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現在位置:Home > OKIについて > OKIグループ関係会社新卒採用 > 新卒採用 > プロジェクトストーリー03 AIエッジロボット

Project Story 03 AIエッジロボット

立澤Tatsuzawa
経営基盤本部
研究開発センター
イノベーション推進室 マネージャー
(1987年入社)
開発ワーキーンググループ(以降:WG)のチームリーダーとして、ハードウェア・ファームウェア・筐体開発から進捗管理までを統括。
山田Yamada
情報通信事業本部
基盤技術センター
(1998年入社)
銀行ATMなどの筐体設計のキャリアを買われ、WGではロボット本体の筐体設計や部品、装置類の実装を担当。
小杉Kosugi
経営基盤本部
イノベーション推進部
(2004年入社)
ソフトウェア開発の統括責任者を務め、現在は事業化に向けてシナリオ立案やマーケティングなどを手掛ける。
青池Aoike
メカトロシステム事業本部
メカトロ開発センター
(2010年入社)
金融機関などで活用されている現金処理機制御部などの搬送系メカトロ開発の実績を持ち、WGではロボットのファームウェア開発を担当。
増渕Masubuchi
OKIアイディエス(OIDS)
事業統括部
(2019年入社) ※中途入社
自走するロボットを中心としたVR映像を提供する「フライングビュー」のソフトウェア開発を担当。
 
 

プロジェクト相関図

人手不足という社会課題を
AIエッジロボットで解決する。

OKIの技術を集約し、
ロボティクスに挑む

「OKIにはセンサー、情報通信、メカトロ技術などの技術資産がある。これにOKIが得意とするコンタクトセンターなどの遠隔監視や、映像配信、AIエッジ処理、IoTなどの技術を統合すれば、画期的な自律型ロボットができる…」。そう考えた研究開発センター・イノベーション推進室の室長をはじめとする数名の有志は、開発コンセプトを社内のアイデアコンテスト『Yume Proチャレンジ2018』に応募。2019年4月に見事、大賞の栄冠に輝いた。これを契機に「OKIはロボティクス領域にチャレンジするのか…?」。話題は社内に大きな反響を呼び起こした。すぐさま、2019年10月に開催される「CEATEC 2019」に、ロボットのコンセプトモデル出展が決まり、5月には社長直轄の開発プロジェクトがスタートした。題して『AIエッジロボットプロジェクト』。OKIとしては初めての本格的なロボット開発である。

OKIグループ一丸となった
ロボット開発プロジェクトが始動した

第一回のプロジェクト会議には選任された数名のメンバーが集い、研究開発センター(蕨)の小さな会議室で行われた。「マジンガーZ、ガンダム、エヴァンゲリオンなど、世代は違うものの、ロボットアニメの影響を受け、こだわりを持つ者ばかり。コンセプトワークでは、それぞれが思い描くロボットイメージが大きく異なり、始動直後から大揉めでしたね」と立澤は苦笑する。
侃々諤々の議論を重ねた結果、以下の3つの開発コンセプトが設定された。

  1. 人手不足という社会課題解決を目的に、稼働率の高いサービスロボット
  2. 複数の自律ロボットを同時に遠隔監視し、必要に応じて人が支援することで、不完全なAI技術をフォローする
  3. 遠隔からの人の支援精度を高めるため、360度視点で俯瞰できるバーチャルなフライングビューを採用

さらに、出展までわずか5ヶ月余りというタイトなスケジュールを考慮した結果、仕様書などは起こさずに実作業を通して完成度を高めている『アジャイル型(※)』の開発とする一方で、万一のトラブルを想定したプランや採用する部品などは複数候補用意するリスクヘッジの方針も決定された。
こうした開発基本方針の策定と並行して、プロジェクトの組織づくりも行われていた。その結果、事業シナリオ企画、マーケティング共創連携、開発、デザイン、プロモーションの5つのWG(ワーキンググループ)が置かれ、研究開発部門、営業部門、事業部門、さらにグループ会社からも自薦・他薦を含め総勢約50名の精鋭たちが集められた。まさに、部門横断型のオールOKIによる"ONE TEAM"の結成である。

  • ※アジャイル型:システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていく。従来の開発手法に比べて開発期間が短縮されるため、アジャイル(素早い)と呼ばれる。

タイトなスケジュールと度重なるアクシデント

プロジェクトにおいてロボット開発の実働部隊となるのが開発WGだ。長年、ハードウェア開発に携わりソフトウェアにも精通した立澤をリーダーとし、筐体設計の山田、ソフト/ファームウェア開発の小杉(事業シナリオ企画WGと兼務)、増渕、青池を中心に、実質的な開発は6月にスタートした。
しかし、順風満帆の船出とはいかなかった。ロボット本体の設計に着手して早々、当初採用予定だった他社製の台車に不具合が発生した。「これにはまいりました。しかし、スケジュールを考えると立ち止まるわけにはいかない。すぐさま、第二候補だった台車の採用を決めたのですが、土台の形状が変わるため大幅な設計変更を余儀なくされました」と山田は言う。「早期に不具合が生じたことは結果的にラッキーでした。これが発表直前だったらお手上げですからね。でも、当初から多少のトラブルを想定したリスクヘッジを行っていたことと、ハードウェアスタッフの頑張りのおかげで、リカバーできました」(小杉)。 チームにとって最初の危機を乗り越えた後も「綱渡り状態は続いた」と立澤は言う。ロボット筐体の重量オーバー、無線通信やソフトウェアの信頼性の確保、度重なる仕様変更への対応…。日々発生する問題点をホワイトボードに書き込み、メンバー全員で共有し、個々が主体的に考え、行動することで、一つひとつの問題をクリアした。
そういったメンバー各自の惜しまない努力とチームワークにより、9月にはロボットとリモート監視・操作を行うコックピットのプロトタイプが完成し、システムとしての動作検証に着手することができた。

当初の想定を超えた完成度で仕上げたコンセプトモデル

動作検証に際しては、ロボットが実際に動き回るための広いスペースが必要だった。そこで立澤は関係各所に協力を要請し、高崎事業所内にある体育館を確保した。「社員のレクリエーションの場を1ヶ月余り、ほぼ独占的に使わせていただくわけですから、絶対に成功させなければならない」と決意を新たにした立澤は、以降、高崎でホテル暮らしを続けながら、メンバーとともに検証作業を続ける一方で、プロモーションも担当する小杉は、『CEATEC 2019』への出展準備に追われていた。
こうして、10月には出展するコンセプトモデルが完成した。

ロボットはAIエッジ処理により対象エリア内を自律的、安全に走行し、フライングビューによる映像と監視データをリアルタイムで送信する。そして、複数のロボットの映像とデータを受信し、遠隔監視するグラスコックピットはプロのゲームデザイナーと協同で製作し、人気アニメ「ガンダム」のコックピットを彷彿する洗練されたデザインに仕上がった。 「開発WGをはじめプロジェクトメンバー各人の奮闘により、当初の想定を上回る完成度で仕上がりました」と立澤は胸を張る。 しかし、展示会場への搬入予定日に予期せぬアクシデントに見舞われた。関東・東北各地に大雨による被害をもたらした台風19号の上陸である。「搬入スケジュールの遅延により、現地での最終動作確認は開催前日の深夜にまでおよび、最後まで綱渡り状態の毎日でした」(立澤)。

大盛況を博した
「CEATEC 2019」でのデモ展示

波乱はあったものの無事に「CEATEC 2019」の初日を迎えた。名立たるロボットベンダーのブースが立ち並ぶ一角で、OKIのロボティクスの評価を気にしつつデモンストレーションが行われた。結果、多くのお客様にご来場いただき「AIエッジ処理で複数の自律ロボットを一括管理するという発想が画期的」「コックピットのデザインが素晴らしい。操作してみたい」、そして以前からOKIを知るお客様からは「OKIらしくない斬新なソリューションだ」など、高い評価を得た。 「CEATEC以降、多数の問い合わせをいただき、すでに数件のパートナーとの実証実験の商談を進めています。展示会では施設管理・点検を想定したデモでしたが、今後は、オフィス、商業施設、病院・介護施設などの巡回監視や防犯・見守り、倉庫などでの物品の搬送・品出しなど、用途の拡大を図っていくつもりです。OKIのロボティクスは第1歩を踏み出したところ、まだまだこれからです」と小杉はCEATECの成功を喜びつつも表情を引き締めた。

度重なるピンチを克服したことで味わえる喜び

「CEATEC 2019」への出展を終え、小杉は「まだ、プロジェクトは完遂していない」と前置きしつつも、これまでのプロセスを次のように語る。 「立ち上げからデモ機の完成まで、幾度もアクシデントに見舞われましたが、そのピンチをメンバーたちはものともせず、むしろこのような試練を一体となって乗り越えながら開発を進めることで、楽しみながらプロジェクトを成し遂げる意欲が高まっていったと感じています。実に頼もしいメンバーたちです」。 若手メンバーからは「プロジェクトを通して、OKIの行動指針である『誠実であれ』『変革に挑戦』『迅速に行動』『勝ちにこだわる』『チームOKI』のすべてを実行でき、これまでにない達成感がありました」(青池)、「当初目標を上回る成果が示せたことで『やる気が人を変える、そして高い目標にチャレンジする』という能動的に行動する楽しさを知り、新しいスタイルの『働き方改革』を実感できました」(増渕)、と自己評価した。

サービスロボットという新規事業領域を開拓する意気込み

現在、開発WGでは、今回開発したプロトタイプを社外展示会への出展や実証実験に活用しつつ、さらなるブラッシュアップを図った改良型ロボットの試作も視野に入れている。 今後の目標や展望について、各メンバーは次のように語る。 「現状のプロトタイプでは、システムの設定、起動などの操作が複雑ですが、いずれはユーザーが誰でも簡単に設定できるようなインターフェースを提供していくつもりです。同時に、デモや実証実験などを通じて、ロボティクスの可能性を広く世間に認知していただくことが目標です」(青池)。 「今回、OKIとして実績のある俯瞰映像モニタリングシステム「フライングビュー」以外にも、ロボット制御ツールや、グラフィック表示の「Unity」などを使い、新たな知見を得ることができました。今後はこれらをベースに、5G実用化に向けて、映像のさらなる高圧縮化にチャレンジし、お客様の用途に最適な映像モニタリング環境を提供していくつもりです」(増渕)。 「直近の課題としては、ロボットと五感センサーの組み合わせ技術や、ロボットをより安定稼働させる技術を確立すること。そして将来的には、ロボット群をAPIと連携させて動かす『ロボットAPI構想』や、ロボット群のデータをブロックチェーン化する構想などを実現させたいと思っています」(小杉)。 「今後、ロボットは屋外や人が立ち入ることが困難な場所など、行動範囲が拡大していくはずです。したがって、OKIとして実績のある耐久性・耐環境性を高めたラギタイズ技術を今後のロボット開発に応用したいと思っています。また、コックピットやロボット本体の小型・軽量化にも取り組んでいきます」(山田)。 「今回は、さまざまな困難を乗り越え、大きな目標を達成できたことに満足しています。今後は、事業シナリオ企画WGと連携して、より高度なロボティクス開発を推進していきます。そして、個人的な課題は、1ヶ月以上のホテル暮らしの際、朝食バイキングの食べ過ぎで増えた体重を元に戻すことです(笑)」(立澤)。 そして、メンバー全員が異口同音に唱えたのは「サービスロボットの新規事業化」だった。 街角でOKIのロゴマークを付けたサービスロボットが動き回る光景を目にする日は、そうと遠くないかもしれない。

【関連ページ】
 OKIイノベーションの詳細はこちら(採用情報サイト外に移動します)
 OKI研究開発の詳細はこちら(採用情報サイト外に移動します)

※掲載されている内容は、2019年度取材当時の情報です。

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