「日本の山は死んでいる!」・・・地元の田中さんの言葉が印象的でした。

いきなり大木に挑戦する小西常務 |
沼津地区のOKIグループでは、創業120周年の今年をきっかけに、社員一人ひとりが年に1回、何らかのボランティア活動に参加していこうという「年1回ボランティア」活動を開始しました。「(特活)地球緑化センター」と「静岡県中伊豆町地域振興課」の協力で、OKIグループの社員のみを対象とした「OKI・中伊豆プログラム」を作ってもらい、沼津地区と東京地区より、25名の社員と家族が中伊豆町・町有林の間伐作業に参加しました。
2001年11月17日、12時30分、小川集会所に集合。身支度を整え、ヘルメットをかぶり、軍手をはめ、腰にはのこぎりを持って現場へ出発。参加者は、地球緑化センターより参加いただいたボランティアの方3名と、OKIの経験者2名の5名が班長を務める各班に分かれ、作業内容、手順などについてのオリエンテーションを受けた後、間伐の作業に入りました。
現場では、杉と檜が密集していて、上を見ても空が見えないくらいの枝葉で覆われていました。太陽の光が差し込まないため、木は、やせこけていたり腐っていたり・・・。また、しっかりと根を張っていないし、地面は、じめじめとして「しだ類」しか生えていない状態でした。このままでは、木は横に太れず、風や雪で倒れやすくなるだけでなく、肥やしとなる下草が生えなかったり、雨水を吸収する力もなくなってしまいます。そこで、間伐が必要となるわけです。

押しても倒れない場合は、ロープを使って・・・ |
14時から始まった作業は、先ず、木の根元より少し上を、倒す側から中心近くまで水平にのこぎりで切り込みを入れます。次に、切り込んだ上部から斜めに切り込みをいれ三角形の切り身を作り摘出します。今度は、中心の数センチ上を目標に、裏側から平行に木がぐらつく程度まで切り込みを入れます。そして裏側から数人が力を入れて木を倒しますが、太い木の場合は、倒す木の出来るだけ上部にロープを括り付け、滑車を利用してロープを引っ張り木を倒します。倒した木は、2〜4m間隔に切り、間伐材とし活用します。
16時、作業完了です。道具を整理し、小川集会所に集合。近くの温泉「小川共同浴場」で疲れを取り、17時30分より森林教室の開始。地球緑化センターより参加いただいた3名の方と地元の田中さん、「天城の自然を守り育てる会」会長の塩谷さんより、森林についての色々なお話を聞き、自然の大切さと奥深さを改めて認識させていただきました。
18時30分、待ちに待った懇親会。仕出し弁当と、沼津地区で準備した、豚汁・ひもの等で一杯!「OKI・中伊豆プログラム」に参加した社員は、その殆どが初めての経験で、思ったより結構きつい作業でしたが、楽しかったという声が殆どで、宴は遅くまで続きました。

小さなボランティアも倒した木を切って間伐材に |

こんなに木を切り倒しました |
翌日の18日は、8時30分から11時30分の作業で、昨日よりも1時間多く間伐作業が行われました。この日は、みんなが馴れたせいもあったのか、チームワークも万全で、手順よく、また、楽しく作業を行いました。この、2日間で200本以上の間伐を達成しました。

間伐後は、空が開け、木漏れ日が |
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