2020年3月13日
沖電線株式会社
沖電気工業株式会社
新電極線シリーズ
OKIグループの電線事業会社OKI電線(社長:小林一成、本社:神奈川県川崎市)は、金型加工などに使用されるワイヤーカット放電加工機(注1)用電極線(以下、電極線)の全商品について、真円度(電極線の最大半径と最小半径の差)0.25ミクロンの高品質化を図った新シリーズを発売します。高精度加工が求められる高品位の金型、医療機器部品、航空宇宙用部品などのワイヤーカット放電加工機市場をターゲットとして、2020年5月から国内販売を開始し、欧米市場へ順次展開していくことで、年間30億円の売上を目指します。
新シリーズでは、全ての電極線の真円度を従来の4分の1の0.25ミクロンまで抑える製造技術を確立し、電極線の全生産ラインをリニューアルしたことで、半径のばらつきにより電極線の加工面に生じる“スジ”を低減することに成功しました。従来の電極線に比べ、加工面品質が大幅に向上し、放電加工後に行う加工面の鏡面研磨などの時間削減が図れるため、お客様のトータルコスト低減に大きく寄与します。
OKI電線は、1976年の電極線販売開始以来、約半世紀にわたり全世界に高品位・高精度な電極線を供給してきました。OKI電線の電極線は、断線・摩耗しにくいことに加え、現在市場で大きなシェアを占める日本製ワイヤー放電加工機の特長である自動結線機能(断線した場合に自動的にワイヤー供給して再結線する機能)に対応していることから、高品質な電極線として市場の評価を得てきました。OKI電線は、今後もお客様にご満足いただける商品とサービスの向上に向けて、積極的に取り組んでいきます。
髪の毛ほどの太さのワイヤーを使って金属を加工する機械。「ワイヤー放電加工」とは加工物と接触しない溶融加工のことで、電気の力(雷のような放電現象を起こしてそのとき発生する熱)で金属を溶かして金属を切断する。