2019年10月10日
ロボット本体と運用センター(コックピット)
OKIは、深刻な社会課題となっている人手不足の解消を実現するサービスロボット(注1) コンセプトの試作機として、AIエッジ(注2) コンピューターを活用した「AIエッジロボット」を開発しました。「AIエッジロボット」は、さまざまな現場で、多様な用途に高稼働率で活用することができ、大幅な省力化を実現します。
OKIは、「AIエッジロボット」を、10月15日から幕張メッセで開催されるCEATEC2019(OKIブース:ホール4【トータルソリューションエリア】小間番号:A005)に展示します。
サービスロボットへの期待は、人手不足の深刻化により年々高まっていますが、現状の自律動作ロボットの能力には限界があります。たとえば、業務効率化のために導入した施設の見回りロボットが出かけたきり戻らず、確認のためかえって人員が必要になるといったことがあります。また、駅など人混みの中では、ロボットは適切に動くことが難しく、清掃などのサービスを提供することができません。
OKIはこれらの課題を解決するために、さまざまな情報端末の導入実績とその運用のノウハウを活かし、多様な用途に高稼働率で活用が可能なロボット」というコンセプトを打ち出し、その試作機を開発しました。今後はAIエッジコンピューターによる多様なセンサーを活用した現場の課題対応力強化と、運用センターからの遠隔管理を組み合わせることで、お客さまのニーズに合わせた開発を進めていきます。
「AIエッジロボット」は以下の3つの特長により従来のサービスロボットの課題を解決し、多様なサービスの現場における省力化の実現と作業効率の倍増をめざします。
OKIは、オープンイノベーション(Yume Pro(注3) )を推進するなかで、サービスロボットのあるべきコンセプトについてさまざまな共創パートナーからの意見を得て、本ロボットの開発を進めてきました。引き続き、今般の試作機で具現化したコンセプトをさらに進化させ、サービスロボットの活躍が期待される搬送・監視・コミュニケーションなどの多様なサービス提供の現場における人手不足問題解決に寄与するソリューションを共創・開発してまいります。
多様な人と関わり、人とのインタラクションを通じたサービス提供が可能なロボット。産業用ロボットと区別して使われることが多い。
ネットワークの末端、顧客接点などのエッジに配置されたデバイスで動作するAI技術を指す。ロボットは、リアルの世界とデジタルの世界を繋ぐエッジに位置し、そこで動作するAI技術も、AIエッジとなる。
OKIが推進しているイノベーション・マネジメントシステム。SDGsに掲げられている社会課題を解決するために、共創活動によってイノベーションを創出する。