2020年8月12日
株式会社沖ワークウェル
沖電気工業株式会社
システム構成と画面イメージ
OKIグループの特例子会社(注1)であるOKIワークウェル(社長:堀口 明子、本社:東京都港区、以下 OWW)(注2)は、在宅勤務向けバーチャルオフィスシステム「ワークウェルコミュニケータ クラウド(以下 「WWCクラウド」)」が動作するOSとして、Apple社が提供するiPhone、iPadのOSであるiOSをサポート対象としました。従来から対応しているMicrosoft WindowsやAndroidに加えiOSをサポートすることにより、端末を選ぶことなく「WWCクラウド」が利用できるようになります。「WWCクラウド」は、重度障害者を在宅雇用する企業や、遠隔でIT教育を行う障害者支援団体などに適したバーチャルオフィスシステムで、新型コロナウイルスの感染拡大防止やワークライフバランスの強化に取り組む企業においてテレワークへの移行を安価かつ手軽に進めるためのツールとしてもご利用いただけます。
OWWでは、高度なITスキルを持つ重度障害者が在宅勤務でホームページの作成やイラスト・デザイン制作などを行っています。在宅勤務を進めるうえで、在宅勤務者同士やオフィス勤務者とのコミュニケーションがとれる会議システムを探していましたが、従来の会議システムのほとんどは常時接続型ではなく、オフィスと同じように仲間の声が聞こえたり気軽に話しかけたりといった環境が実現できませんでした。そこで、2009年に独自のバーチャルオフィスシステム「WWC」を開発し、自社で活用するとともにお客様へ販売してきました。
近年、在宅勤務をはじめとするテレワークが多くの企業・団体で行われるようになり、「WWC」導入のお問い合わせが増える中、「Windowsパソコンだけでなく、他のOSやタブレット端末、スマートフォンでも使えないか」「ソフトを端末にインストールするのは手間がかかる」「もっと安価に導入できないか」などのご要望が寄せられました。これを受け、専用ソフトのインストールが不要で、安価かつ手軽に導入できる完全クラウド版の「WWCクラウド」を開発し、2019年1月に発売しました。このたびiOSをサポートしたことにより、端末を選ばず「WWCクラウド」を導入いただけるようになります。
OWWはテレワークの導入にあたり、WWCの開発をはじめ、働きがい向上や生産性向上にむけたさまざまな工夫を凝らしており、他の企業の模範となる取り組みが評価されて、平成29年度総務省「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」を受賞しました。今後もテレワークによる障害者雇用の促進に広く貢献してまいります。
「障害者の雇用の促進等に関する法律」に定める、障害者の雇用に特別の配慮をした子会社。
2004年に設立された障害者雇用を専門に行う特例子会社で、高度なITスキルを持つ重度障害者が在宅勤務でホームページの作成やイラスト・デザイン制作などを行っています。いち早く在宅勤務制度を取り入れ、コーディネーター制度を採用した独自のグループワーク体制を構築することにより、重度障害者の在宅雇用を約20年間継続しており、全国20都道府県で55名が在宅勤務しています。