No.237 OKIのモノづくり

巻頭言

総合報告

OKI「中期経営計画2022」では「事業ポ-トとフォリオの再構築」・「モノづくり基盤の強化」及び「グループ共通機能のコスト改革」を成長への土台作りとして位置付けている。本稿では、「モノづくり」に焦点をあて、ものづくりの現状、OKIが目指すバーチャルOneFactory、及び「モノづくり基盤の強化」に向けた各種取組みの概要を紹介する。

キーワード:バーチャルOneFactory、モノづくり基盤強化、最適な工場で生産

取組み

OKIの各事業部門、各拠点で異なるエレキ及びメカ設計ツール、製造準備データ、図面、設計規定類を統一することで、「バーチャルOneFactory」の実現を目指している。本稿ではエレキ設計及びメカ設計それぞれのハードウェア設計環境統一への取組みを紹介する。

キーワード:バーチャルOneFactory、エレキ設計環境、メカ設計環境

お客様ニーズの変化・技術の進化に応え続け、事業を超えて全社でデジタルデータを有効活用できる製品情報管理(PDM)や部品技術情報(PIE)システムの実現を目指している。本稿ではデジタルデータや設計プロセスの標準化・工場インターフェースの統一など、活動の一端を紹介する。

キーワード:モノづくり基盤強化、PDM(Product Data Management:製品情報管理システム)、PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理システム)、DX(Digital Transformation)、ものづくり白書

化学物質規制が強化改正される中、モノづくり基盤強化プロジェクトの一環で、OKIグループの化学物質管理の仕組みを見直している。本稿では新たな化学物質管理基準でOKIグループ全体の順法性を向上させるための取組みを紹介する。

キーワード:JAMP、chemSHERPA、RoHS指令

モノづくり基盤の強化を目的として、OKIグループ内の各事業部門や関係会社に在籍するハードウェア技術者のスキルマップを作成した。本稿では、ハードウェア技術者の「技術の見える化」ヘの取組みを紹介する。

キーワード:スキルアセスメント、スキルマップ

OKIと中央大学は共同で、「AI・データサイエンス社会実装ラボ」を設立した。ここではOKIが提起した案件を元に、実課題解決による実践力のあるAI人財を育成するとともにAIの社会実装を推進している。本稿では、「AI・データサイエンス社会実装ラボ」の概要とプロジェクトの具体的な事例を紹介する。

キーワード:AI、データサイエンス、産学連携、AI人財、AI社会実装

富岡工場は、多品種少量生産で『世界No.1』のメカトロ工場を目指し、日々生産改革を推進している。本稿では、新たに協働ロボットを導入して、正味作業時間の大幅削減にチャレンジした取組みを紹介する。

キーワード:協働ロボット、多品種少量生産、自働化

ロボットハンドやマニピュレーター向けに、従来比で2倍以上のトルクを発生するコアード構造の小型ブラシレスDCモーターを開発した。実際のロボットハンド試作機に搭載し、「第5回 ロボデックス-ロボット開発・活用展-」で公開した様子とともに紹介する。

キーワード:モーター、アクチュエーター、ロボット、マニピュレーター、OKIマイクロ技研

ワイヤー放電による金属加工で、加工面の平滑性や仕上がり品質を大きく向上させる高真円度な放電加工用電極線を開発した。本稿ではその製造技術と効果を紹介する。

キーワード:放電加工

高信頼性機器にNAND Flashを使用したメモリーモジュールの採用が拡大し、効果的な採用前評価が求められている。本稿では、SDカードへ高い負荷を効果的に与え、短時間で性能の優劣を把握できる、常温エンデュランス評価を紹介する。また、産業機器向けと民生向けのSDカードを比較した事例及びエンデュランス加速試験としての有効性を述べる。

キーワード:JESD219A、エンデュランス、不揮発性メモリー、電源遮断、eMMC

近年増加しているIoT機器の屋外設置ニーズへ対応するには、長期信頼性及びコストの問題を解決する必要がある。本稿では、これらの問題を解決するため開発した、二種類の屋外向け高耐環境性筐体について述べる。

キーワード:IoT機器、高耐環境性

将来的なスマート工場の実現を見据え、生産現場の省力化・自動化といったDX推進が急務となっている。本稿では映像活用により品質向上とともに人手作業の省人化・自動化を支援する映像AIソリューションを紹介する。

キーワード:製造現場の省人化、組立作業支援、外観検査、作業判定、映像AI

現場作業の生産性向上を目指し熟練者の知見を伝達するための技術を開発している。本稿では実時間支援から支援情報の蓄積、熟練者手先動作から全身動作データの活用へと展開する「デジタルツインXR技術」を紹介する。

キーワード:デジタルツイン、製造支援、AR/VR、遠隔作業支援

これまでIoTネットワーク向け超小型光トランシーバーの実現を目指してシリコンフォトニクス技術を開発してきた。本稿では、その新規応用として開発を進めている光バイオセンサーを紹介する。

キーワード:シリコンフォトニクス、センシング、バイオ、ヘルスケア

ゼロエナジゲートウェイ(ZE-GW)は太陽光発電により電源のない屋外でも利用できる920MHz無線モジュールSmarthop SRに対応したIoTゲートウェイである。本稿ではZE-GWの技術、実証事例、将来展望を報告する。

キーワード:IoT、インフラモニタリング、ゲートウェイ、920MHz無線、省電力

新商品概要/トピックス

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