水中音響センシング

可搬ボート型マルチビーム測深機「CARPHIN V」

主な特長

「CARPHIN V」イメージ

「CARPHIN V(カーフィン ブイ)」は、水中音響センシング技術をベースに、小型・軽量な無人機船体に測深装置部を一体化することにより、従来の有人測量船では深浅測量が不可能な港湾や湖沼、小規模河川などをはじめ、さまざまな場所でマルチビーム(※1)方式の深浅測量を行えます。

自律航行機能により、設定した測線(※2)上を自律航行して測定することができ、工数を1/2(当社比)に削減できます。測量船への取付・キャリブレーション・取外しなどの事前・事後作業も必要としないため、測量コストの削減も可能です。


  • 運用イメージ

  • 解析イメージ
小型・軽量
  • 約25kgの小型・軽量船体で大人1名での運搬を実現。あらゆる場所で使用が可能です。
オールインワンシステム
  • 深浅測量に必要な機器(GNSS(※3)・動揺計・マルチビーム測深機)すべてを船体に装備し、すべての機器が一体構造のためキャリブレーション(※4)不要であり、作業時間の短縮が可能です。
  • キャリブレーション誤差による測深誤差がなく、誰でも簡単に深浅測量が可能です。
  • すべての機器はi-Construction(※5)に対応しています。
リモコンボート船体
  • 自律航行・自動回帰機能搭載。ボートコントローラによるマニュアル操作も可能です。
  • 万が一の事故でも、無人機なので人的被害がなく安全です。
  • 容易にバッテリー交換可能な構造で、長時間の測量が可能です。
  • ※1 船の左右両舷方向に扇状の音波を放射し、前後方向に指向性の鋭い多数の受波ビームにより反射音を受信することで、広い範囲の水深を測定する深浅測量方式です。
  • ※2 深浅測量を実施する線のことを指します。測量時は測量船が航行する目安となります。深度に応じて、事前に長さと間隔を計画します。
  • ※3 GNSS(Global Navigation Satellite System/全地球測位衛星システム)は、人工衛星を使用して地上の現在位置を計測する「衛星測位システム」のうち、全地球を測位対象とすることができるシステムです。「衛星測位システム」としてGPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)などがああります。
  • ※4 測深装置部の音を送信・受信する送受波器の水平面と、動揺計水平面の傾き誤差を測り補正することです。
  • ※5 国土交通省が2016年度より導入を表明した、建設現場の生産性向上に向けて測量・設計から施工さらに管理にいたる全プロセスにおいて、情報化を前提とした新基準を指します。

仕様

ソーナー部
周波数 400kHz帯 600kHz帯
分解能 1.0cm
ビーム幅
(副極抑制モード時)
1.1°×1.1°
(1.5°×1.5°)
0.7°×0.7°
(1.0°×1.0°)
ビーム数 最大256(等角度/等間隔)
測深範囲 0.5~80m 0.5~31m
スワス幅 最大150°(可変) 最大80°(可変)
測深回数 最大50回/秒
動揺計/GNSS 内蔵/内蔵
リモコンボート部
全長 1600mm
全幅 425mm
高さ 300mm(突起部除く)
質量 約29kg(ソーナー部含む、バッテリー除く)
モーター 直流ブラシレスモーター2個搭載
最大船速 4.5kt(ノット)
バッテリー リチウムイオン充電池42Ah×2
連続航行時間 120分(静水、自律航行時)
バッテリー交換可能

Special Contents

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