No.208 プリンティングソリューション特集
ビジネス市場の主流であるLaser/LEDプリンタの出荷台数は、ここ数年カラーを中心に世界的に伸びてきている。激しい競争環境の中、カラー化・MFP化・サービス化が同時進行しており、この時流に乗ることで今後も大きな成長を見込んでいる。
沖データのカラープリンタソリューションのコンセプトモデルについて解説し、メディアソリューション、プリントオンデマンドソリューション、セキュリティソリューション、オープンソリューションの各種事例を紹介する。
将来的に見るとシリアルドットインパクトプリンタの市場減少は続くものの、今後は、複写紙印刷と操作性の向上を主眼に置いた水平プリンタや、ランニングコストが安く信頼性が高いインパクトプリンタの優位性を活かしたアプリケーションに特化した市場が形成されていくと考えられる。本稿では、ドットインパクトプリンタを取り巻く市場概要、技術変遷、新開発製品について述べる。
カラーLEDプリンタ新製品の量産立ち上げを行うにあたって、初期投資の削減を実現した金型調達と、コンカレントな取り組みで開発リードタイムの短縮を実現した、重要部品の検査、および組み立て試験工程の立ち上げについて述べる。さらに、主力海外工場の概要も紹介する。
当社で開発・販売されたプリンタ製品は、世界各国で使用され好評を博している。製品品質の作り込み、その維持管理を通じ、お客様からの支持をいかに得ているか、お客様視点に立った当社の諸活動を紹介する。
カラーMFPの2005年度までの市場動向説明と、当社のA4/A3MFP製品の特長について概略を述べる。
LEDプリントヘッドのキー部品であるLEDアレイを中心に、我々が進めてきた開発の体系をまとめ、それに繋がる最新の開発動向として、世界で初めて実用化に成功したLEDアレイと駆動ICの集積化技術の開発成果を詳しく紹介する。
近年、カラープリンタの普及に伴い、更なる高速/高画質化が要求されている。これらさまざまなユーザーニーズに対応するために、C5000シリーズの第3世代として開発した、新カラーLEDプリンタを紹介する。
小型・低コスト・低騒音化を図りつつ、タンデム方式の強みを活かした高速印刷を維持しながら、上位機種と同等レベルの高画質を実現したクラス最小・高パフォーマンスな新カラーLEDプリンタを紹介する。
従来、A3サイズの用紙に対応したカラー電子写真プリンタというと、大型で重いというイメージがあるが、その常識を覆すべく開発された、小型軽量化を実現したカラーLEDプリンタC8600dnについて紹介する。
VDC(Variable Dot Control)方式のDigital LEDヘッドを搭載し、高品位・高速印刷、高ユーザビリティを実現したカラープリンタエンジンのキー技術について紹介する。
カラープリンタに対する市場要求の多様化に伴い、各々の機種に最適なコントローラを提供する必要がある。本稿では、沖データが提供する最新A3/A4のコントローラハードウェアを紹介する。
沖データ製カラープリンタのソフトウェア技術の中から、プリンタの色再現性を向上するカラーマッチング技術、印刷物による情報漏洩を抑止する地紋印刷技術、ユーザの利便性向上を図ったプリンタ運用管理ユーティリティとプリンタドライバインストーラについて紹介する。
当社が独自に開発した高階調制御技術、VDC方式とその関連技術について紹介する。VDC方式は、デジタルLEDヘッドを光源とする電子写真プリンタにおいて、初めてエンジンレベルで階調再現を実現し、飛躍的な印刷品質の向上に貢献している。
カラープリンティングソリューションのコア技術の1つであるカラー画像情報処理に関して、当センタで行っているカラーサイエンス研究、カラー処理研究開発、カラープリンタ製品技術開発について述べる。
離散要素法を用いた電子写真プロセスのシミュレーション技術について、トナーの薄層形成、およびゴムブレードによるクリーニングプロセスを例にとって紹介する。
現在の最新の動画像符号化の標準方式に関して、沖電気のソフトウエアCODEC開発と併せて紹介する。また現在規格化中の技術および、全く新しい動画像符号化技術についても説明する。
1995年、VoIP製品に開発に携わり、夢の実現のため、「ｅおと®」の事業化に取り組んだ。事業化を志すきっかけから、｢ｅおと®｣が実現しようとしている世界を紹介させていただき、新たに事業を志す方々の参考になればと思う。
プリンタを取り巻く技術環境は、PCの性能向上、ネットワーク化、デジタル化とカラー化の急速な進展により変貌を続けている。地球環境や操作する人に優しいこともすでに差別化要素となってきている。当社は、グローバル企業として世界各国の環境ラベルに対応した商品を提供する役割を担っており、今回のプリンティングソリューション特集号で、そうした商品を開発する技術面の取り組みと、地球環境に直接関連する消耗品のリサイクル等の地球環境保護に対する取り組みについて概説する。
