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プレスリリース

2020年11月18日

現場の省人化に貢献するエッジモジュール「ROM」の開発を開始

サービスロボットの高度遠隔運用をワンパッケージで実現


図1 ROMコンセプトイメージ

OKIは、恒常化する労働力不足や感染症拡大などの社会課題に対応するため、現場の非対面・省人化を進め、三密の回避や生産性向上を実現する「止まらない」サービスロボットの高度遠隔運用に取り組んでいます。このたび、2019年に開発したAIエッジロボットの高度遠隔運用コンセプトをベースに、ロボットに搭載可能なエッジモジュール「ROM(Remote Operation Module)」の開発を開始しました。これにより、さまざまなロボットが遠隔の運用センターと簡単に繋がり、ロボットの稼働状況を常時監視できるようになります。さらに、従来は現場に人が駆付けて対処していた状況においても、遠隔からの高度な運用機能によってサービス提供を維持でき、現場の対応要員を不要としながらダウンタイムも最小化できます。OKIは本モジュールの開発により、2022年にサービスロボットの高度遠隔運用ソリューションの商用化を目指します。


図2 高度遠隔運用ソリューションの概念図

深刻化する労働力不足に加え、感染症拡大の影響により、人の密集や対面を避けた行動と経済活動の両立が求められています。こうした社会的な変化の中で、現場業務の担い手としてのサービスロボットへの期待はますます高まっています。しかしながら、これまでのサービスロボットを活用した多くのソリューションは、ロボット本体のAIによる自律動作と人の駆付け対応による運用を想定しており、遠隔監視も設備管理と故障の予防を前提としたもので、必ずしも現場の省人化につながらないという課題がありました。たとえば、ロボット本体のAIで対処できない状況でバッテリー切れを起こした場合は、現地に対応要員が駆け付け、ロボットの回収や復旧を行わざるを得ません。また、ロボット本体のAIでできるタスクは限られており、ロボットソリューションの適用範囲の拡大が難しいといった事業推進上の課題もありました。

OKIは、このような課題を解決するため、2019年10月にコンセプト試作機「AIエッジロボット」と、その高度遠隔運用コンセプトを発表しています。このたび、その商用化を見据え、高度遠隔運用をサポートするエッジモジュール「ROM」の開発を開始しました。課題解決に重要なのは、運用センターと各種サービスロボットとのスムーズかつ強固な連携です。「ROM」は、堅牢なネットワークで運用センターとロボットの常時接続を維持し、ロボットのサービス提供状態を監視します。センターの支援が必要な場合には、ロボットからセンターへAIがタイムリーにエスカレーションを行う、協調型AI機能も搭載します。協調型AIは、センター側で「止まらない」サービス提供を実現するオペレーションAIと連携し、状況に応じてセンターのオペレーターを割り当てて、遠隔操作・遠隔ルート設定・代替機出動などの対応によってサービス提供状態を維持します。また必要に応じて、人の遠隔操作であれば簡単に対処できるタスクをオペレーターに依頼することで、現場のロボットが対応できる機能を拡充することもできます。


図3 高度遠隔運用による対応例

「ROM」は、これらの遠隔運用との高度な連携を行う機能をワンパッケージにしたモジュールです。ロボットに簡単に運用センターとの連携機能を導入でき、最小のダウンタイムで、現場は無人のまま、サービス提供を維持できるようになります。OKIはさまざまな課題解決を行うサービスロボットに本モジュールを提供することで、高度な可用性を提供し、「止まらない」サービスロボットの社会実現に貢献します。

  • 沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
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