会議所へ寄付することができました。関係者皆様のご協力誠に有り難うございました。 |