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最近の社会貢献活動から

南葛飾高等学校ボランティア出前講座に出席

<レポート OKIネットワーカーズ 下山利博>

講演の様子

 社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンターより依頼を受けて2005年11月10日(木)、都立南葛飾高等学校の体育館にて行われたボランティア出前講座の授業に「OKIネットワーカーズ注1」の下山利博が講師として参加しました。今回、第三学年の生徒167名を対象に講演しました。南葛飾高校は、東京都より『奉仕体験活動必修化実践・研究校』の指定をうけました。2年後には「奉仕」という授業が必須科目になるということで、先駆的に開催されました。

 午後1時40分より、ボランティア出前講座が始まりました。かつしかボランティアセンターの山野辺様よりボランティア活動は、自身の心の充実を得る事ができるなど、ボランティアの心構えなど説明をしていただきました。次に、生徒によるボランティア発表会が行われました。3年生の生徒さんから、「区内の小学校で行った児童の学習指導補助」の活動報告と、2年生の生徒2名より、「葛飾図書館でおこなった、手作り絵本の指導補助」の活動報告を聞かせていただきました。3名の報告する姿は、各ボランティア活動をやりきったすがすがしい姿でした。

 「ボランティア事始」と題して、下山が講演をさせていただきました。自己紹介の中で障害をもった経緯、南葛飾高校との関わりなどを簡単に話した後、車椅子で生活している障害者としての目線から話しをしました。外出時の交通施設やお店などが、「車椅子利用者からすると、本当に使いやすいのだろうか?」という疑問を一緒に考えていただきました。段差解消の為スロープやエスカレータ・エレベーターが、駅などの施設に設置されてきて葛飾区のバリアフリー化が進んでいることを紹介しました。ユニバーサルデザインの商品なども紹介して「誰もが使いやすい商品」という考え方が大切であると訴えました。その反面、車椅子で利用できない場所があることや、放置自転車やゴミのポイ捨てのように、人を介してのバリアがあるなど伝えました。だからこそ、ソフトの部分(人間のやさしさ)が大切であり、「勇気あるやさしい心」が足らないと障害者は困ってしまう事を強調しました。

2年生より「手作り絵本指導補助体験」報告の様子

 授業終了後には、「奉仕体験活動推進委員会」の会議に参加させていただきました。参加してくださった先生より「我が校の生徒こそ、いざという時にボランティアを進んでできます。」と語っていただいた事が印象に残りました。今後、さらに学校側での取り組みを進めていく事をお聞きしました。ボランティア活動に意欲を持つ生徒さんがいる事を実感できました。

南葛飾高校の皆様からいただいた感想文から<抜粋>

  • 車椅子の方や体が不自由な方たちにとって、私たちのちょっとした手助けで安心できたり、少しでも安全に生活を送れたりしてもらえたら、とても嬉しい事だと思う。
  • ボランティア講座で話を聞いて、障害者の人に対する差別や偏見がなくなりました。
  • 話の中で「障害によって不便ではあるけれど不幸ではない」といっていたのが印象的だった。
  • お年寄りや、障害のある人にとって、優しい町や国になってほしいです。
  • 車椅子の人がガムのポイ捨てやイヌのフンなどがあると、洋服について困ることがあると言っていた。だから、できるだけ道をきれいにしようと思った。
注1「OKIネットワーカーズ」:
沖電気グループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。「OKIネットワーカーズ」のメンバーはこれまで、沖電気グループの企業にそれぞれ所属していましたが、2004年4月21日、(株)沖ワークウェル(2004年4月1日設立)に全員が転籍しました。
(株)沖ワークウェルは、沖電気グループの障害者雇用を専門に扱う特例子会社を目指して設立されました。重度肢体障害者の雇用を拡大すると共に、知的障害者や視覚障害者の雇用も実施しています。