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<レポート OKIネットワーカーズ 下山利博>
講演の様子
社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンターより依頼を受け、2005年10月8日(土)12時30分よりウェルピアかつしか内の研修室で行なわれた「はじめてボランティア体験講座」に「OKIネットワーカーズ注1」(沖電気グループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博が、講師として参加しました。葛飾区社会福祉協議会広報誌「葛飾社協だより」の募集によりボランティアに興味を持たれた一般の方7名の皆さんに向けて、「車いすの生活について」講演をさせていただきました。今回の講座は、約25日にわたる「ボランティアとは何か」の講演や、「ボランティア活動の実践」そして「活動体験発表」などのプログラムの一部として行われたものです。
12時30分、講座開始です。ボランティアセンターの山野辺様より、本日の講師4名を紹介していただきました。はじめに、「車椅子の生活について」下山が講演させていただきました。約7年前の交通事故が原因で車いすの生活をしているなど、簡単に自己紹介しました。葛飾区駅のバリアフリーの状態を報告した後、外出時に必ず利用する「道路」についての話をしました。道路がかまぼこ型なので、まっすぐ進もうとしても進みにくい事や、歩道の上り下りがとても大変である事を理解していただきました。そして、利用したくても利用できないさまざまなお店がある事、橋や踏み切りなどの向こう側へ行きたいが自分ひとりでは行く事ができなくて、すごく残念であった話などをしました。さらには、歩道を利用した駐車によって苦労して進んできた道を通過できなかった事。他にも、ポイ捨てされるごみなどは、車椅子に引っかかる事があるだけでなく、タバコ・タンつば・犬の糞・こぼしたコーヒーなどを踏んでしまう事で、服や手を汚すだけではなく家の中に車椅子で入る事で部屋の中まで汚してしまう事を伝えました。大変な事が多いのですが、苦労している自分の姿を見つけ介助していただいた事がうれしかった話をして、皆さんには「心やさしい勇気のある人」になって欲しいと伝えて話を終えました。
次に、藤岡様より視覚の障害を知った時の不安を乗り越えて、今では生活におけるさまざまな困難を受け止められている話などを聞かせていただきました。
13時40分より、2班に分かれて「車いす体験」と「アイマスク体験」が始まりました。「車椅子体験」は、運転ボランティアの石川様より車いす操作の説明がありました。その後、ペアを組んでいただき介助する側とされる側の体験を行ないました。活動室の平らな床から、ウェルピアかつしかの建物を出て、段差や道路・点字ブロックを車椅子で体験していただきました。その他、車椅子ごと乗車できる福祉車輌や、車椅子利用者でも使えるトイレを見ていただきました。「アイマスク体験」は、ガイドヘルパーの小枝様より説明された後、階段の上り下り・点字ブロックなどを体験されていました。これらの介助する側とされる側を体験した事で、「車いす操作」と「ガイドヘルパー」のコツを理解していただけたと思います。
体験を終えた後、石川様より「運転ボランティになるには」の話、小枝様より「ガイドヘルパーになるには」の話を聞かせていただきました。終了後「映画館などはどのような設備が整っているのか」などの質問等を受けました。ボランティアを目指す方々とふれあえた事が、とても嬉しかったです。