No.219 OKIの目指すスマート社会
2012年は、実験段階から本格的な事業化に向けて動きだす「スマートシティ元年」になると言われています。
OKIグループは、エネルギー問題の解決に加え、人々が安心・安全・快適に暮らす社会の実現を目指す「スマート社会」への取り組みを強化し、グループで保有する資産・強みを活かすとともに、技術的な課題を解決しながら事業化に向けて取り組んでいきます。
世界的に環境に優しく省エネルギーに配慮したスマートの構築が進展している。OKIは長年培った情報通信技術により、社会生活の場において状況を的確に把握、制御することで安心安全で快適便利なスマート社会の構築を目指している。OKIの目指すスマート社会とキーとなる技術を紹介する。
スマート社会実現のキーとなるセンシング技術へのOKIの取り組みとして、研究開発中の、映像からの人や顔の認識技術と加速度センサや電波型センサを利用した人物行動・状況認識技術の概要を紹介する。
スマートネットワーク向けマルチホップ無線においては消費電力の削減が大きな課題となっている。本稿では、ネットワークの構成方法を変更し、一部の端末を省電力で動作させることで通信性能の低下を抑えつつ、ネットワーク全体の消費電力を削減する方式を開発した。シミュレーションによって性能評価を行った結果、従来の方法と比較して消費電力を3割~5割削減できることを示す。
特定用途に適応した方式が実装できる超小型無線モジュールを開発し、100個のセンサ情報を1ms周期で収集できるシステムを構築した。本稿では、その機能・性能を説明するとともに、測定結果なども紹介する。
様々な音響信号処理の前処理として利用される音声区間検出技術において、従来のスペクトルエントロピー法に比べ、非定常雑音に対して耐性の高い手法を提案し、実験による評価結果を報告する。
高度なプレゼンスを伝達し、プレゼンスに応じた呼制御をすることで、メンバーの作業効率を低下させるような割込みを低減するコミュニケーションツールを試作した。本稿では、この試作ツールの概要を説明する。
光トランシーバの小型化と消費電力の大幅な低減を目指して、シリコンフォトニクス技術を用いた光機能回路素子の開発に取り組んでいる。本稿では、光機能回路素子の偏波無依存化設計技術の概要と、試作評価結果について報告する。
100Gbps時代の光NWノードでは、多種多様な変調信号を効率よく転送する信号処理技術が必要となる。本稿では位相変調(PSK)、強度変調(OOK)といった変調方式の違いに依らず、大容量データを100Gbps超で瞬時に転送する光信号処理技術について述べる。
国内ブロードバンドサービスの利用人口は、FTTHサービスの普及により2000万人を超えた。さらに、スマートフォンの急増に伴って、ダウンロードトラヒックが増大している。また、地球温暖化や震災復旧・復興から節電意識が高まっている。本稿では、このようなニーズへの対応として、光アクセスシステムにおける、省電力化、長延化、広帯域化への取り組みを紹介する。
近年、メタマテリアルを用いたEBG(Electromagnetic Band Gap)構造が注目され、ノイズ抑制などへの応用が考えられている。そこで、当社で開発中のプリント基板による小型ビアレスEBG構造を紹介する。
震災影響によるエネルギー政策転換によって、現在注目されているスマートコミュニティの取り組みと、今後市場拡大が期待される「大容量Li-ion電池用の充電器」の開発概要と今後の課題および展開を紹介する。
高多層プリント配線板の製造において、プレス圧着時に配線パターンの状態によっては圧力が充分にかからない箇所が生じる。この箇所の発生メカニズムを解析する為に、当社が開発した銅分布解析システムについて、その構成と応用例を解説する。
お客様・市場の要求に応え「ユーザビリティ」、「パフォーマンス」、「エコロジー」において機能を一新した、世界最小サイズ(当社調べ)A3カラーLEDプリンタ「C811およびC841」を紹介する。