No.231 IoT時代のモノづくりイノベーション特集

巻頭言

招待論文

IoT社会では、つながるためのルールである「標準」はビジネス・エコシステムの土台である。プラットフォーム企業は、こうした標準を活用して、自社の知財やノウハウから収益を得るためのビジネスモデルを構築する。本稿では標準を活用して競争優位を確立するためのビジネスモデルについて述べる。

総合報告

製造部門として今後取り組まなければならない課題は何か、それをIoTなどの技術をどのように使って解決しようとしているのか、OKIおよびOKI関連企業各生産拠点での取組み・OKIグループとしての活動を紹介する。

新技術

生産ラインへのロボット導入は作業の自動化を可能にする一方で技術者の負担が増大する課題があった。本稿では、作業の自動化と共に思考の自動化を実現することで技術者の負担を軽減する生産システムの事例を紹介する。

お客様側の設置先でプリンターやATMなどの保守点検業者や、システム製品の設置工事作業者に遠隔地から指示、誘導をすることで、現場の作業を補助するような遠隔作業支援システムを開発している。本稿ではこの遠隔作業支援システムの概要と、情報通信沼津工場の協力による反復改善実験によって、システムをどう改良してきたか、また今後の実験について述べる。

大量生産に対応するため、生産ラインは24時間の勤務体制で稼働が必要で、そのため、製造設備の状態を把握し、最適なタイミングで予防保全する仕組みが求められる。本稿では、株式会社FUJI様と共同で開発中である電子部品実装機の予兆検知について紹介する。

情報通信沼津工場は国や社会の安心・安全を担う製品を製造している。本稿では当工場のモノづくりの特長を、多品種少量システム製造のQCD向上に向けた具体的な取組みを通して紹介する。

多品種少量生産環境が加速する中、組立て試験に対して生産効率を大幅に上げることが求められている。本稿では生産効率向上、ライン稼働率向上、スペース削減を目的とした「多品種少量製品の混流生産方式」を紹介する。

現状24時間、稼働している板金部品のブランキング加工設備に対して、詳細な稼働情報を管理するシステムを構築した。このシステムで取得した稼働情報を分析して、設備稼働中の問題を解決し、生産性向上が実現できた。本稿ではこの稼働管理システムを紹介する。

OKIデータでは独自の工程管理システムを開発しIoTを活用した生産工程の見える化を実現している。本システムを生産改善に活用し、プリンターの生産性および品質の向上が図れている。本稿ではこの工程管理システムの主な機能と活用事例を紹介する。

国内市場で成長著しい航空宇宙および車載電装分野への新規参入を目指している。これらの分野の基板製品には、既存分野には無い高信頼性、耐環境性、また搭載部品のトレーサビリティー強化も求められている。本稿では、これらの耐環境性およびトレーサビリティー強化への取組みを紹介する。

宇宙ビジネス拡大、防衛装備品の高度化により、宇宙・防衛ビジネスの拡大を目指している。その中で、宇宙・防衛の固有規格である、JAXA規格およびMIL規格の対応が必須である。本稿ではこれらの規格の取得状況や取組みを紹介する。

OKIアイディエスでは高度運転自動化システムの開発支援に取り組んでいる。本稿では、「自動運転は自動運転支援の単純延長ではない」、「コンパクト設計」というコンセプトに基づき開発した、将来の自動運転Level4-5に必要な開発評価プラットフォームを紹介する。

OKI電線では、放電加工用電極線をグローバルに提供している。本稿では汎用的な電極線より加工速度性能が向上する「OS-UZワイヤ」のワイヤ技術、実用効果、およびエンジニアリングサービスを紹介する。

解説

経営基盤本部エンジニアリングサポートセンターでは「お客様に安全・安心をお届けするためのモノづくり活動」に対するOKIグループ全体の横断的機能を担っている。その役割の一部として、製品安全、環境、および建設工事ヘの取組みを紹介する。

新商品概要/トピックス

開発の現場から

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