OKIの社会貢献活動

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最近の社会貢献活動から

綾瀬中学校ボランティア出前講座に出席

<レポート OKIネットワーカーズ 下山利博>

講演の様子

 社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンターより依頼を受け、2005年9月30日(金)午後1時より葛飾区立綾瀬中学校で行なわれたボランティア出前講座の授業に「OKIネットワーカーズ注1」の下山利博が、講師として参加しました。綾瀬中学校の体育館にて、2年生(3クラス)の生徒104名の皆さんに向けて、「車いすの生活について」講演をさせていただきました。

 5時間目、ボランティア出前講座が始まりました。交通事故が原因で車いすの生活をしているなど、簡単に自己紹介しました。「障害」という文字を「あて字」にして考えた時に、「障がい」→「生がい」となり、「いきがい」という文字が完成できた時は、うれしかった事を話しました。次に、今年の夏に葛飾区内のバリアフリーがどのくらい進んでいるのかを調査した事を話しました。しかし、主要施設のバリアフリーは進んでも、道路の微妙な傾斜が車いすでは怖い事など、外出時には様々な苦労があることを話しました。整った設備も大事ですが、いざという時に手助けのできる「勇気あるやさしい人」がボランティアの心であり、「心こそが大切」である事を伝えて話を終えました。


  • 車いす体験の様子

  • 先生に車椅子の介助をお願いしました

 6時間目、「車いす体験講座」が始まりました。運転ボランティアの石川様より、車いす操作の説明をしていただきました。その後、生徒がペアを組み介助する側とされる側の体験を行ないました。今回はマット・踏み切り板などの障害物コースをつくり、段差・坂道・悪路の体験していただきました。私も生徒の皆さんとコースを回り、車椅子操作のコツを伝えました。さらに、先生にも体験していただきたいとお願いして、下山の車椅子介助をしていただきました。104名全員が、介助する側とされる側を体験したことで、「介助される気持ち」と「介助をする時の心構え」を理解していただけたと思います。

 この葛飾区に車いす利用者を理解できる子供たちが増えたことが、とても嬉しいです。

綾瀬中学校の皆様の感想

12月4日に「ウェルピアかつしか」に於いて、「区民を対象にボランティア活動の理解と参加を促進し、様々な活動を行っているボランティアとのふれあいを図ること」を目的に開催された「第17回かつしかボランティアまつり」のときに、綾瀬中学校作成のポスターが展示されていました。そのポスターには、以下の感想文が掲載されていました。

車椅子体験を終えて:
  • 車いすに乗っている人は、どうしても他の人から偏見を受けたり、自分で自由にいけるところが限られているから、もどかしいような腹立たしい気持ちがあると思います。だから、町で車いすに乗っている人を見かけ、困っていたら、健常の人とふれあうように自然に助けたいです。
  • 車いすに乗っている人の気持ちや不自由さ、普段出かけるとき、道路を通るときなど、障害物を越えるのに、どれだけの力、人々の手助けが必要か分かりました。 車いすに乗っている人にとって、人とのふれあいが何よりも幸せで、特別な人間として見られるのがとても嫌だということが十分わかりました。 この体験をいろいろなことに生かしていきたいです。
  • 初めて車いすに乗ったけど、とても怖かった。動けないというのは、すごく不便だと思った。
  • 下山さんが言っていた「障害」というのを「生がい」と書いてみるというのが何かいいなあと思った。
  • 障害を持っている人を偏見にしているつもりはないけれど、知らず知らずそういう態度が出てしまっているのではないかと、ふと思った。普通に接することが誰にとっても一番よいのではないかと思った。今日は良い経験になりました。
注1「OKIネットワーカーズ」:
沖電気グループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。「OKIネットワーカーズ」のメンバーはこれまで、沖電気グループの企業にそれぞれ所属していましたが、2004年4月21日、(株)沖ワークウェル(2004年4月1日設立)に全員が転籍しました。
(株)沖ワークウェルは、沖電気グループの障害者雇用を専門に扱う特例子会社を目指して設立されました。重度肢体障害者の雇用を拡大すると共に、知的障害者や視覚障害者の雇用も実施しています。