No.218 ソリューション&サービス
ITインフラは社会システムに深く組み込まれ、ビジネスの継続と成長を支えている。そのITが「所有から利用へ」変化しつつある。そこでは単にコンピューティングの経済性のみならず、ITに求められるものも変わってきている。
OKIは創立130周年を迎えた。技術のOKIの象徴でもあるOKIテクニカルレビューを130周年記念号として発刊する。創立者である沖牙太郎の進取の精神にのっとり2つの世紀に亘ってOKIは多くの技術にチャレンジし、多くの製品を送り出してきた。今後は、サービスやソリューションに事業領域を拡大して、お客様のご要望に応えていく。
本稿は、OKIの業務ノウハウを強みとしたソリューション事業と、OKIのクラウドサービス「EXaaS:エクサース」を中心にサービス事業について紹介する。
OKIのクラウドコンピューティングサービス「EXaaS」について解説する。従来のクラウドサービスを拡張したEXaaSのコンセプトと特長、サービスメニュー、各業種向けサービス事例を紹介する。
MoBizは、スマートフォンを用いた業務システム構築の際の様々な課題を解決し、業務システムをモバイル化するためのプラットフォームソフトウエアである。プッシュ通信・オフライン・デバイス制御・データ暗号化などの機能を備え、HTMLとJavaScriptによる端末アプリの開発し、OSや機種の差異を吸収する。
「@スマートCEシステム」の特長 AnyOS Anyキャリア使用可能によりライフサイクルが短いスマートフォンの機種に柔軟に対応することが可能。 (1)業務に合わせた端末選択が可能(どのキャリアのどの機種のスマートフォンでも使用可能)。また、携帯電話やノートPCも利用可能。(2)業務目的に応じてスマートフォン上のアプリケーションを自由に組み換え可能。また、スマートフォンのアプリケーション群と基幹システムとのシームレスな結合を実現している。(3)スマートフォンと社内ネットワークのセキュアな常時接続を可能としている。
金融機関向けシステムとして「為替仕向けエラー処理」と「為替被仕向けエラー処理」の集中処理を、業界で初めて同一プラットフォーム上で処理可能とした振込管理システムの紹介。
近年社会問題となっている、救急車を利用する救急患者の受入れ先病院が見つからない、いわゆる「たらい回し」の問題解決のため岐阜大学医学部と協業し、「患者を最適な場所に、最適な時間で搬送し、最適な処置ができる仕組み」のシステムを開発した。
広告効果測定支援システム「RESCAT」は、映像から人数および視認者の年齢・性別を推定出力し、測定業務を支援するセンサシステムである。本稿では広告視認者分析や購買行動分析、来店客層分析などに活用された事例を紹介する。
本稿では今後成長が見込める小規模コールセンター市場をターゲットに、企業の競争優位を確立するために提唱している「C3(シースリー)コンセプト」に従って開発したCTstage Lite について、その特徴とシステム構成、今後の展開を説明する。
OKIカスタマアドテックが提供するATMハイアベイラビリティ保守は、プロアクティブサポートとリアクティブサポートによりATMの稼働率を向上させる保守手法である。ATMの保守手法の進化の歴史と共に紹介する。
地球環境保全、CO2削減、原発停止による省エネルギー意識の高まり、企業において、エネルギー・マネジメントは最重要課題である。また本年大震災から派生した電力需給のバランス管理は国家レベルの課題でもある。
自動両面読取りユニットと自動両面印刷ユニットを標準装備としながらも、小型化・高速化・エコロジー対応を進め新規開発した、A4カラー複合機「MC361およびMC561」を紹介する。
OKI-EMSが注力している情報通信・計測・産業・医療分野のハイエンド機器では、高速化・高集積化に伴い基板の実装・検査の難易度も飛躍的に向上し、既存技術での製品実現が極めて困難な状況にあった。 本報では、それらを解決する為に独自に開発してきた(1)大型基板対応_鉛フリーはんだ付け技術(リフロー、フロー、リワーク) (2)高速3次元X線検査システム 等のコア技術を紹介する。
LEDデバイス製品の設計・開発から製造までの問題解決に繋がる総合解析を構築し、受託サービスとして提供する。特性評価、信頼性試験、熱解析、故障解析、良品解析、および材料分析を効果的に組み合わせた解析である。
接点障害の原因のひとつに挙げられる低分子シロキサン障害について、過去からの障害対策では対応できない近年の電子部品の小型化・軽量化による低分子シロキサン障害に係わる解析方法と対策を紹介する。
近年、エコ関連商品として注目されるLED照明のノイズ問題に対する品質確保に向けたEMC試験への取り組みと課題となっている規格化および市販品をサンプルとしてEMC試験結果を含め、試験方法の紹介をする。
歩行者事故全体の70%を占める高齢歩行者の事故例をユースケースとして、ドライバーへ高齢歩行者の存在を気付かせることを目的とした歩車間通信システムの開発と歩行者が携帯可能な小型端末を開発し、実環境での実験結果等から歩車間通信システムの可能性を紹介する。
屋外の大規模な無線センサネットワーク環境では、制御トラフィックの増加に伴う無線帯域の利用率の低下や、リンク品質の変動に対するデータ到着率の悪化などの課題がある。本稿では、既存のルーティング方式に改良を加えることでこれらの課題を解決し、制御トラフィックの最適化とデータ収集率の改善を実現する。さらに提案方式を950MHz帯の無線ノードに実装し、屋内外での実証実験によりその有効性を示す。
電池で数年動作を実現するマルチホップネットワークを構築するために開発した省電力技術と、950MHz無線センサノードを用いた評価実験から、開発した方式は従来方式よりも3倍の長寿命化を達成できたことを報告する。
音声と画面を連動させた次世代の自動応答サービスを実現する"BrightSurf"について解説する。従来の音声IVRの利便性を大幅に向上させるための技術的特長およびサービスの実現イメージをご紹介する。
-
静電気保護回路設計手法の開発 [204KB] A study of ESD protection circuits design methodology
馬場 俊祐・黒田 俊一・市川 憲治・加藤 且宏
LSI回路設計段階において静電気保護回路を高精度に設計するための回路モデル構築手法を開発した。構築したモデルを保護回路に適用し、静電気サージを印加した時の保護素子の挙動を解析するのに有効であることを確認した。
「TweetLine@災害」は、スマートフォン(高機能型携帯端末)の機能であるGPS、Twitter、カメラ、ビデオ、メール等を利用して現在課題となっている個別災害ごとの災害情報収集を迅速・簡単・安全に行い災害情報の共有化と有効利用をするツールとして開発したもの。このASPサービスは災害対策の共助、自助の目的を実現する道を開く新しいツールとしての活躍が期待できる。
ブロードバンドの普及とともにIPTVが広がっている。IPTVの視聴者の情報は、新しいサービスの実現に重要な情報であり現在標準化が進められている。本稿では、視聴情報の概要、標準化動向、OKIの取り組みについて述べる。
センサネットワーク向けに割り当てられている950/920MHz帯の電波伝搬特性等の特徴がセンサネットワークに適していることを示した後、最新の国内法令化よおび国際標準化の動向を紹介する。