No.207 メカトロニクス・生産技術特集
ATM(現金自動預払い機)をとりまく昨今の環境変化を捉え、犯罪防止としての高セキュリティ化、運用コスト削減のための高信頼性、高齢者や障害者でも安心・容易に使えるような操作性、携帯電話や非接触ICカード連携などの拡張性を備えた新型ATM「ATM-BankITTM」を解説する。
近年、金融機関の業務効率化を目的とし、営業店内の現金管理の厳正化と出納業務の分散化の要求が高まっている。本稿では、このような金融機関の要求に加え、他社にないネットワーク連携型の統合現金管理システム「CM21」について紹介する。
従来の入金機よりもさらに機能向上を図り、流通店舗における現金管理システムを考慮したリサイクル型入出金管理装置「USCOS」の特長と、業界初である入金された現金を釣銭準備金と売上金に振り分ける収納処理について解説する。
流通業において、レジでの現金管理作業の負担軽減に対するニーズが高まっている。これら市場要望を満たすために、POSレジの配下で紙幣と硬貨の釣銭出金と預り金の入金を短時間で行い、低価格で現金管理を可能とした硬貨紙幣釣銭機「CR-01」を紹介する。
新型「係員操作型サイバネ券発行機」について、市場背景の解説とともに、多様化する発券業務を支援する新型機能の追加、省スペース、廃棄物削減、発券業務効率改善への取り組みについて述べる。
リモートブランチターミナル(RBT)は、遠隔地にいるオペレータと顧客が対話形式で各種契約や諸届けなどをするための顧客操作型端末である。本稿では、高セキュリティ、拡張性、操作性を追求した、新型のRBT「RT51」と、その主要構成ユニットである「スキャナプリンタ」を紹介する。
シリコンレンズを搭載したFTTH用µBOSAチップを提案する。自動機による部品搭載が可能なこのチップでは、双方向光通信モジュールの低価格化、小型化が可能となる。このチップの基本構成と、もの作りのための光学設計技術について報告する。
ATM(現金自動預払い機)などのメカトロ製品の精密部品加工では、熟練作業者の依存度が高く、現在、2007年問題に直面している。本稿では、IT技術による熟練作業の簡易化と生産性を向上する自動化・高速化について述べる。
近年、生産サービスにおいて大型高多層基板の鉛フリーはんだ付けが増加している。こうした基板のリフローはんだ付けには高度な温度制御技術が求められる。本稿では、さらなる大型高多層基板の登場を見据えて開発した新リフロー加熱方式を紹介する。
2006年7月適用が開始されるRoHS指令に対応して基板の鉛フリー化技術の開発・量産を実施してきた。鉛フリーはんだ槽にリアルタイムで不純物濃度を測定する検出装置を装備し、出荷品のはんだ中の不純物濃度特に鉛の濃度は1000ppmを完全保証するシステムについて紹介する。
部分はんだ付け工法のひとつとして、長野沖電気ではロボットはんだ付け工法を適用している。両面リフローはんだ付け基板の後付挿入部品のはんだ付けや、弱耐熱のCCD部品のはんだ付けに適用し、安定品質とコスト削減に役立っている。
リードスイッチ端子の鉛フリー半田ディップ装置における、16~25本/sec処理が可能なリードスイッチのシリアル高速搬送方式技術を紹介する。
難易度を増す電子機器の実装設計に対応するために、沖プリンテッドサーキット株式会社ではプリント配線板の階層型同時並行による配線設計手法と、本手法を実現するシステムを開発し運用を開始した。システムの概要と具体的な成果について紹介する。
沖電気沼津生産センタでは工場の生産部門・スタッフ部門全職場が、最強の工場実現に向けて恒常的に改革を続けている。長期間にわたる生産改革活動の歴史を通じて、着実に進んでいる業務の実践と研究、また日々進化するモノづくりに追従する情報システムについて述べる。
近年、社会的なセキュリティ意識の高まりから、金融機関やマンション、空港などの身近な場所において生体認証の実用化が進んでいる。本稿では、代表的な生体認証方式について、認証技術の概要と最近の適用事例を紹介する。
LCDにおいてより自然な色を実現するRGB独立ガンマ方式を採用した、世界初となる13ビットドライバMT3100の開発経緯を紹介する。
地球温暖化対策に伴うCO2削減や資源有効活用の取り組み、さらにグリーン調達やRoHS指令対応など、製品に対する環境対策が重要になっている。RoHS指令対応を中心に、ATM(現金自動預払い機)で実際に行った環境対策について報告する。