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有限会社岡島造船所様

高速・高画質なCAD図面を出力できるTeriostar LP-1050が少数精鋭な造船所の高品質なモノづくりを支える


愛媛県・松山の沖に浮かぶ中島で、おもに瀬戸内海で使われる内航船造船を専門とした有限会社岡島造船所。CAD図面の出力用として30年ほど前から広幅プロッターを使っている同社では、5年間使用した広幅複合機のリースアップを機にOKIデータの広幅LED複合機「Teriostar LP-1050-MF」を導入。生産性の向上と事務所スペースの有効活用を実現した。

評価のポイント

  • CAD図面に求められる高精度・高精細プリントエンジン
  • 3段ロール給紙による用紙交換頻度の削減
  • フルフロントアクセスによる省スペース化
  • 高速印刷
  • ユーザーで交換が可能な「プロセスカートリッジ機構」
  • データ実長印刷機能などによる業務効率化

江戸時代の舟大工の流れを汲む伝統ある造船所

愛媛県松山市の沖合に広がる忽那諸島(くつなしょとう)に位置する中島にある岡島造船所。
江戸時代後期、弘化元年(1844年)の記録には舟大工としてすでにその存在が記されていたという。現在は主に瀬戸内海で使われる30~70mクラスの内航貨物船を建造している。高度成長期にはいち早く鋼製貨物船の建造にシフトし、また同規模の造船所では珍しく、設計・条材(船体に使われる長い鋼材)加工・組立までをワンストップで対応可能な体制を持つことで、変化が激しい造船業の中で独自の地位を築いている。

CADを熟知した社長が選んだOKIデータの広幅LED複合機

このように代々進取の精神を持つ岡島造船所。7代目の代表取締役 岡島直樹氏もその例に漏れず、業界ではいち早く船体設計にCADを導入した。
「CADには出力機器が欠かせません。これまでペンプロッターや広幅複合機などを使ってきましたが、出力精度の面では苦労してきました」と語る岡島氏。「船体の組立では、ミリ単位の誤差までしか許容されていません。したがって縮尺図となる図面では、1/100mm単位の精度が必要です」。
そこで従来機がリースアップを迎えるにあたり、岡島氏が後継メーカーとしてすぐに思い浮かんだのがOKIデータだったという。「OKIデータの広幅複合機がCADの黎明期から広幅プロッターを手掛けてきたセイコー電子工業の流れを汲むものだと知っていたので、機種選定時に直接OKIデータに電話をしました」(岡島氏)
その後、他メーカーとの比較検討の結果、最もニーズにマッチした「Teriostar LP-1050-MF(以下LP-1050)」を2017年11月に導入したのだ。

船の性能を決める船体の曲線がきれいに出力できる

船体線図と呼ばれる図面がある。岡島氏のご子息で、共に船体設計を行っている岡島沢哉氏(以下:沢哉氏)は「船体線図に描かれる船体の曲線は、いかに水の抵抗を減らしつつ、積載量を確保するかという点において非常に重要なものであり、この設計が自社でできるのが当社の強みでもあります。設計の段階においてはCAD画面上でも検討しますが、画面サイズの制約もあり、出力図面で行っています」。この出力で重要なのが出力の精度とともに、精細な曲線出力だという。「船体線図の曲線は非常に微妙なカーブのため、ベクトルデータを扱うのが苦手なプリンターだとジャギーが発生してしまいます。その点でLP-1050は非常に高精細で出力されるので、ジャギーが出ることはありません。また、船体図に比べ数種類の異なる細線を用いて設計した細かな配管図面もより正確に出力できるのでとても満足しています」(沢哉氏)。

「フルフロントアクセス」「3段ロール対応」で設置場所、使い勝手の問題を解決

広幅複合機の課題に設置場所の問題がある。その点ついて岡島氏は「設置面積がコンパクトであることに加えて、コピーや長尺の出力、用紙交換などがすべてフロントアクセスで行えるので、LP-1050背面のスペースが有効に使えるようになりました。事務所のスペースが限られるなか、非常にありがたいことです」と高く評価している。
1隻の船舶において、船主、役所への届出用などのほか、検討用の図面などを含めると100枚を超える図面が出力される。このため、用紙のハンドリングは業務の効率にも直接つながってくる。沢哉氏は「LP-1050は標準で3本のロール紙がセットできるので、出力する図面サイズにより都度用紙ロールを交換することなく使うことができ、とても使い勝手がよくなりました」と語る。さらに、「従来の複合機では長尺印刷の時も図面の長さに応じて毎回用紙長を選定する必要がありましたが、LP-1050は自動的にデータの実長でカットしてくれる機能があったので、いちいちサイズ選定を行う手間がなくなりました」(沢哉氏)。

「島」だからこそ、OKIデータの「機械を止めない」こだわりがありがたい

岡島氏はOKIデータの姿勢も高く評価している。「ここは離島なので、印字トラブルが発生するとメーカーの修理サポートを受けるのにも時間がかかります。もちろん即日対応というのは望むべくもないのです。その点でLP-1050はオフィスプリンターのように感光ドラムユニットがユーザー交換できる機構となっているので、保守サービスマンの到着を待たずに図面の出力を続けることができるようになりました。『機械を止めない』というこだわりを持ったOKIデータの姿勢は、モノづくりの現場のニーズをよく分かっているメーカーならではだと思います」。
沢哉氏も「設計作業は現場が休みの夜間とか土日に行うということも少なくありません。ユーザーで交換できるプロセスカートリッジ機構や3段ロール給紙、図面運用に特化したアプリケーションなど、LP-1050を導入してからは設計業務に集中できるようになり、当社の生産性向上を実感しています。

図面出力だけでなくさまざまな出力に活用

同社では図面出力だけでなく、さまざまな用途でLP-1050の出力を活用している。「通常、条材は外注先で加工したものを仕入れているのですが、傷などにより条材を差し替える場合、図面精度の高いLP-1050で加工用の型紙を出力して条材加工を行うことで、工期への影響を最小限にとどめることができます」(沢哉氏)。
このように岡島造船所の業務を支えているLP-1050。熟練工の高齢化に伴う世代交代が進む現状において、船内の配管など長年の勘と経験に頼り現場合わせで製作していた技能を図面化するためには、より正確で詳細な図面の必要性が高まっているという。これからもLP-1050はその高い精度・精細な出力と生産性で、岡島造船所の事業を支援していく。

Corporate Profile 有限会社岡島造船所様

江戸時代後期に創業。島の主要産業を支えた木造の貨物船づくりに始まり、1980年代早々にはCADシステムを導入するなど、時代の変化に合わせて最新の技術を取り入れ、設計から製造までをワンストップで対応可能な内航船専門の造船所。

http://www.okashimazosen.co.jp External link

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