No.228 デジタルトランスフォーメーション特集
巻頭言
招待論文
個人のニーズに関するデータをサービス事業者と共有することでサービスの価値が高まるが、そのデータ共有はデータの管理を個人に分散した状態で安価かつ安全に実現できる。そのための仕組みである分散PDSおよびそのAIとの関連を論ずる。
総合報告
OKIは、お客様のデジタルトランスフォーメーションを実現するIoTビジネスプラットフォーム開発を進めている。本稿ではIoTビジネスプラットフォームを支えるOKIの技術およびアプリケーション分野の取組みを紹介する。
新技術および新商品紹介
製造、運輸・物流、社会インフラといった、IoTを推進している各領域での大きな課題は、導入コスト、運用コストであり、特に、高い品質を保つための仕組みが重要である。本稿では、OKIのIoTビジネスプラットフォームにおけるネットワーク基盤の強みである「つながる」「切れない」「低遅延」「セキュリティー」を中心に、IoT推進の課題を解決するための仕組みを説明する。
OKIにおけるデータ利活用技術の取組みについて述べる。特に、デジタルトランスフォーメーション時代に向けて、AI等の技術が注目される背景、必要となる技術の要件と対応技術の体系、諸領域への応用可能性や実際の応用事例を説明する。
AI対話システムを利用した、コンタクトセンターにおける顧客接点の自動化、オペレーター業務支援、バックオフィス業務の高度化を実現するためのソリューションを紹介する。
健康行動変容に基づく生活習慣改善システムを提案し、検証実験を行った。対象者の特徴や行動の状況などに関する情報を調べ、対象者に適合する介入情報を提供することで行動の開始・継続に効果が期待できることを示した。
顔認識機能を搭載し、設定した条件(年齢、性別、時間、顔の特徴等)によりスマートフォンやタブレットにアラームを通知するイベント監視型ネットワークカメラを紹介する。
高度化するサイバー攻撃に対して、OKI-CSIRTの標的型メール攻撃への対策や今後のサイバーセキュリティー強化およびお客様へのサービス展開に向けた取組みを紹介する。
カスタマーサポートセンターを核として、IoTを活用したOWTが提供するカスタマーサービス(リモート監視、各種クラウドサービス・運用)の現状とIoTを活用してより進化していくための将来展望を紹介する。
デジタルトランスフォーメーションにより、保守事業を障害対応から予測・事前交換型に転換し、またカスタマエンジニアの精鋭化をいかに進めるかを、障害予測・部材最適化・作業支援ツール・スキル/モチベーションの視点で考察する。
ETC2.0とは国内ITSの最新のプラットフォームである。現在このシステムを活用した新たな民間サービス検討が始まっている。その中でOKIが進めているクラウド型の駐車場決済、プローブデータ分析による物流支援などの次世代交通サービスの立上げに向けた活動とその最新動向を紹介する。
インフラ構造物点検業務の「現地作業でのデータ収集」から「事務所作業報告書の作成」まで、報告書作成作業全体の効率化を支援するインフラ点検レポートサービスのシステム構成、機能概要を紹介する。
ICT機器を活用した組立てナビゲーションシステムについて、従来システムとの違い、技術的特徴、組立て履歴データの活用事例を紹介する。
優れたお客様体験の提供により、お客様との良好な関係を構築・維持し、顧客生涯価値の最大化を目指す金融機関のオムニチャネル戦略実現に寄与するソリューションを解説する。
インターネットバンキングなど金融機関の既存システムの追加開発が原則不要で、短期間、低コストでスマートフォンアプリ対応を実現できるOKIスマートバンキングソリューションを紹介する。
「つながる工場」の実現に向けての キー技術である「EtherCAT」の最新技術と動向、「EtherCAT」に対する長野OKIの取組みについて紹介する。
産業用電子機器の画像情報利用の活発化に伴い、ケーブルには伝送の高速化・長距離化が求められている。一方、高温環境下で使用される機器についても高密度配線や省スペース化が求められている。これらの要求に応えた当社の製品を紹介する。