環境の世紀と言われる21世紀において、エレクトロニクス業界は環境問題に対してどのように取り組むべきかについて述べた。また、環境マネジメントシステム、グリーン調達等との関連、新しい法的規制動向、我が国の標準化戦略などを解説して、21世紀に発展する企業の条件について考察した。

当社は環境問題への取組を企業経営の重要テーマと位置付け、1999年には「エコ・プラン21」を策定し、グループ会社と協調し環境活動をしてきた。本稿は「エコ・プラン21」に基づく当社の活動状況、および2001年5月に策定した「エコ・プラン21(2001年度版)」の紹介をなど、当社の環境取組について概説している。

近年、企業等の環境保全への取組を定量的に評価する環境会計への関心が急速に高まり、多数の企業等が環境会計情報を公表するようになった。沖電気では、1999年度に環境会計システムを構築し、2000年度から沖電気「環境報告書」で実績を公開している。

沖電気は環境配慮型製品の開発促進と顧客への製品の環境情報を積極的に提供するために「OKIエコ商品登録制度」を導入した。本論文は、その制度の考え方、内容について紹介する。

リサイクルに関する法規制が進められる中で、使用済み製品の解体リサイクルと従来から実施してきたリユース業務を統合化して、リサイクルを事業とするための取組みを紹介している。

二酸化炭素などの温室効果ガス排出による温暖化は、地球規模の環境問題となっている。沖電気では、環境目標(エコプラン21)に基づき、温室効果ガス削減を推進している。そこで沖電気の半導体製造工場で実施した、省エネルギ施策、温室効果ガス排出量削減等の温室効果ガス削減対策を紹介する。

環境負荷の少ないゼロエミッション化体制の半導体製造工場を実現するためには、地球環境の保全だけでなく、環境への負荷低減や処理コスト削減に向けての持続可能な循環型ファシリティ環境技術が必要である。本稿では、各種ファシリティ技術と産業廃棄物処理技術が、コスト効果の高い、かつ有限な資源の有効利用と自然環境の保全に向けた持続可能な技術であることを紹介する。

沖電気・本庄生産センタにおいて2000年度の環境保全対策として実施した、環境負荷が有る「排気ガス」(地球温暖化防止ガス、大気汚染ガス)の発生を抑制した「低環境負荷型ボイラ」の導入効果について纏めた。

ネットワークシステム部門では、LSI開発時に、低消費電力設計手法を展開するとともに、LSIの各設計工程において、それらの設計手法の適用を推進した結果、ロジック1キロゲート当りの消費電力を年間20~30%以上削減することに成功した。

高崎生産センタ富岡工場は、環境に配慮した製品製造に積極的に取組んでいる。本稿では環境マネジメントシステム(ISO14001)活動の中で行った産業廃棄物のリサイクル化と有害化学物質の削減についての事例を紹介する。

沖電気物流センターでは環境にやさしい物流を目指して従来よりさまざまな環境対策を実行している。本稿ではリユース、リデュース、リサイクルを考慮した3R設計や輸送の効率化など、さまざまな対策事例を紹介する。

LCAは、製品の環境負荷を定量的評価することで注目されている。しかし、環境負荷データの収集に膨大な作業時間を要することから普及が遅れている。作業時間を短縮するため、容易にアクセスできる社内外のデータベースを利用する“効率的なLCA”の確立を図った。

環境配慮型製品開発の一環である「プリント回路板におけるはんだの鉛フリー化」における、業界研究プロジェクトへの参画やSn-Ag-Cu系を中心としたプロセス開発等実用化に向けた当社の取り組みについて紹介する。

地球環境負荷対策の一貫として電子機器の鉛フリー化が提唱されている。沖電気においてもその構成部品であるICパッケージ端子の鉛フリー化に取り組み、量産対応が可能な開発が完了した。本稿では、ICパッケージ端子の鉛フリー化の技術動向と開発状況を紹介する。

多岐多様にわたつプリント配線板製造工程における環境側面と、ISO14001システムが要求する事項の殆どを網羅する沖プリンテッドサーキットの環境課題に対する仕組みを紹介し、製品の開発段階からの環境対策について述べる。

電子機器が置かれる電磁気環境が重要視されている。この理由は、電子機器から外部に放射される電磁妨害波が周囲環境に悪影響を及ぼすことと、電子機器が外部からの電磁ノイズの影響により誤動作を発生しやすくなっていることによる。このため、電子機器の電磁環境に対する世界的な規格化、規制化が行われている。本項では沖エンジニアリング及び、沖電気システムソルーションカンパニ(SSC)における電子機器の電磁環境技術(EMC技術)への取組みについて紹介する。

当社の主力商品である現金自動預払機(ATM)の環境負荷低減への取り組みについて、梱包、ジャーナル紙、消費電力の面からの対策を述べる。

電話局内のジャンパ作業を行う自動MDFは、既にSシリーズが導入されているが、本稿では、さらに小型、省エネ化したエコモデル(S-Eシリーズ)の実装構成、機能及び、環境負荷低減の効果について述べる。

先進国における総エネルギ消費の約3分の1が交通部門によるものとされており、特に自動車交通が占める割合は高い。交通における様々な問題を解決するためにITSが提唱され、研究開発や実用化が進められている。環境問題の現状とITSの進展状況、ならびにITSによる環境保全への取り組みを紹介する。

プリンタを取り巻く技術環境は、PCの性能向上、ネットワーク化、ディジタル化とカラー化の急速な進展により大きく変わった。次のステップとして地球環境や操作する人に優しい商品の提供が必要とされてきている。当社は、グローバル企業として世界各国の環境ラベル、エコマークに対応した商品を提供する役割を担っており、そうした商品を開発する技術面の取り組みと地球環境に直接関連する消耗品のリサイクル等の地球環境保護に対する取組みについて概説する。

沖電気におけるVoIP開発の切っ掛けから現在までの変遷をノンフィクションとして整理する。そして、沖電気の先見性と融合文化をアピールし、今後のビジョンについて、その方向性を示す。

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