No.172 アプリケーションシステム特集

インターネットの普及が爆発的に進んでいる。地方自治体も強い関心をもち、先を争ってWWW(World Wide Web;ワールド・ワイド・ウェブ)サーバによる情報発信を始めている。しかし、自治体が目指す本来の地域情報化は、情報過疎の解消、通信料金の格差是正、情報インフラの整備、既存の地域ネットワークの統合、さらに住民サービスの高度化など、地域・住民の立場に立った住民参加型の地域情報ネットワークの構築である。当社では、インターネットの技術を活用した地域インターネットシステムの構築によりこれを実現した。
現在、WWWによって提供される多くのデータは英語で記述されており,英語が堪能でないユーザにとっての障壁となっている。インターネット機械翻訳ソフトPENSEE for Internetは、WWW上の英語情報をブラウザ上からフォーマットを保存したまま日本語に翻訳することができる。ユーザはネットサーフィンを行いながら、必要に応じてWeb情報を翻訳することができ、欲しい情報を素早く、効率的に発見できる。
メッセージングシステムOpenMailの機能拡張の一環として、論理的階層構造によるアドレス検索システムを開発した。利用者は階層型に表示されるアドレスを順にたどることによってアドレスを検索することができる。本システムはOpenMailクライアントの操作感覚を継承し、かつ論理的階層アドレスデータの保守作業についても特殊な操作を必要としない、既存のOpenMailシステムとの親和性の高いシステムとなっている。
遠隔医療支援システムを試作開発し、名古屋地区において実験、評価を行っている。本システムは今後重要性が高まっていく医療の分野において、高度な医療を受ける機会の均等化、病診連携によるきめ細かい医療の充実など、マルチメディアによる新たなアプリケーションの創出を目指している。本システムは医用画像伝送、コラボレーション、ビデオカンファレンス等の機能を統合し、遠隔医療支援業務に対し優れたヒューマンインタフェースを提供している。また、汎用プラットフォームの上に構築することにより、コストの低廉化とともに拡張性、柔軟性の向上も実現している。
1996年1月、当社の海外向け事業所用PHSシステムがタイ国のSVOAタワーで業界のトップを切って稼働を開始した。PHS海外普及活動の一環として行われているアジア太平洋PHSセミナーおよびPHS-MoU活動について紹介し、当社の海外向け事業所用PHSシステムとSVOAタワー導入システムの概要を述べる。
Personal Handyphone System(PHS)を適用した事業所用コードレスシステム(iOX100シリーズ)と、病院などで使用されているナースコール装置とを連動させた事業所用コードレス連動ナースコールシステムを開発した。本システムは、PHSの優れた機能性を十分に生かし、看護業務の高度化を実現している。
オフィスにおいて、パソコンと並ぶもう1つの情報の受発信ツールである電話系の機能をパソコンに統合する仕組みとして、PC&TELカードを開発した。これを用いることにより、ヒストリーダイヤル、通話中録音、通話ログ、電話帳ダイヤルなどの機能を利用することができる。
平常時には地域情報や行政情報など住民に必要な情報を自動的に案内し、災害発生時には職員の緊急呼び出しや災害情報案内などに対応できる地方自治体向けの住民情報案内システムを開発した。本システムは、すべて業界標準機器で構成し、汎用性、高信頼性、低価格化を実現するとともに、各自治体からの様々な要求に対する柔軟な対応を可能とした。また本システムの基本機能を、企業等の各業種向けに特化した応用事例を紹介している。
自治体総合行政情報システム(CAMEX-V)のアプリケーションの1つとして公共施設予約管理システムを開発した。これは、地方公共団体および関係団体等が管理する公共施設の予約業務をサポートするもので、職員が操作する業務端末と地域住民が直接利用する音声応答システムから利用される。利用実態に応じた貸出方法への対応と公共施設特有の様々な料金体系に容易に対応できる。
平成6年10月に更改された労働省殿向け「総合的雇用情報システム」に使用される、情報端末装置と印刷装置を開発した。旧システムの更改にあたり、「オープンなシステム構築」、「マルチメディア化への対応」、「職業安定所の環境に即した設計」を開発目標とし、情報端末装置では汎用パッケージの採用とともに情報誌作成機能、宛名シール印刷機能を実現し、印刷装置では省スペース化のためタッチパネルの採用とともにプリンタ監視機能を実現した。
総務庁におけるパイロットLANシステムは、霞ヶ関WANと呼ばれる省庁間を結ぶネットワークの実験システムである。パイロットLANシステムは、幹線ネットワーク、外部LAN接続部、インターネット接続部、支線ネットワークからなる。パイロットLANシステムは、実験システムのため各種の汎用パッケージを使用している。システム構築にあたっては、汎用パッケージを組み合わせての構築およびカスタマイズを短期間で実施することが求められた。
明確な文書管理規則のもとに行われる省庁や自治体の文書事務の効率化を図るため、行政向け文書規則システムを開発した。これにより従来の文書管理システムの適用における問題であった、文書管理規則に従った文書管理業務の支援、および文書の蓄積だけでなく、起案から保存、廃棄に至る文書事務全体の支援を可能とした。本システムは組織ごとに異なる文書管理規則への適用や、例外的な文書の扱いに対しても柔軟に対応できる。
エレクトロニック・コマース(電子商取引)の分野で注目されている電子マネーを使った電子決済の背景、動向を述べ、電子財布応用システムとして、当社が参画しているMONDEXの実用実験を例に挙げ、電子財布のアプリケーション内容と当社の取り組みを紹介している。
ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージの1つであるTRIMCSについて述べている。TRIMCSは機能の豊富さと内部に包含しているビジネスプロセスの多様さゆえに、コンサルティングが重要な意味をもつため、専用のコンサルティング手法であるオルグウェアについても触れている。TRIMCSは高度なアーキテクチャ、高い柔軟性、豊富な機能をもってる。TRIMCSによって、ビジネスプロセスの時間短縮と時間軸のマネージメント強化が期待できる。
小売店向けPOS端末、OKIPOS-2100/Vを開発した。本機の最大の特長は、従来の専用OS、専用ハードから脱却した「オープン化対応」である。ハードはDOS/Vベースのメインボード、通信はEthernet、ISDN対応、OSはWindowsNTを採用し、拡張性、他システムとの接続性に優れたシステムを構築できる。さらに一般的なPCシステムの開発環境がそのまま使用できるため、従来に比べて開発工数の削減が可能になった。
上水道管理システム用データロガ装置であるLOGAREX-400M2について述べている。本システムは、GUI(Graphical User Interface)を用いて従来システムに比べより使いやすい操作環境を提供し、またOSにWindowsNTを採用し、アプリケーションは処理系と表示系から構成されるクライアント/サーバシステムを実現し、上水道管理における充実した制御/監視機能を提供している。
消防緊急情報システムにおいて、情報処理の機能をさらに強化した、総合業務支援システムを開発した。本システムは、消防本部における各種災害情報の迅速・的確な処理、指令台への支援情報の提供、各種台帳管理、報告書集計・印刷などの機能を実現し、作業の効率化を図っている。消防本部と署所をネットワーク接続してデータを一元管理し、トータル的なデータ共有を行っているほか、将来にわたってシステムの拡張を柔軟に行うことができる。
自治省の主導で各都道府県が構築を進めている「都道府県防災情報通信システム」の新バージョンを開発した。本システムでは、伝送路のループ化および二重化により回線の信頼性を向上させ、庁内のOA化に対応して、テレビ会議やG4ファクシミリなどのデータ伝送や、行政ネットワークの取り込みを可能とした。
重要公共施設向けセキュリティシステム(商品名;統合アクセスコントロールシステム)を開発した。本システムは、オープンシステムとインテリジェント端末装置により分散協調動作を実現しており、高信頼性、拡張性、柔軟性を有し、ハイセキュリティな機能を低コストで実現している。
インクジェットプリンタ普及の一方で、印刷品質の良い、印字速度の速い、パーソナル市場向けの電子写真式プリンタの要求も強くなってきた。この要求に応えるため、低価格、高印字品質、高速印字、使いやすさを備えた世界最小のホストベースLEDページプリンタOKIPAGE 4wを開発した。

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