スリープモードとディープスリープモード中の制限事項について

本機がスリープモードとディープスリープモードのときの制限事項について説明します。

本機がエラーを表示している状態では、スリープモードまたはディープスリープモードに移行しません。

スリープモードでは、ネットワークの機能に以下のような制限があります。

ディープスリープモードに移行しない

次の場合には、本機はディープスリープモードに移行しません。

  • IPSecが有効になっている

  • TCPのコネクションが確立している

    例:TELNET、FTPでコネクションを確立している場合など。

    パワーセーブ状態でスリープモードまたはディープスリープモード移行時間経過後、コネクションが切断されるとスリープモードに入ります。

  • Eメール受信が有効になっている

  • 無線LANが有効になっている

  • Googleクラウドプリントが有効になっている

  • LLTDが有効になっている

  • HUB Link Statusが1000BASE-Tのとき

  • IPv6 Global Addressが割り当てられているとき

  • アクセス制御設定のうち、アクセス制限が有効であり、なおかつ認証方式のうちローカルICカード認証、またはLDAP ICカード認証が有効になっている

印刷できない

ディープスリープモード中は、以下のプロトコルを使用した印刷はできません。

  • IPv6

  • NBT

  • WSDPrint

検索・設定できない

ディープスリープモード中は、以下の機能/プロトコルを使用した検索や設定はできません。

  • NBT

  • PnP-X

  • UPnP

  • LLTD

  • MIB*

*ディープスリープモード中にサポートする一部のMIBによる参照(Getコマンド)は可能です。

クライアント機能を持つプロトコルが動作しない

ディープスリープモード中は、クライアント機能を持つ以下のプロトコルが動作しません。

  • Eメールアラート*2

  • SNMP Trap

  • WINS*1

  • SNTP*2

*1

ディープスリープモード中の経過時間は、WINSの更新時間の間隔には含まれません。

ディープスリープモード中はWINSの定期更新を行わないため、WINSサーバーに登録された名前が削除されることがあります。

*2

ディープスリープモード中の経過時間は、Eメールアラートの定期的な通知時間の間隔、NTPサーバーに対する更新時間の間隔に含まれません。

ディープスリープモードからスリープモードに自動的に移行する

大量のパケットが流れているネットワーク環境では、ディープスリープモードからスリープモードに自動的に移行して応答することがあります。

また、MacやiPhoneなど、Bonjour検索をする端末が同じネットワークに接続されている場合、ディープスリープモードからスリープモードに自動的に移行して応答します。

一定時間経過すると、ディープスリープモードへ移行します。