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最近の社会貢献活動から

第5回中伊豆森林ボラby「OKI山と緑の協力隊」

<レポート 社会貢献推進室 辻>

活動場所の近くにある万城の滝

 「みなさん、今日は、森林の空気、におい、風、音を意識して感じてください!」総指揮官でNPO法人地球緑化センターより参加していただいた山田さんの言葉で始まりました。

 2005年11月5日(土)〜6日(日)、今年で第5回目となる中伊豆(静岡県伊豆市)森林ボランティアが行われ、沖電気グループ社員21名が参加しました。活動場所は、万城の滝地蔵堂のバス停を50メートルほど上った道路の左側の森林で、昨年とは少し離れていて全く手入れがされていない森でした。


  • 下草が生えていない場所でした

  • 小枝も葉がなく枯れていました

 中伊豆での活動は、2001年度よりNPO法人地球緑化センターの協力を得て、沖電気グループの社員・家族を対象に年1回実施しています。今回も、地球緑化センターより山田さん他2名の協力を得て実施しました。山田さんを総指揮官に、他の2名および沖電気の社員1名が班長になり3班に分かれて、初日(5日)は午後1時30分より2時間程度、間伐を行いました。この森は、下草が全く生えてなく、ひのきは、地面からの養分を得ることができず太陽光を受ける先端のわずかな葉っぱの光合成による養分でかろうじて生き長らえている状態で、小枝はそのほとんどが枯れていました。そのため、次のようなこともありました。間伐をしたひのきが倒れる時に他の木にぶつかった瞬間、ぶつかった木は、根こそぎ倒れてしまいました。地面からの養分がとれず、根がはらずに腐ってしまっていた木だったのです。初日の活動で、30〜40本程度の間伐を行い、少し太陽光が差し込むようになりました。

 初日の活動は、暗くなる午後4時前に終え、宿舎の、やまもりの家(旧小川集会場)へ戻りました。適宜、休憩・入浴を済ませた後、午後5時30分より夕食。地元の婦人会の皆様でつくる「いなほ会」による夕食は、まさにお袋の味でした。また、特産品のわさびのおいしい食べ方も教えていただきました。すりおろした生わさびに削り節と醤油をかけ、ごはんにのせていただくものでした。夕食後は、懇親会で、冒頭にある山田さんの言葉の意味が分かりました。森林セラピーという言葉があり、森林総合研究所は、2005年10月13日、森林浴がナチュラル・キラー細胞(NK細胞)および細胞内の抗がんタンパク質の増加させたと発表したことを話されました。森林ボランティア活動は、同時に森林セラピーも体験できることが分かりました。


  • 夕食はお袋の味でした

  • 全員で2本の木を倒しました

 2日目は、同じ場所で午前8時30分より約3時間、間伐を行いました。作業は、順調に運んでいましたが、最後の最後でハプニングが起こりました。1班が、最後の1本の間伐に挑戦したのですが、その木に絡まったつるが隣りの木にまで絡んでいたため、ロープを引けば隣りの木も同時にゆれるだけで、少しも倒れません。そこで、山田さんの判断で、隣りの木も同時に倒してしまおうということになり、1〜3班全員で2本同時の間伐に挑戦しました。過去5年間で初めての体験でしたが全員の力で成功しました。

 この2日間で、死んでいた森にも光が差し込むようになりました。我々の活動が少しでも役に立ち、一日もはやく下草が生えてくれればと思っています。また、この2日間、道具の運搬や一緒に間伐に協力していただいた、「緑のふるさと協力隊」の中村さん、ありがとうございました。

参加者全員で!