2020年10月28日
OKIは、コンタクトセンターシステムで国内シェアNo.1(注1)を誇る「CTstage®」の新サービスとして、Microsoft Azure上のコンタクトセンタークラウドサービス「CTstage Cloud™(シーティーステージ クラウド)」を、本日より販売開始いたします。CTstage Cloudは、CTstageが培ってきた豊富な機能とサポートサービスに加え、お客様の行動様式の変化に対応したノンボイス(非音声)機能も備えた新しいコンタクトセンターを、低価格なクラウドサービスで実現します。OKIはCTstage Cloudによりデジタルシフトが加速するコンタクトセンタークラウドサービス市場へ本格的に参入し、3年間で15,000席の販売を目指します。
新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす行動様式の変化により、コンタクトセンターにおいても需要変動が頻発し、オペレーターの配置や運用変更への柔軟かつ迅速な対応が求められています。こうしたニーズに応えるコンタクトセンターのITインフラとして、すぐに始められ、構成や運用の変更が容易なクラウドサービスに注目が集まっていますが、従来のクラウドサービスは、オンプレミス(自社運用)に比べ機能やサポート範囲が限定的でした。
一方、スマートフォンやSNSの浸透などにより、企業と消費者とのコミュニケーションスタイルのデジタル化が進み、コンタクトセンターにおいてもチャットなどの新たなノンボイス(非音声)システムの導入が進められています。しかし、従来のボイス(音声)システムとは別システムであるため履歴管理なども異なり、両システムをまたがる応対がスムーズに引継がれず、コンタクトセンター全体の効率的なマネジメントが困難という課題があります。
このたび発売するCTstage Cloudは、CTstageが1996年の発売以来25年間にわたって培ってきた豊富な機能を、すべてサービスメニューとして提供します。使いやすさで定評があり、一目でコンタクトセンターの稼働状況を把握できる、リアルタイム状態管理ツールや統計ツールなどの管理機能はもちろん、従来のクラウドサービスでは提供が困難だった、お客様の状態にあわせた複雑なルーティングが可能なACD(注2)やIVR(注3)も含め、コンタクトセンターに求められるさまざまな機能を選択して利用することができます。また、各種の設定変更は事業者自身で行うことが可能で、需要の変動や取扱品目の変更、規模拡大、オペレーター拠点の分散化・在宅化など、事業環境の変化に対応した最適なコンタクトセンターの構築が可能です。
CTstage Cloudは、その基盤としてパブリッククラウドのMicrosoft Azureを採用し、安定したサービスを提供します。サービス運用にあたっては、CTstageサポートサービスで培ったノウハウを持つOKIのプロフェッショナルが直接、故障受付からコンタクトセンター運用までの幅広いご支援をいたしますので、より安心・安全で柔軟なコンタクトセンターの運用が可能となります。
また、CTstage Cloudは国内コンタクトセンター市場で初めて、ボイス/ノンボイスをACDから管理機能まで統合する『ボイス/ノンボイス統合機能』を提供します。これにより、ボイス/ノンボイス間のスムーズな応対の引継ぎや、コンタクトセンター全体の運用状況の把握/分析が可能となり、お客様の利便性向上とコンタクトセンターの効率的な運用を同時に実現します。
OKIは、CTstage Cloudの豊富な機能と品質をより早く体感していただくため、提供開始にあわせ「モニターキャンペーン」を行います。CTstage Cloudに接続可能な設定をした閉域網(注4)接続モバイルルーターを一定期間無償貸与いたしますので、新たな設備の導入を行うことなくCTstage Cloudのサービスを手軽にお試しいただけます。
本発表に対して、Microsoft Azureをご提供いただきました日本マイクロソフト株式会社様より賛同のメッセージをいただいています。
このたび、沖電気工業様の新サービス「CTstage Cloud」の販売開始を心より歓迎いたします。
国内実績No.1 CTIソリューションである「CTstage」が、25年間培ってきたノウハウをもとに、Microsoft Azure基盤での新しいクラウドサービスとして生まれかわることにより、あらゆる業界において可用性が高く柔軟性のあるニューノーマルなコンタクトセンターが実現されることを期待しております。
日本マイクロソフトは今後も沖電気工業様との強いパートナーシップを活かし、日本のお客様の働き方改革、ならびにデジタルトランスフォーメーションを推進し、お客様の企業競争力向上を支援してまいります。
日本マイクロソフト株式会社 執行役員 専務 エンタープライズ事業本部長 高橋 美波
<CTstage Cloud メニュー構成>
IDC Japan、2020年7月「国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーティブワークスペース市場シェア、2019年:ベストオブリードベンダーの台頭」(JPJ45145220)
着信呼をオペレーターに自動的に振り分ける機能。
自動音声応答機能。
インターネットなどに直接はつながれておらず、限られた利用者や拠点間のみを接続する組織内の広域通信ネットワーク。