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2026.9.30

いろんな色が交わるから、新しい価値が生まれる。地域課題に挑む女性技術者

地域課題の解決をテーマに、スマートシティ関連の事業づくりに携わる芝尾さん。
SEとして10年間経験を積んだ後、新規事業企画部門へ異動し、移動式ATMの実証実験や自動運転ソリューションの立ち上げに挑戦してきました。
育児休業などのライフイベントを経験する中で、仕事との向き合い方やチームへの関わり方はどう変化していったのでしょうか。今回は、芝尾さんのこれまでのキャリアの歩みと、「いろんな色が交わる」ことを楽しむ独自のリーダーシップについて伺いました。

※掲載内容は取材・撮影当時の情報であり、現在の所属部署・役職・業務内容等とは異なる場合があります。


芝尾さん

グローバルマーケティングセンターイノベーションビジネス開発部

2007年に入社後、金融関係の既存顧客を担当するSEとしてキャリアをスタート。その後、イノベーション推進部へ異動。出産・育児休業を経て復職。組織統合を経た2024年からはマーケティング職へ配置転換し、新たな領域で活躍を続ける。

好きな音波の音
(沖縄が大好きで、きれいな海で過ごす時間は私にとって最高の贅沢です。)

SEとして積み重ねた10年、新規事業への第一歩

-これまでのキャリアについて教えてください。

芝尾さん(以下敬称略) 入社1年目から約10年間は、金融機関向けのSEとして働いていました。当時は、銀行員の方が利用する端末に関わるシステム開発を担当していました。
入社前は、「SEってかっこいい仕事なんだろうな」と思っていました。
しかし実際は、新入社員が担当するのはシステム完成前のテストなど、地道な仕事が中心で、毎日淡々と、最終工程でのテストやデバッグを繰り返していました。

-そこから新規事業企画部門へ、キャリアの転換があったんですね。

芝尾 当時、新しいことを始めようという動きがあって、「これからの金融機関に必要な新しい商品を考えてほしい。」と言われました。
今まで目の前のシステムに向き合っていたのが、未来を見据えて新しいことを考える仕事に変わって、本当にできるのかなという不安もありました。

ただ、新しいことを考えるのは嫌いではなかったので、同僚と「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら企画を進めていきました。

実際に地域へ行って初めて見えたもの

-新規事業への挑戦はどんなものだったのでしょうか。

芝尾 金融機関の店舗が減っている地域でも利便性を維持するために、銀行が最小機能で家にくるようなサービスを考えました。そこでATMを搭載した車両を企画したんです。

-世の中に出るまでに紆余曲折などありましたか?

芝尾 本当に使いやすいのかを確かめるため、実際に離島へ行き、地域の方に使っていただく実証実験も行いました。細かい話ですが、
車の高さは大丈夫か。
現金は取り出しやすいか。
商品として成立するのか。
そうしたことを一つずつ検証していきました。

また、新規事業では企画・コンセプトだけではなく、事業性を考えたり、社内を説得したり、車両メーカーと連携したりと、商品化まで一貫して関わることになります。
マーケティングという言葉もよく分からないところからのスタートでしたが、「将来どんな社会になるのか」「その時に必要とされるものは何か」を考えながら形にしていく経験は、今でいうマーケティングみたいなものだったのかなと思います。

「地域へ足を運ぶことで、本当の課題が見えてくる」

-今取り組まれているスマートシティ構想について教えてください。

芝尾 私が携わっているのは、交通や人口減少など、地域が抱える課題をOKIの技術でどのように支援できるかを考え、事業として形にしていく仕事です。
将来的には、「必要な時に車が迎えに来て、行きたい場所へ移動できる」ような社会を思い描いています。ただ、それはまだ先の話です。だからこそ、今はその実現に向けた一歩として、自動運転を安全に運行するためのソリューションに携わっています。
現在は、福岡県大牟田市に開設した拠点にも関わっています。

「地域課題を本当に理解するためには、現地に拠点を構えることが必要ではないか」という考えから、新しい拠点を立ち上げることになりました。その立ち上げにも私自身が主導する形で携わりました。

-実際に現地へ出張されることも多いのですか?

芝尾 地域課題を考える仕事だからこそ、実際に現地へ足を運ぶことを大切にしています。
多い時で月に2回ほど大牟田市へ出張しています。日帰りで往復することもありますが、地域の方との打ち合わせが続く時には1泊2日、多い時には2泊3日滞在することもあります。
現地では自治体の方や地域の事業者の皆さんと直接話をしながら、「地域が本当に困っていることは何か」を聞き、それを新しい事業につなげていきます。
首都圏から考えるだけでは見えてこないことも多くあります。実際に地域へ行き、人と話すことで初めて分かる課題があり、その積み重ねが今の仕事につながっていると感じています。

育休を経験して変わった仕事への向き合い方

-仕事とプライベートの両立についてはどうでしたか?

芝尾 移動ATMの仕事に携わっていた頃は、とても忙しかった一方で、毎日が楽しい時期でもありました。
その頃に結婚し、子どもを持つかどうかを悩んだ時期があります。
そんな時、一緒に仕事をしていた先輩社員から「子どもがいる人生も楽しいよ」と声を掛けてもらいました。その言葉に背中を押され、「仕事だけでなく、プライベートも大切にしていいんだ」と思えるようになったんです。

育児休業から復帰した時には、組織もメンバーも変わっていて、「このブランクがある中でやっていけるだろうか」と不安を感じたこともあります。
今振り返ると、「結局なんとかなる」と思えるようになりました。
もちろん、そのためには普段から周囲を支えたり、助けたりしておくことが大切です。
自分が困った時に自然と助けてもらえる関係を築いておくことが、仕事を続けていく上でも大きな支えになっていると感じています。

「橋渡し役」としてチームを支えたい

-仕事で大切にしていることを教えてください。

芝尾 ぐいぐい人を引っ張るタイプというよりは、チームのみんなが楽しく仕事ができるように支える、そんなリーダーになりたいと思っています。

いろいろな経験を持った人が集まる組織だからこそ、考え方も文化も違います。しかしみんなが同じ目標・同じ方向を向く必要があります。
だからこそ、お互いをつなぐ橋渡し役として、皆が共通意識を持ちながら楽しく仕事ができるよう、支援したいです。
今後はグローバルな仕事にも携わってみたいと考えています。子どもがまだ小さいので、すぐに海外へ行くことは難しいかもしれませんが、まずは間接的な形でも海外の仕事に関われたらと思っています。

未来のリーダーたちへ伝えたいこと

-未来のリーダーたちへ、メッセージをお願いします。

芝尾 伝えたいのは、「まずやってみる」ということです。
就活のようなチャレンジの前には不安なことだらけだと思います。私自身、とても心配性で、下調べをして臨むタイプなのですが、「意外となんとかなる」ということが経験からわかってきました。やらずに後悔するより、一歩踏み出した方が見える景色は変わります。
OKIにはさまざまな価値観や経験を持った人がいます。

私はこれからも、その"いろんな色"が交わって新しい価値が生まれる瞬間を楽しみながら仕事をしていきたいと思っています。

芝尾さんのキャリアは、目の前の仕事に向き合いながら、新しい領域へ一歩ずつ踏み出してきた軌跡でもあります。育児休業からの復職という経験を通じて、周囲との支え合いの大切さを実感し、今はチームをつなぐ「橋渡し役」として仕事に向き合っています。
異なる経験や価値観を持つ人が交わることで、新しい仕事や価値が生まれていく。芝尾さんの話からは、そんなキャリアの広がりと、挑戦を支える環境が垣間見えました。

OKIのね、

OKIの多様な音色に共感していただける方、ぜひとも
側であなたの音色も聴かせてください。
たくさんの音色の調和と共鳴を通じて、
一緒に、社会の未来をデザインしましょう。