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プレスリリース

2021年9月27日

沖電線株式会社
沖電気工業株式会社

洗浄・消毒液に強い食品製造装置用「OHケーブル」を販売開始

厳しい衛生管理を想定した過酷な洗浄条件と食品衛生に対応


OHケーブル

OKIグループの電線事業会社OKI電線(社長:山口 英雄、本社:神奈川県川崎市)は、食品製造現場で使用される洗浄液や消毒液、食用油脂に高い耐性を持たせた食品製造装置用ケーブル「OHケーブル(注1)」を開発しました。それぞれの食品製造装置の特性に合わせて導体サイズや心数などをカスタマイズするオーダーメイドケーブルとして、2021年9月28日より販売開始し、2023年度売上5,000万円以上を目指します。

食の安心・安全を守るため、食品製造装置には厳しい衛生管理が求められ、装置の洗浄と消毒は重要な作業となっています。しかし、一般的なケーブルでは、食品製造装置を洗浄する際に使用される温水や洗剤、消毒液が外被に付着すると、引張強さや伸びといった物性が劣化し外被に割れが生じてしまうことがあります。外被に割れが生じた場合、応力(注2)集中による断線やケーブル内部への薬液の侵入による絶縁性能の低下を引き起こし、装置の予期せぬ停止や故障に繋がる可能性があります。

OKI電線が開発したOHケーブルは、外被に耐薬品性に優れる特殊エラストマー(注3)を採用し、洗浄時に使われる洗剤や消毒液の他、食品製造装置の駆動部分で使用される特殊機械油や食品加工時に発生する油脂への優れた耐久性を実現しました。標準使用環境で30年間の継続使用を想定した加速試験においても、ほとんど物性劣化が生じない安定性を有しており、食品製造装置の信頼性向上に貢献します。さらに、外被に採用した特殊エラストマーにはFDA(注4)および食品衛生法に適合したシース(被覆)材料を使用することで、万が一ケーブルが食品に触れてしまった場合のリスクを軽減しており、食の安全性向上にも貢献します。

標準使用環境での30年相当の加速試験による外被の物性保持率の比較

  • 食品製造装置の洗浄時に使用されうる洗浄液類に外被を浸漬させた際の材料物性(引張強さ、伸び)の変化を確認した結果を示しています。
  • 物性保持率は100%に近いほど浸漬前の物性を維持していることを示しています。自社基準として材料物性保持率90%以上を合格としており、OHケーブルの外被は30年相当の加速試験においても劣化せず、耐洗浄液性能において良好な値を保持していることを確認しています。

用語解説

  • 注1:OHケーブル

    OHはOKI Hygienicの略。Hygienicは「衛生的な、清潔な、清浄な」の意味。

  • 注2:応力

    物体が外から力を受けた時に物体内部に発生する単位面積当たりの力のこと。

  • 注3:特殊エラストマー

    ゴム弾性を有した高分子の合成樹脂。用途に合わせた配合により機能性を付加しています。

  • 注4:FDA

    Food and Drug Administration(アメリカ食品医薬品局)の略称。

リリース関連リンク

  • 沖電気工業株式会社および沖電線株式会社は、通称を「OKI」「OKI電線」とします。
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