No.210 ユビキタスサービス特集/TELECOM 2006出展報告
OKIが目指すユビキタスサービスにあふれる「e社会®」。そのユビキタスサービスを実現するために情報通信システムに求められる機能を考察するとともに、OKIの考えるユビキタスサービス基盤について紹介する。
昨今、第3世代携帯電話(3G)を上回る伝送速度を有する広帯域移動無線アクセスシステムに期待が集まっている。その中で有力視されているのが「モバイル WiMAX」である。本稿ではモバイルWiMAXの通信方式、モバイルサービス市場、モバイルWiMAX機器と課題について述べる。
「GMPLS」はIETF標準のマルチベンダ、マルチレイヤの通信装置の自律制御による相互運用プロトコルである。OKIは異ベンダ装置の相互接続により経験とノウハウを積む一方、自社開発のOKI-GMPLS-NMS(仮称)を開発していく。本稿ではGMPLS技術と効果を説明し、当社の取り組み、今後の展開について述べる。
NGNを活用したユビキタスサービスを実現する上で、サービスを構築・提供するコンピューティング基盤であるOSCP-SDPに求められる要素とそれを実現するためのイネーブラについて述べる。
音声トラヒックの減少による収益減に対応するために、設備コストと維持管理コストの削減、新たな収入源の確保が通信キャリアの大きな課題である。NGNを既存電話網並みの信頼性を備えながら安価に構築し、さらに新たなサービスを容易に実現できる仕組みを提供していかなければならない。本稿では CenterStage® NXシリーズがどのようにNGNの構築に貢献できるかについて述べる。
次世代ネットワークにおいて、ユビキタスサービスの浸透に伴い端末間のシームレスな通信が必須となる。本稿ではシームレスな通信に必要不可欠な「高速アドレス隠蔽機能」を具備したネットワーク装置の試作を紹介すると共に、今後のネットワークにおける本機能の必要性を示す。
我々が実現を目指すIMSワールドの姿を描くと共に、OKIとACCESSのジョイントベンチャーであるOKI ACCESS テクノジーズが提供する「IMSサービス実現のための端末アプリケーションプラットフォーム」に関する解説を行う。
低コストかつ高い設計自由度が求められる次世代光アクセスネットワークとして、我々は「長距離ハイブリッドWDM-CDM-PONシステム」を提案する。本稿ではユニークな特徴を有する本システムの概要および実証実験の結果を紹介する。
OKIが目指しているe社会®では、人々の営みを効率よく、安全で安心して進めていくことが求められる。その期待の一部を担っている技術が、人・物・環境の状態を的確に把握し、適切・確実に制御する「ユビキタスセンサネットワーク」である。本稿ではユビキタスセンサネットワークについて分かりやすく解説し、その実現に向けて最適な技術として着目されているZigBeeの概要と、応用分野および動向について述べる。
「Com@WILL®シリーズ」は、音声・映像・業務アプリケーションをシームレスに連携するトリプルプレー・コミュニケーションツールとしてビジネスプロセスの効率化を実現してきた。また、いつでもどこでもコミュニケーションできる環境としてモビリティ強化にも注力している。本稿ではCom@WILL®シリーズによる企業向けのユビキタスサービスの展開について紹介する。
「eえいぞう™」は先進的なIP映像伝送規格であるMPEG4-AVC/H.264を中心に、低帯域で高画質な映像伝送を実現するOKIの映像伝送技術の総称である。本稿では高品位な映像伝送技術eえいぞうについて説明し、携帯端末にeえいぞうを組み込む活用事例を紹介する。
様々な環境変化と共にお客様と企業とのコンタクト形態が徐々に変化しつつある。本稿では対面コミュニケーションを軸とした新しいコンタクト「遠隔コンタクト支援」ソリューションについて紹介する。
OKIが2006年11月に発表した国内初「携帯アイリス認識技術」について、携帯機器でのアイリス認証を実現するために開発した従来のアイリス装置と異なる特徴を中心に説明する。
プリンタにJavaアプリケーションを組み込んで実現した、各種ユビキタスプリンタサービスについて紹介する。
いつでも、どこでも、何でも、誰でも使えるユビキタスなネットワーク社会において、より柔軟でより高い満足度を実現する「金融ユビキタスサービス」への取り組みについて概要を述べる。
日本への外国人旅行者が気持ち良く旅行できるよう、旅行プラン作成から訪日中の旅行までをサポートする「トラベルアシストサービス」について紹介する。
来るべきユビキタスネットワーク社会において実現されるユビキタスサービスを概観し、利便性の影に隠れた脅威と不安を克服し、ユビキタスサービスを安心・安全に提供できる「ユビキタスセキュリティ」について述べる。一例として、当社が開発した携帯電話の自律的セキュリティ制御を紹介する。本稿はITU TELECOM WORLD 2006(TELECOM 2006)フォーラムで発表されたものである。
OKIは2006年12月4日~8日に香港のAsia World Expoで開催されたTELECOM 2006に出展した。本稿ではNGN(Next Generation Network)およびその上で提供されるユビキタスサービスを実現する最新の技術・ソリューションを、「ネットワークインフラストラクチャー」「ホーム&パーソナル」「オフィス」「パブリック」の4つの展示コーナーで紹介する。
TELECOM 2006のOKIブース「ネットワークインフラストラクチャー」コーナーに展示したCenterStage®NX5000/NX5100、IMS携帯電話/FMCクライアント/SDP、 QoSmetrics、GE-PONII、µBOSA、COF-PON、オプティカルコンポーネントの各商品についてその特長を紹介する。
「ホーム&パーソナル」コーナーでは「未来を一歩先取りした住空間を体感していただく」ことをコンセプトとし、ホームサーバ/ホームゲートウェイ「BB MediaRouter」を中心とした快適な住まいのための仕組みを展示した。
「オフィス」コーナーでは「Office-Telephony Communications」「Mobail&Security」と題して展示を行なった。長年OKIの主力製品の一翼を担ってきたTelephony 関連製品、携帯端末向けの要素技術を中心とした製品群の展示概要を紹介する。
「パブリック」コーナーでは、個人の社会的、私的生活領域において、OKIブースのテーマである「心豊かなe社会®」に、「安全・安心」と「利便性とサービス」の観点から貢献できる商品およびサービスを紹介した。
ワイヤレスブロードバンドを実現する技術として最有力候補とされている「モバイルWiMAX」について、技術標準化活動の動向、モバイルWiMAXを構成する要素技術、国内のモバイルWiMAX動向について解説する。
生産サービスで取り扱う製品基板は、大型・高多層化、鉛フリー化のはんだ付け実装が加速している。本稿では大型・高多層基板の鉛フリー実装技術工法について、その開発経緯および特徴について紹介する。