印刷が欠かせない建設業だからこその印刷コスト削減ニーズ
株式会社五光設備 代表取締役 五十右大亮 氏
島田市を中心に、住宅の上下水道工事や水回りのリフォームを設計から施行まで手がける五光設備では、図面や各種書類などで、年間15,000枚ほどの印刷を行っており、そのコストが課題となっていた。
「当社には、住宅建築を請け負うゼネコンから、水道工事の積算見積の依頼がよく来ます。PDFなどでA3大の図面が100~200枚ぐらい来て、その図面を見ながら施工コストを見積もっていきます。工事箇所によっては1か所で100万円ぐらいになることもありますが、画面上では図面への書込がしにくいため、チェック漏れが発生し、本来の見積価格よりも低く積算してしまう可能性もあります。これで受注してしまった場合、その金額で実施しなくてはいけなくなるため、損失につながりかねません。したがって、図面を全部出力して見積をせざるを得ないわけです」と語るのは、同社代表取締役の五十右大亮氏。
ときには公共事業などで同じ案件を別の複数のゼネコンから受けることもあるという。「当社ではそのような場合は両者同じ条件で見積もりますが、この場合出力する図面も2倍になります。そして重要なのが、あくまで受注のための見積で、受注できなければ、この印刷コストはただの経費になってしまうわけです。つまり営業経費みたいなものです。また、公共事業を受注すると、各種の申請書や報告書、資格証明などで1件あたり500枚程度の印刷を行います。したがって、できるだけ印刷コストを抑えたいという考えは常々持っていました」。(五十右氏)